イタチとみずがみさま (えほんのぼうけん28)

著者 :
制作 : 山本 孝 
  • 岩崎書店
3.73
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本棚登録 : 46
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265070480

作品紹介・あらすじ

イタチはアザミにこいをした。まいにちなんべんもそこをとおる。ところがきゅうにあめがいってきもふらなくなった。アザミはどんどんくびをたれていく。このままではしんでしまう。イタチはみずがみさまにいのりつづけた。

感想・レビュー・書評

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  • アザミに恋するイタチのお話。
    アザミの美しさに恋して毎日アザミが咲く田んぼの前を通って行くイタチが可愛いくて微笑ましい。


    ある日突然、村に雨が降らなくなる。日照りで田畑が荒れ、誰かが川に小便したのか、川に小便したらみずがみさまの罰が当たる、と騒ぎ出す村人たち。
    彼らはみずがみさまに必死に祈るが、祈ることしかできない。誰も雨乞いの踊りを覚えていなかったのだ。

    そして、イタチの大好きなアザミも今は元気がなく、首を垂れてしおれている。
    死なないで!と必死に叫ぶイタチ。
    アザミを助けるため、イタチは「あんひとばたすけてくだっさいませ」とみずがみさまに懇願し、雨乞いの踊りを力尽きるまで踊り続ける。
    村人たちと同じように、イタチも雨乞いの踊りを知らなかった。けれども、イタチが踊ったのはまさしく雨乞いの踊りだった。本当の心からの気持ちが姿を現したのだ。

    こうして、イタチの雨乞いにより、村に再び恵みの雨が降る。村人たちは浮かれ騒ぎ、アザミも畑の傍らで美しく咲き誇っている。イタチはそんなアザミを見つめながら幸せそうな顔をしている。

    めでたし、めでたし…



    と思いきや、まだ続きがあった。


    「もう かわに つばは はきまっせん」

    雨が降らなくなったのは、実はイタチのせいだった、というオチが笑えた。

  • 3年生

  • あまごいするイタチの話。
    とても良い話。だけど、アザミとのリンクが薄くて、ちょっと残念。

  • 2017.6.15 2年生

  • 愛の力じゃ。

  • 一途なイタチの姿にぐっときます。

  • アザミに恋したイタチが、雨が降らなくなってしまったので、
    みずがみさまに、毎日お祈りします。

  • 「イタチはなあ、ほんまに アザミをすきになって、
    ひに なんべんも そこをとおっておった。」

    イタチの歩く姿。イタチの振り向く姿。
    イタチのにっこり顔。イタチのお祈り。
    人間たちから少し離れ、顔をのぞかせるイタチ。
    イタチイタチかわいいイタチ。

    クライマックス。イタチの踊りが素晴らしい。
    イタチは踊りを知らない。でもおもいがひとりでに姿になったのだ。
    満月の下、
    むちゃくちゃに踊るんだ。

    そしてつかれはてているイタチ。
    イタチの気持ちはまことの気持ちだから、つかれはてる。

    自分のしでかしたことに気付き、素直に反省できるイタチでもある。
    よい子のイタチなのだ。

    田園風景が美しく、
    イタチはかわいく、
    村人たちの顔には味がある。
    誰かをおもう気持ちを感じることができる絵本。
    クスッと笑える。

  • ストーリーも良いが、なんといっても絵がきれい。
    昔の田んぼを思い出す作品。

  • アザミが、きれい。
    イタチの表情が、すごくイイ。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『くじらさんのー たーめなら えんやこーら』(鈴木出版)で日本絵本賞受賞。その他の作品に『ともだちや』(偕成社)など多数。

「2019年 『とりづくし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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