京極夏彦の妖怪えほん (3) あずきとぎ (京極夏彦の妖怪えほん3)

著者 :
制作 : 東 雅夫 
  • 岩崎書店
4.03
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本棚登録 : 334
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265079735

作品紹介・あらすじ

「怖」の巻。水辺にひそむ恐怖の妖怪
しょきしょきしょきしょき。へんなおとがするな。「ああ、それはあずきとぎだ。おばけだよ」
京極夏彦と町田尚子が届ける絵本史上最高の恐怖。

感想・レビュー・書評

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  • いくつもの田舎の情景がいいなあ。でもねえ、結末は怖いぞう。川に魚を取りに行った男の子があずきとぎに攫われてしまう!?

  • 京極夏彦の妖怪えほん「怖」の巻。
    「笑」「楽」の次はいよいよ「怖」。ということで、今度こそ本当に怖い話のはず。ふっふっふ、娘よ、思う存分怖がるといいさ~。
    寝る前にトイレを済ませ、布団に入り、万全を期して、さぁ読み始める。

    夏休みの間、少年は田舎のおじいちゃん家で過ごすことになった。
    しょきしょきしょきしょき…
    家に着いたときから変な音が聞こえる。
    おじいちゃんに訊くと、どうやら「あずきとぎ」というお化けが小豆を洗う音らしい。音がすると滑って淵に落ちるという…
    危ないから川に入っちゃだめだとおじいちゃんは言っていたが、魚が気になる少年は…

    最後まで妖怪あずきとぎは姿を現さない。
    ただ、しょきしょきしょきという音だけで、忍び寄る恐怖が描かれる。
    町田尚子さんの絵がまた絶妙で、どこか不穏な空気を醸し出している。

    娘の反応は「…落っこちちゃったね。」と一言。
    怖い…確かに怖いけど…5歳児にはこの怖さはまだ通じなかったか?!
    川に入ったらいけないよ、あずきとぎがいるからね。
    と、なんだか教訓めいた話をして終わった。

    • 1Q84O1さん
      ひろさん、「怖」の巻です!
      「怖」の巻なのに、トイレも済ませて準備万端なのに、娘さんは思いもよらぬ反応ですね…w
      あずぎとぎが姿を現していた...
      ひろさん、「怖」の巻です!
      「怖」の巻なのに、トイレも済ませて準備万端なのに、娘さんは思いもよらぬ反応ですね…w
      あずぎとぎが姿を現していたらまた反応は違ったかもしれませんねw
      2023/08/21
    • ひろさん
      1Qさんのアドバイス通り、ちゃんとトイレも済ませて準備万端だったのですが…怖いにも色々あるのですねぇ(^^ ;
      娘にはまだピンと来なかったよ...
      1Qさんのアドバイス通り、ちゃんとトイレも済ませて準備万端だったのですが…怖いにも色々あるのですねぇ(^^ ;
      娘にはまだピンと来なかったようです( *´꒫`)
      あずきとぎが姿を現していたら…
      あまりの恐怖にトラウマになっちゃうかもですw
      2023/08/21
    • 1Q84O1さん
      子どもはやっぱり目に見える怖いものが恐怖なんでしょうね!
      もし、あずぎとぎが可愛かったら、娘さんは「かわいいね♡」って反応になってたかもw
      ...
      子どもはやっぱり目に見える怖いものが恐怖なんでしょうね!
      もし、あずぎとぎが可愛かったら、娘さんは「かわいいね♡」って反応になってたかもw
      けど、怖い姿をしていたらほんとにトラウマになっていたかもですね(・・;)
      2023/08/21
  • 夏休みになって、おじいちゃんの田舎へ遊びに来た少年が、川から聞こえる<しょき しょき しょき しょき>の変な音が気になって、おじいちゃんに尋ねます「川の淵に 小豆(あずき)をショキショキと音たててとぐ<お化け>がいるんだよ」「川はプールと違って流れているし、淵は冷たくて深いから、落ちたら溺れてしまう 行っちゃダメだよ」。 少年はおじいちゃんの心配をよそに、魚がいっぱいいる川へ・・・<あずきとごうか 人とって喰おうか しょき しょき しょき>・・・。

  • まずこの子の顔がとても怖いと思いました。でも、ちゃんとルールを守らないといけないということがしっかりわかりました。

  • 直接的なガツンとくる怖さというより、じんわりと静かに怖い感じ。
    犬の目線がなんだか気になるし怖い…。

    絵と文章の雰囲気がよくあっていて好き。

  • 京極夏彦さんと町田尚子さん。怖いに決まってるよ! 「いるのいないの」が最恐だけど、これもあとからジワジワくる。いやー、あずきとぎってこういう妖怪だっけ?

  • こわい
    そうか、これが妖怪か
    怖いもの見たさとはよく言ったもんだな
    京極夏彦さんワールドに始めて触れました

  • 豊かな自然の中にある身近なこわさ。
    どうなったの?と思う。

  • 確かに川はなんか怖い。あずきとぎの絵が出てこなくて音しかしないから尚更怖い。

  • 読了

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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