100ねんごもまたあした (100年後えほん 1)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 225
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265079865

感想・レビュー・書評

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  • 瀬尾まいこさん初の絵本。

    100年後…?
    思わず私も想像してしまいました。
    子供のころ考えていた未来は楽しいテクノロジーでいっぱいだったのに、いつからだろう、未来を想像するとき怖いことばかりが浮かんでくるようになりました。
    大人になったから?それとも?
    子供たちの未来がこれからもずっと、楽しい想像にあふれていますように。
    あかるい明日を楽しみにして眠りにつけそうな、素敵な絵本でした。 

    クリハラタカシさんのカラフルなイラストも良かったです!

    #NetGalleyJP

  • 大好きな瀬尾まいこさんの初めての絵本。
    瀬尾さんらしい温かみを感じられて、明日が楽しみになる絵本でした。

    小学生男子の学校でのひとこま。
    「あ~、そうだった。そうだった。
    子どもってそうだよな~」
    と思わず笑顔になったし、ほっこりました。

    子どもの想像力って自由で楽しくってすごい。今を楽しんだうえに、未来の想像でもここまで楽しめる。
    読みながら大人の私でも、子どもになって想像の世界を体験したいと思いました。

    ストーリーも、見ていて思わず笑顔になるくりはらさんの絵も良かった。
    文も絵も細部まで楽しめました。

  • 瀬尾まいこさんが手がけた絵本と聞いて読んでみた。100年後も「また明日」って言える世の中であってほしい、本当にそう思うなあ。子どもたちが未来に希望をもてるのこと、戦争もなく、自然も破壊されないように、今の自分達が変えていかなきゃいけないのになぁ...と、さみしさと不安も感じてしまった。

  • 絵本を頻繁に読むわけではないので、本書が絵本の中でどのような位置付けになるのか詳しく言及することは難しい。しかし、本書のテーマを「夢」ではなく、「未来」としたのが個人的には良いなと思った。「夢」をテーマにすると、子どもたちは往々にして大人や既存の職業を模倣したり、知識や経験の差に基づいた現実的なものに落ち着いてしまうことがある。夢は想像力を求められるようで、創造的ではない。しかし、テーマを「未来」にすることで、途端に創造力を発揮していろいろと考えることができる。

    この絵本を読んで、ふと気づいたのは、大人になった今、いつから未来を見据えることをやめてしまったのかということだ。100年後の未来について真剣に考えたのは、おそらく小学生の頃が最後かもしれない。

    私自身は小学生の頃、無知であったこと、ドラえもんなどの影響もあり、未来は科学技術がどんどん発展していくものだと思っていた。タイムマシンですら、本当に実現しているのかもしれないと思うほどに。しかし、大人になるにつれて未来を見るというより現実に追われるようになった。未来を自分で掴む、創造するというより現実の延長が未来になるといったイメージ。だから、未来に対して劇的に明るいことを想像することがなくなってしまったように思う。しかし、技術の発展は誰かが思い描き、実験することから始まる。ライト兄弟が空を飛びたいと思ったからその実験をしたように。未来に対して真剣に考え、実験していくことが今の私にとって必要なのかもしれない。

    理想的な未来像を持つことは、現在の自分を変えるきっかけになる。この絵本は、過去の自分(非現実的とも思える未来を想像していた小学生時代)と現在の自分の未来の捉え方の違いを自覚させてくれた。

    今を生きる子どもたちが100年後をどう描くのか、とても興味深い。絵本を通して子ども達と一緒に考えてみると楽しそう。子どもも大人も、未来を創造する力を取り戻すことで、より豊かな人生を送れるのではないだろうかと改めて思った。

    #NetGalleyJP

  • 瀬尾まいこさん初の絵本。
    100年後の世界を描くこども達が描かれる。
    クリハラタカシさんのポップな絵はこども達を生き生きとさせ物語との相乗効果を生み出しているように思えた。

    こどもの頃、図工の時間に私も未来を描いたことがある。
    今現実にはないものを想像したり、ドキドキわくわくしたっけ…
    その頃は未来は楽しくて明るいものだとしか考えていなかったような気がする。
    今のこども達もそうであって欲しいなと思いながら読んだ。

    想像することって楽しい。
    100年後ってどんな世界になっているんだろうな。
    こどもの頃には果てしなく長く思えた100年、今の私には短くはないけれどそう長くはないように思える100年。
    驚くような大きな変化はないかもしれないけれどちょっとした変化はきっとあるはず。
    ロボットが活躍する世の中になっているかな?
    宇宙が身近になっているかな?
    なんてことを想像しながら読んだ。

    ドキドキわくわくを楽しめる1冊。、

  • 子どもの「明日」が「今日」になる毎日が、理不尽に奪われませんように。

  • 瀬尾まいこさんの初めての絵本ということで、手に取った。
    100年後の世界ってどんな感じなんだろう?
    楽しい未来も悲しい未来も想像できるけれど、どうせなら子どもたちには、楽しい方に考えてほしいなぁと思う。
    そのためにも、今の大人たちがどう過ごすかが問われるなぁとも考えた。
    明日の楽しい約束が、100年後にも繋がっていけるといいなと思う。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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