- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265081141
作品紹介・あらすじ
あかにんじゃはまっかなにんじゃ。ひみつのまきものをねらっておしろにしのびこんだけど、まっかなすがたはとってもめだってしまいます。「くせものだー、であえ、であえー」。
感想・レビュー・書評
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偶然にも、図書館で穂村さんの絵本を発見!
これは読むしかないと、さっそく借りることに。
物語の内容は、あかにんじゃが秘密の巻物を狙って、お城に忍び込んだら、その姿が目立って、侍たちに見つかってしまい、危機一髪のところで、違うものに変身する呪文を唱えて、切り抜けていくのだが。
とりあえず、姿を消すことはできないわけね。
そして、その赤い服装が目立つことはなんとなく分かりそうだけど・・まあ、なんかお気に入りの色なのかな。
しかも昼間に忍び込んだらダメでしょ。
そりゃ、見つかるって。
でも、よくよく考えてみると、過去に赤い服装の忍者って、結構いましたね。
ハットリくんのシンゾウとか、ファミコンの忍者くんや、その弟のじゃじゃ丸くんとか。
何か赤い色にも、忍者には大切な意味があるのかもしれない。
ただ、この絵本のあかにんじゃは、この色だからこそ、深い意義があった。
途中の展開では、みにくいアヒルの子を思わせる、見た目の違いだけで起こる悲劇を、シュールに書いているのかと思ったが、変身に変身を重ねていった末に、あかにんじゃは皆に素敵な時間を与えてくれた。
それが本人の意思によるものか、偶然なのかや、そもそも、目的の巻物はどうなったんだとかいう、ツッコミは無しにしよう。
少なくとも、何度も危ない目に合いそうになっているにも関わらず(結局、合ってないんだけどね)、他人にささやかな憩いのひと時を提供する、あかにんじゃの行動には、これまでのコント的お笑いから、切なさへと豹変したような感覚で、それは朝から夕方へと流れる時間的変化とも合致しており、最後に言葉にできない「なんかいいなあ」って、しみじみ感じさせる思いが、穂村さんらしいのかなと、思いました。
また、最後の最後の、木内さんの夜の絵だけのシーンが、また素晴らしく切なくて、いい。
あれから、あかにんじゃ、どこいったんだろうって
思ってたら、そんなとこにいたんだね・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ピンチの度に”ドロンドローン”と姿を変えるあかにんじゃ。
けれども、どこへ行っても、何になっても目立って目の敵にされてしまう。
そんな赤でも溶け込めるものがあった!!
”バシィッッッ!!”といった感じでフォーカスを当てる白すじ入りの絵が続くのが特徴的。
そんな中、ロストフォーカスして周囲を見回すと、にんじゃを捕らえようとする侍が変顔してたり、子ども達がちょうちょを捕まえようとする野原の奥の方に象がいたり、ちょいちょいシュールな遊びがあり、子どもとツッコミ入れながら爆笑しつつの読み聞かせ。
あの穂村弘さんが文とのことで、どんな絵本なんだろうと手に取ってみたのだが、自分的には短歌で見せつけられるような”らしさ”は見えなかったかな。
まぁ、ただでさえ読み込みが難しいので、子ども向けの本で”らしさ”出してもというところはある。 -
あかにんじゃは
まっかな にんじゃ
ひみつの まきものを ねらって
おしろに しのびこんだけど、
まっかな すがたは とっても
めだってしまいます。
版画?切り絵?
迫力あって、イキイキした絵と、ハラハラする展開。
楽しくって、最後までドキドキとページをめくった。
最後のページにまたニヤリ。 -
穂村弘さん×木内達朗さんということで、とても楽しみにしていた絵本。
案の定、私のツボに入ってしまいました。
あかにんじゃは真っ赤なにんじゃ。
お城に忍び込んだはいいけれど、あかにんじゃには弱点が…。
そう、赤い色はとっても目立ってしまうのです。
あっという間に囲まれてしまった、あかにんじゃ…あ、あぶないっ!!
その後の展開にいちいち驚かされてしまいました。
ほむらさんの生み出すお話はどこに転がっていくのか予想もつかなくて、そこに惹きつけられてしまいます。
みんなで空を見上げる後ろ姿が並んだページがとてもすきでした。-
2012/07/05
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戦国時代、朱槍を持つ侍は、すごく強かったそうな。そりゃそうだ、戦場で一番目立つわけだから、一番先に狙われる。あかにんじゃって、あんた、そりゃ、目立って目立ってしかたないじゃない(笑)
そんなことを知ってか知らずか、穂村弘ワールドは、見事に赤い忍者で遊んでいます。おもしろいです。 -
全然忍んでない気がする。面白い。
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にんじゃなのに、真っ赤~!居場所がばれちゃったにんじゃは・・・
読み聞かせに○