空からのぞいた桃太郎

著者 :
  • 岩崎書店
3.77
  • (7)
  • (16)
  • (9)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 139
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265812042

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • えっと、どうしてこれを読むことにしたのか忘れてしまったのですが(^^;)。

    「空からのぞいた桃太郎」というと、桃太郎が空からのぞいてるのかい、と思ってしまいますが(いや、思わないか(^^;))、「桃太郎」のお話を全場面、空から、つまり鳥瞰図で見てみました、という絵本です。
    おじいさんとおばあさんが山と川に出かける様子。
    桃がどんぶらこっこと流れてくる様子。
    桃太郎がすくすく育つ様子。
    鬼退治をすると鬼ヶ島に旅立つ様子。
    犬・猿・キジと出会う様子。
    そして、鬼ヶ島で鬼たちをばたばたとやっつける様子。

    比較的、淡々と描かれていくのですが、インパクトがあるのはやはり鬼ヶ島の場面でしょうかね。
    楽しく賑やかに暮らしていた大勢の鬼たちがばったばったとやられ、最後は死屍累々の有様。
    いや、ふつーに考えて、こんなムキムキの強そうな鬼たちに勝てるわけないだろ!?と思うのですが、なんでか桃太郎、勝ってしまうのですねぇ。

    宣伝文句では「『桃太郞』の価値観を根底から覆す、衝撃の一冊」ということのようなのですが、どうでしょうかね?
    アイディアとしてはおもしろいし、画力もすごいんだろうなと思うのですが、個人的には価値観がひっくり返る、というほどではなかったように思います。
    空から見たから桃太郎の暴虐さが際立つ、というものでもないような。
    このあたり、人それぞれなのかな?

    うーん、これ、ほかの話で鳥瞰図昔話シリーズというのはありなんでしょうかね。
    はなさかじいさんはちょっとおもしろいかな? うらしまたろうじゃ海の中だし、かぐや姫とかは部分的におもしろいかも?

    ・・・いや、まったくオチがなくてすみません(^^;)。こんな本を読みました、という記録です。

  • 子どもの頃から何度も語り尽くされ耳タコの桃太郎のお話ですが、俯瞰してみてみると、今まで思っていた桃太郎の世界とは全く違った印象を受けました。ビックリしたのは意外に鬼が多いこと。こんな大勢の鬼相手に桃太郎+3匹だけで勝てるのか心配になりましたが、結果、倒された山積みの鬼たちをみるとなんだか手放しで喜べなくて…倒すべき鬼たちにも家族がいて日常があったのに…と、何だかやるせない気持ちになってしまいました。

  • 演出力で魅せる桃太郎。
    俯瞰して見ることとはどういうことか、という問いかけ。
    小さな子どもへの読み聞かせには向かないかなぁ。
    まずはおとながじっくり声を出して読んでみると良いと思いました。

  • 2018/11/27

  • 定番の物語を俯瞰図で描くというアイデアは面白い。でも売り文句の「価値観を根底から覆す」というほどの斬新さかというとそうでもない。例えばお爺さんとお婆さんしかいない「あるところ」。他の村人の生活が見えるとか、画面の中に意外性のあるものが隠されているとかいうゲーム性のあるものならもっと楽しいのだけど。お供との出会いの場所や鬼の普段の暮らしぶりとか面白いのに。本のクライマックスは画面いっぱいの鬼の死骸?で、圧巻ではある。でも鬼ヶ島のシーンだけ観ればいいかなという気もしてしまう。Twitterで紹介されていた時もこのシーンだけが取り上げられていたけれどまあそうだろうなという感じ。他はそれほどのインパクトではないのだ。
    小冊子が付いていてわざわざ解説しているけれど、解釈は人それぞれだし蛇足かな。

  • 着想は面白かった!
    鬼の数には驚きました。戦っているシーンは、ほんとに勝てるのかって感じです。。

  • 文章だけ読めば、ごく普通のむかし話の桃太郎です。でも、文章から離れてページ全体に広がる絵を眺めれば、まったく違うお話に感じられてしまう。視点が違うと、立場が違うと、こうも世界は異なるのかと、実感できる絵本でした。こういう多面的な視点を、こどものうちから見せることができたら良いなあと思う。

  • 桃太郎強すぎでしょ。
    桃太郎伝説やりたくなりました。

  • 本の文章は所謂一般的な桃太郎の物語だが、絵がそれ以上のものを語っている。
     しかし、「解説」は余計じゃないの。なくてもいいというより、ない方がいい。おせっかいな解説はあの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の岩崎夏海で、「なぜ?」と思ったら、昨年岩崎書店の社長になったらしい。(祖父が創業者)
    岩崎書店が変な方向になっていきそうでちょっといやな感じ。

    犬、猿、雉が痩せた住みにくい土地に住む貧しい民族で、少ない報酬で「傭兵」となった、なんて解説、要る?
    黍団子を「少ない報酬」と考えるのも一つの考え方ではあるけれど、社会学的捉え方もできるわけだから、押し付けるのはどうかと思うし、桃太郎はサンリオキャラみたいな可愛さでありながら、刀一本(+犬の噛みつき、猿のひっかき、雉の目つぶし)だけで、武器を持ち、体格的には圧倒的に勝る鬼たち(それもすごい数の)をどうやって倒したのか。
    あまりに鬼の数が多すぎるため、納得は全くできない。
    鬼の死体が累々と積み重なっている様子はぞっとする。

     しかし、岩崎夏海の解説が先にあり、影山徹はそれに沿って描いたのだろう。岩崎夏海の解説が大いに面白いと感じられる人にはいいのかもしれない。

     子どもに読ませる必要は全くない。福音館書店の松居直のでよいと思う。

  • 書籍の装丁画を手がける影山徹さんの絵本と知り読了。昔話の桃太郎を、物語に沿って空から撮影したかのように描いています。メリハリがある画風です。桃太郎たちが鬼ヶ島へ向かうまでの道が苛酷すぎる(笑)鬼ヶ島で暮らすたくさんの鬼たちはとても平和で楽しげなので、家を壊され火を放たれたら怒るのも無理はない。また、おばあさんたちが暮らす場所と比べ、人口密度高すぎる。付録の解説は本作を読了後に必須なので、図書館本でも付いていて良かったです。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年青森県生まれ。東京デザイナー学院卒業。デザイン会社を経て1982年よりフリー。1990年、講談社「年鑑日本のイラストレーション」新人賞。2007~2008年『薄暮』篠田節子(日本経済新聞夕刊)、2009~2010年『氷山の南』池澤夏樹(東京新聞朝刊など)の挿絵を手がける。ピンポイントギャラリーなどで個展。書籍の装画を中心に活動。

「2012年 『NO.6〔ナンバーシックス〕 beyond』 で使われていた紹介文から引用しています。」

影山徹の作品

ツイートする