- Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265812066
感想・レビュー・書評
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横長の見開きで、遠近法を多用した、やや斜めからの視点は、時に列車全体の優美さを、時に列車前面の大迫力を堪能でき、最適な列車の見せ方のように思えました。
木内達朗さんの絵は、穂村弘さんの「あかにんじゃ」で知り、興味を持ったのですが、本書においては、ポスターカラーのようなポップさと、レトロなCG風と、少し未来の設定なのでSFチックな感じが合わさったような、懐かしさとクールさが両立した美しさを感じられました。
また、プロローグは少し難しい内容でしたが、本編は、とても分かりやすくシンプルなので、列車好きのお子さんなら、きっと楽しめる絵本なのではないかと思いました。
そういえば、列車列車と書いてきたのですが、カール自身は正確には、列車を牽引する種族だということで、それを実感できるシーンを見ると、独特の可愛さを感じられて、ちょっと面白いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
犬(っぽい宇宙人?)と特急という組み合わせのおかげか、電車系には興味のない娘も面白そうに聞いてくれました。特急がエサを食べてるシーンとか可愛い。
読み終わったあとに背景がわからず、しっかり前書きを読みました。カール君たちの星を舞台にした壮大な物語の構想があって(スターウォーズ的なバトルもの)、そのスピンオフの可愛らしい作品として、「ちなみに地球に逃れた可愛い電車のあの子たちは…」という絵本ができたんでしょうか。絵本の内容の割に前書きが大風呂敷なのと、言葉遣いが何歳を対象年齢にしているのかチグハグ(絵本を何十冊と読まされている母親たちはこの辺に敏感なので、たとえそれが作者の意図だったとしても違和感覚えます)なのが相まって、苦笑してしまいました。 -
プロローグがなかなかシュールで、歩く樹木の件は一読では理解しきれず何度か読み直しました。
この絵本の見どころは絵の美しさにあると思います。建造物の陰影はくっきりとして人工物らしい美しさが、自然の描写は荒々しいタッチの中に繊細さが感じられて対照的ですが、両方が調和して溶け込んでいます。景色が自分好みです。カールはその中間で無機的にも有機的にも見えます。
もっといろんな景色が見てみたいと思いました。 -
読み終わって……。
なんだかなにかににている…どこかで…あー昔見た、あの、ほら………。
あっ!!トランスフォーマーだっ!というのが、感想。変身はしませんが(^^;
未来の地球で、生命体+電車のカールが主人公です。なのでトランスフォーマー好きのお父さんも好きそう。
長文プロローグを読まないと世界設定が理解しにくいので、ひとりで読む絵本というよりは読み聞かせ向きだと思います。プロローグを大人が読みあげて、理解の手助けがあった方がいいかも。
プロローグ自体が、すでに他の絵本として出版されてるのでは?と思うくらい。
著者は、「颱風」という表記や「大臣」をリーダーと読ませるルビなど、独特の世界観を持った方のようですね。
また、イラストレーターということで、絵の方も独特です。全体的に主人公のカールがアップで描かれているわけではなく、広々とした風景や背景にカールが描かれているのが印象的でした。
いまの世界とは違う世界だから、あえて周りの風景もたくさん盛り込んでいるのかしら? -
こどもに検討。ふしぎないきもの、のりもののようなカールが主人公。
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5歳〜。
絵が、すばらしく魅力的。
キャラクターも、とても良い。
グッズ化してほしい。
設定、世界観がしっかりとプロローグで語られるのですが、この手法は絵本としては賛否がわかれるのではないかと感じました。例えばトーマスへのアンチテーゼなのでしょうか。
ここがひっかかり、読み聞かせを重視したする私としては、星は四つとしました。
作者には、これからも、多くの絵本を描いてほしいと思います。
勝手なことを書きましたが、応援しています! -
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絵はきれいな色合いで素敵。
内容は鉄道好きな息子にぴったりだけど、文は子どもが読むにはちょっと難しい。
ことば遣いもだし、字も子どもが自分で読めるようひらがなメインにしてほしかったな。
著者プロフィール
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