地図にないお店 純喫茶クライ

  • 岩崎書店 (2025年2月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784265840564

作品紹介・あらすじ

辛い思いをしている子どもの前に、ある日突然現れる「純喫茶クライ」。
扉を開けると、ミルクセーキ、プリンアラモード、ホットケーキ、クリームソーダ、ナポリタン…心躍るメニューたち。そして驚きのストーリーが待っています。

現実までが変わっていく。
明日を生きる希望が生まれる物語。

みんなの感想まとめ

心の中に抱える悩みや感情に向き合うことをテーマにした物語が描かれています。舞台は「純喫茶クライ」で、そこで出会う美味しそうなメニューたちが、登場人物たちの心を癒していきます。子どもたちが大人の世界に足...

感想・レビュー・書評

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  • 児童向け小説だったけど、話の内容は少し切ない。
    子供ながら大人びた考え方をしていて、感情を押し殺して過ごしている子の前に現れる純喫茶が舞台。出てくる喫茶飯がどれも美味しそう。
    話の最後に添えられるマスターさんのお言葉がなんだが染みる。
    自分が生み出した感情がたとえ悲しみや怒りでも労わってあげて大切にすること、それらを磨いてあげると未来の、自分のため、人のために繋がるという教えを説いていた。

  • 児童書。

    チビでわがままで弱っちい子どもも、小学生(10歳ぐらい)になると《空気を読む》ということを多かれ少なかれ覚え始める。

    親の顔色だったり、友達の機嫌だったり、小さい頃に大人に言われた何気ない言葉にずっととらわれてたり。

    でも、10年先の将来でさえどうなっているかわからない小学生。うらやましいぞ。

    悲しいとか淋しいとかつまらないとか自分の中に生まれた《負の感情》を受け入れて向き合うこと、後はほんのちょっとの勇気で少しずつ大人になっていくんだな。  


    なりたい自分になるために
    なりたい自分がわからない人は、いつかわかった時のために
    いろんなことをたくさん勉強してください。

    おばちゃんももう少しやってみる。

    そして《どうせ》は自分に向けた呪いの言葉だから絶対に思わないでね。

    いいこと言ってる。吉田桃子さん。

  • ジュニア文庫で受賞されている、吉田桃子さん。
    表紙がかわいくて手に取ってみました♫

    文章が優しくて読みやすかったです。
    悩みの種があると、純喫茶クライに導かれるような物語。

    学校だったり、おうちだったりで人には言えない悩みや、がまんしていることがある子は、この作品を読んだら支えになってくれる、行動できる作品になるのかなと思えました

    相手の視点で考えることのできるお話もあり、温かいストーリーで大人も子供も優しい気持ちになれるとおもいました

  • 子供の世界にも色々あるよね。大人からみれば些細なことだったり、みんな経験してるよとか、すぐ忘れるから大丈夫だよとか、大人の経験値でものを言っても通用しなかったりするけれども。この、純喫茶クライでなら、その子に必要な声を届けることが出来るのだ。こんな場所がどこかにあったなら。必要としてるのは子供だけではないはずだ。

  • 装丁が可愛く取ってみたが、まさか児童文学だったなんて。。。
    最近の児童文学の表紙は、大人顔負けで可愛いなぁと思ったり!
    中身はやはりサクサク読め、思春期の試行錯誤する毎日、どうしたらいいかわからない場面、思い返せば自分自身にもこういう時があったのかもしれないなぁ、そんな時にこの本と出会っていれば少しは気が楽になったかもしれないなぁと思ったり。。。
    小中学生に是非読んでほしいなぁと思った

  • 装丁の可愛らしさに惹かれました。

    こういう作品に出会う度に、小さい頃からもっともっと本を読めばよかったなぁと思います。

    自分の感情に蓋をしない。それが自分を大切にするということ。

  • ぬいぐるみの話で泣けてきた。この本が、まだ1人では全てを解決できない子どもたちの心を軽くしますように。

  • 辛い思いをしている子どもの前に、ある日突然現れる「純喫茶クライ」。児童書だけど空気を読みすぎない、我慢しすぎない、人と違うことを怖がりすぎない、など大人にも響くメッセージがたくさんあった。

  • 児童書コーナーにありました。
    確かに子供向け。でも大人が読んでも面白い!不思議な純喫茶に導かれる子供たちと美味しそうな喫茶店メニューに惹かれる。。

  • ビルの地下にある喫茶店「純喫茶クライ」。そこは悩みを持つ人達だけがたどり着ける不思議な喫茶店。今日も心に悩みを抱える子供達が誘われるように訪れて、懐かしいメニューを味わう。
    両親の諍いを止めようと必死になってその場を繕う少女、友達に合わせようと無理して自分を押し殺す少女、友達の彼女とギクシャクしてしまった少年、ただひとつの心の拠り所だったぬいぐるみを捨てられた少年。それぞれの心の重しを溶かしてくれるような懐かしいメニュー。
    児童書だけど大人にも面白く読める。佇まいやそのメニューが懐かしく楽しめた。

  • 子ども向け、なのに純喫茶。そのアンバランスさがなんだかおしゃれ。解決策を教えてくれるわけじゃない、でもちょっぴり元気が出るかもしれない、そんなお店。よくある感じのお話だけど、児童書では珍しいかも。ほっこり温まるお話でした。

  • 「なみだのミルクセーキ ごきげんとりには要注意」
    一人空回っていた。
    嫌な事から逃げるためとはいえ、誰の目から見ても不自然な会話を無理矢理していたら周囲はいたたまれないだろ。

    「やさしさプリンアラモード がまんした悲しみ」
    悪い事が起こって。
    明るく元気な子供を演じているからこそ、陰口で嫌なことを言われたり考えのない言葉を口にしてしまったのだろ。

    「ホットケーキはんぶんこ ひみつの初恋」
    二人の再会の日に。
    どんな気持ちで会いに来たのか分かっていれば、トゲトゲとした気持ちも少しは緩和されて優しくできたのかもな。

    「勇気のクリームソーダ なりたい自分になる方法」
    想いを心に伏せて。
    本心を隠して仲良しごっこをするのは嫌われず安心かもしれないが、何も言えない自分に苦しさが増してくだろう。

    「しあわせナポリタン どうせ、どうせは呪いの言葉」
    大切なぬいぐるみ。
    自暴自棄になったとしても、恐怖が勝ってくれたからこそ危険から逃げ出すことが出来て本音も話せたのだろうな。

  • 自分を押し殺してしまう子どもたちを助ける魔法の場所、純喫茶クライ。1人では大人になれない子どもたちを助けるのが大人の役目。ここに来た子どもが安らぎと自分の感情を素直に出せるように。自分の声を大切に出来るように。全ての子どもが健やかに育ちますように、そう願ってやまない本ですね。

  • 絵がとっても素敵&おいしそうな1冊。字は大き目、ふりがなもありなので高学年~。ファンタジーな世界観。

  • 子供たちの悩みに思っていたよりも鋭く切り込むところが印象的だった。
    イラストかわいい〜。

  • たまたまネットで本を探しているときに
    出てきた本でまさか児童書だと思わずに
    手に取って読んだら・・・意外に面白い。

    小学生の高学年くらいで悩む人間関係を
    美味しそうな喫茶店のメニューと共に
    気づかせる話、これってどれかひつとは
    心当たりのある内容じゃないかって
    思えるほど共感してしまった。
    子供の頃ってこういった些細なことが
    聞けなかったり変に思いこんだりしちゃう
    事があるんので少しでも多くの子供たちに
    読んでほしいですね。

    児童書だと思ってなめてましたが
    凄く素敵な本に出会えました。

  • 大人にも子どもにも心の拠り所は必要。
    悩む子ども達が美味しい食べ物とマスターさんがくれるヒントで、自分自身を見つめて解決する力を養う姿がとても純粋で綺麗。

  • 小学生の視点だからか話が分かりやすくてはやい。何も考えなくていいしすぐ読み終わった。個人的には物足りない。

  • 泣ける本 自分の目の前に出てきたら自分は行くのかな ?
    もしこんな悩みが出来たら 出てきてほしいな

  • 小学5~6年生の子供たちが主役の短編物語集。
    悩みがあったり思い詰めている子供たちの前に
    突然現れる純喫茶クライの看板。
    親に振り回される子や、自分で自分を苦しめるように悩む子たちに
    解決の糸口というより、受け入れることで次に進めるんだよ、と
    優しく後押ししてくれる流れで、きれいごとや正論で片付けない点に好感を持てました。
    小学5年生の子を持つ親の私ですが、
    子どもたちに感情移入してしまい、全5話あるうち全部泣いてしまいました。
    子どもにも、子を持つ親にもおすすめの一冊です。

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著者プロフィール

1982年生まれ。福島県郡山市在住。日本児童教育専門学校絵本童話科を卒業。2015年、第32回福島正実記念SF童話賞で佳作に入選。2016年、第2回小学館ジュニア文庫小説賞で金賞を受賞し、『お悩み解決! ズバッと同盟』(小学館ジュニア文庫)として刊行される。同年、『ラブリィ!』で第57回講談社児童文学新人賞を受賞。同作は2018年に第51回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。その他の作品に、『moja』「ばかみたいって言われてもいいよ」シリーズ、『夜明けをつれてくる犬』(講談社)がある。

「2023年 『アンナは犬のおばあちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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