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本 ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784265908202
感想・レビュー・書評
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山菜をとりにいって、山ンばに出会ったあや。
やさしいことをすると美しい花がひとつ咲くという花さき山の感動のものがたり。
「自分のことを我慢して人に優しくすると、花が咲くんじゃ」花さき山の話は、自分のことしか考えない令和の大人や若者にこそ読ませて、「人への思いやり」「人に譲る謙譲の心」を学んでもらいたいし、昭和生まれの大人たちにも改めて「ホントの優しさ」を学んで欲しい不朽不滅の絵本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5歳児クラスで読みました。表紙を見て「怖い」と言う子もいたので、「山姥が出てくるけど、怖いお話じゃなくて優しいお話だよ」と先に話をしてから読みました。
5歳児になり、気持ちが複雑になっていろんな感情を芽生えさせているこの時期に読んで良かったと思います。『我慢』は、決して悪い感情じゃない。ずっとずっと自分ばかり我慢してほしくないけれど、勇気を出して言った一言や静かな辛抱が誰かへの優しさになるんだと少しでも感じてくれたら良いなと思います。もしも気持ちが形になって表れるなら、『優しさ』は見たこともないようなきれいな花になるでしょう。
花さき山は本当にあるのかもしれないし、心の中にあるかもしれない。でもきっとどこかで、みんなの優しさが花を咲かせているんだよと伝えました。ちょうど音楽会で『ありがとうの花』を歌っていたので、子ども達から歌の話題も出てきました。 -
花と子どもが出てくると思ったのに、急にやまんばが出てきたからびっくりした。「おどろくんでない」って言うけど、おどろく。
1番すきなシーンは、花さき山の一面の花の絵。いろいろな色の花がきれい。ぼくは花をさかせたことはないと思う。だれかのためのしんぼうをしたことがないから。あやは、えらいな。
ちょっとこわかったから、星4つ。(小3) -
ああ、こんな話だったと思い出す。昔は絵が嫌な感じだったのが、今はあたたかく美しいと感じる。心のなかに花を咲かせよう。
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「つらいのを しんぼうして、じぶんのことより ひとのことを おもって
なみだを いっぱい ためて しんぼうすると、その やさしさと、
けなげさが、こうして 花になって、さきだすのだ」
何度読んでも、切なくて、いい話だなあと思います。今、花が咲いてるよ。(7分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #花さき山 #斎藤隆介 #滝平二郎 #岩崎書店 -
滝平さんの切り絵のあざやかさが美しい絵本です。やさしいことをすると美しい花がひとつ咲くという花さき山は、きっとどこかにあるはずだと信じたくなります。本当の優しさを子供たちに伝え、大人になっても忘れたくない絵本です。私が娘に読んで聞かせたのは娘が3歳の頃でした。娘は今6歳になった自分の息子に読んでいます。みんなでやさしい美しい花を咲かせたいものですね。
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優しいが伝わる絵本は何年たっても受け継ぎたいですよね。切り絵の美しさが優しさをよりいっそう高めていることでしょう。優しいが伝わる絵本は何年たっても受け継ぎたいですよね。切り絵の美しさが優しさをよりいっそう高めていることでしょう。2012/03/02
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山で道に迷った少女・あやに、山ンばが語る花さき山の秘話。山に咲く花はみな、人の善行が咲かせたものだ、と……。
図書館本。
斎藤隆介&滝平二郎コンビの代表作絵本の1つ。「八郎」と「三コ」のネタバレが含まれている……。
静止画にも関わらず、人物の動きが感じられる切り絵が素晴らしい。
元の絵本では版画だった八郎や三コも切り絵で復活。ただ、2人ともちょっと子供っぽく若返ってしまったような。
我慢や献身の美徳を描いた話なのだが、私の嫌いなタイプの話~! そういう行為も度が過ぎると、良い気はしないなあ。双子の赤ん坊の兄の方が一生懸命我慢しているとか、嫌だなあ。
辛い気持ちを抑えて、「今、花さき山でオラの花が咲いてる!」って自分を慰めるのも限度があるよ……。
まあ昔の話だから、みんな我慢以外の手段が無かっただろうけどね。 -
わたしが通っている小学校の、
ちょうど3年生のところにこの話が載っている。
優しいことをしたら花が生まれ、命をかけて良いことをしたら山が生まれる。
だとしても、自分の命をかけてまで救う必要は
他人のことだったとしたら別にないんじゃないかなぁ。それがいいことだとは限らないと思う。
だけどこの作家の話は本当に考えさせられるものばかり。 -
人の為に尽くして生きたい、と思える本。
良い行いをすれば
花が咲く・・・・
現実には花は咲かないけど
きっと 人に尽くしていけば
自分の心の中にキレイな花が咲いているんだろうなぁ。 -
「ふき」、「火の鳥」etc……斉藤隆介さんと滝平次郎さんの絵本はどれも印象的だけど、この本が一番好き!小学校で読み聞かせをした時、聞き慣れない訛りで読んだせいか子供達の食い付きが想像以上によくてびっくりしたことがあります。勿論それだけじゃなく、「これが一番面白かった」という子が少なくなかったので、誰にでも分かりやすくて良い内容なんだなあとしみじみ思いました。
熱心に読み過ぎて自分までウルってしまうことがある……。
著者プロフィール
斎藤隆介の作品





