- 本 ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265911110
感想・レビュー・書評
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5歳の子どものもつ「遊びたい!!」というパワーの巨大さを思い知る…!!
子どもは誰しもソメコなのだ、ウンウン。
そしてそんな子どもと毎日一緒にいる人の大変さもまた、実感してほしいのだ、ウンウン。
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5歳のソメコは一生懸命に遊んだり生きたりしていた。
ところがオトナたちはソメコに「あっちさ行け。ひとりで遊べ、いい子だから」という。
そんなソメコの前に、少しこわい顔をしたおじさんが来て、おままごとの相手をしてくれた。
ソメコはとても喜んだ。
そしてソメコはおじさんに連れられて…
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小3の娘が国語で「モチモチの木」を習ってきました。
そのつながりで教科書に載っていた「ソメコとオニ」を読みたい!!と言い出したので、図書館で借りてみました。
わたしは斎藤隆介さんと滝平二郎さんコンビの絵本は、何冊か読んでいましたが、「ソメコとオニ」は初読みだったので、とても楽しみでした。
こわい顔をした、でもソメコと遊んでくれたおじさんが、次のページをめくると「こうしてソメコは、オニにさらわれて、オニの岩屋まできてしまった。」(10ページ)と書かれています。
9ページまでは「オニ」などという単語は一切なく、文章ではこわいかおをしたおじさん、という情報しかありません。
しかし9ページのおじさんの姿は、オニと人の中間のような外見をしているので、10ページでいきなり「オニ」というコトバが出てきても、納得して次に進むことがてきるのです。
これぞまさに「絵本」の醍醐味!!
この、絵と文が相互に作用しあっているところが、すごく好きです。
というかこのむしろソメコをさらったのが「おじさん」じゃなくて「オニ」でよかった、とさえ思ってしまったのでした。(いつの世も、本当に恐ろしいのは人間ですから…)
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ソメコに限らず子どもたちは、一生懸命に遊んで生きています。
しかし仕事のあるオトナたちは、その遊びに付き合いきることができません。
そんなときに、遊びに付き合ってくれるオニがきてくれたのですから、ソメコにとっては願ったり叶ったりです。
しかしその遊びにつきあわされているオニの姿は、まさに子育て中の方なら毎日経験しているのではないでしょうか。
こんな状況で、育児だけでなく家事も仕事もしている自分またはパートナーの方は、もんのすごいことをこなしているのだということを、この物語を通じて実感していただけたらな…とおもいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんともユーモラスな表情の鬼とやんちゃそうなソメコ。本当は恐ろしくて怖いはずの鬼が、天真爛漫なソメコに振り回されてしまいます。さてさて困った鬼がとった手段とは?思わずクスッと笑ってしまいます。6歳くらいから
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どうくつの中でかくれんぼをして道にまよったりしたと思うけど、オニはあのあとソメコを見つけられたのかが気になった。
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そめこのわがままに振り回される鬼の話。
娘が本読んで爆笑してた。 -
鬼のお手紙の中身が笑えました。
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可愛らしい昔話。なんだかんだ優しい鬼が笑える。
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ユーモラス。
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小学生の時に教科書に載っていて、あの頃から好きだったお話。
久しぶりに読んでみて、改めてとても面白いお話だなと思った一冊。
手紙を書くのに机の上では書けず、かくれんぼをしながら書いているところも、鬼なのにと、そのギャップにクスッと笑えてとても好き◎
著者プロフィール
斎藤隆介の作品





