- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265928361
感想・レビュー・書評
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海と青硝子さんの本棚から図書館予約
あー、安房直子さんだ
50歳というお若さで逝ってしまわれた
「きつねの窓」がとても印象的で
他の児童文学もちょこちょこ読んだ
この本も4作品が収められている
独特のこの世界と他の世界のはざまのような空間
あわあわとした……
お名前ではないけれど
ひとときそこに身を置いてさまよう
胸が痛くなることも起こるけれど
でも、児童書『行きて帰りし』物語
ほっと安堵して本を閉じる
ずいぶん懐かしい本になってしまったけれど
今育ちゆくお子たちにも是非読んでほしいな
≪ 包み込む うさぎも星も やわらかく ≫詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなかシュールな童話です(・ω・)
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著者の描写する物語の町の情景や風景は異国情緒が漂うのにそれでいて懐かしいような、古いけれど新しい外国のようですぐ隣の町のような不思議な世界観に満ちている。
登場人物、登場するもの言う動物たちが大人でも子供でも不思議な背徳のような好奇心のような攻撃心のようなスリルに満ちている。
「~してはならない」とハッキリさせるのでもない。善悪の区別も曖昧だけれど、胸の真ん中にキュッとした痛みを感じさせる作品ばかり。
「きつねの窓」以外、読んだことはなかったけれど、因果応報的に物語が収束するわけではない不思議な安堵がもたらされる。
こんな作品にたくさん出会えた子どもは幸いなり。もの言う猫やウサギに会いたい。 -
不思議な作品を読んでみたくて手に取りました。
4つのお話が入った短編集です。
児童文学らしい柔らかな言葉選びで、懐かしい気持ちになれます。 -
児童小説。一話目の奥様。
夫が会社に行った後、
掃除も片付けもめんどくさい、
本を読んだり、手芸をしたりしています。
そして、毎日、夕方にああ、晩御飯作らなきゃ、と思うのです。
この奥様、私かと思ったよ。
アクセサリー月に一つで毎夕食事を配達する、
といううさぎの営業にのったのは奥様。
なのに、アクセサリーを巻き上げられてる!って思い、
うさぎから指輪を取り返そうとする。
ええええっ、逆切れ?
結末は思ってたようなブラックではなかったけど、
なかなかシュールな短編集。 -
不思議な話の短編集。
最初の「うさぎ屋のひみつ」で雰囲気が民話っぽいなと思った。
ラプンツェルとかその辺り。
「サフランの物語」は雪の女王の花園っぽい。
最初は不思議な力を持った人外がずるい人のわがままによって割を食う話なのかなと思った。
それから、ああこれは弱い人が荷物を少し肩代わりしてもらう話なんだなと思った。
荷物を受け取る側が好むと好まざるにかかわらず。押し付けか自発的手助けかもかかわらず。
みんななんとなく物悲しくて、言葉もストーリーも美しい。
ロールキャベツやらプリンやら、食べ物がおいしそう。 -
どの話も、幸せを感じる一方で悲しさや寂しさも感じる。
誰かの願いが叶うころ他の誰かは泣いているよ…って宇多田ヒカルも言ってたよ。 -
小学校の頃読んだ不思議な児童文学。うさぎと奥さんの悲しいような奇妙な駆け引き。画家の寂しさ。そういう断片的な記憶ですがすごく印象深い本でした。食事の配達サービスというものが現実にあると知ったのはこの本を忘れた頃のことです。
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この本に出てくる料理が美味しそうで美味しそうで。
ロールキャベツといったら真っ先に思い出すのがこの本です。
魔法の調味料で作った料理、一回食べてみたいなあ。