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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784267011641
作品紹介・あらすじ
豊かな国際経験と鋭い時代洞察の糧を平易に、ダイナミックに展開する渾身のダイアローグ。21世紀に扉を開ける待望のビック対談。
感想・レビュー・書評
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長年本棚にあった本書を初めて読んだ。
孫崎享著『戦後史の正体』を読んでいて、キッシンジャーの名前がしばしば出て来たのがきっかけだ。
キッシンジャーは、ニクソン大統領とフォード大統領に仕えたアメリカ政界の重鎮であり、外交の生き字引である。ベトナム戦争終結への功労でノーベル平和賞も受賞している。また、現トランプ大統領にもアドバイスをする存在。年齢的にはキッシンジャーの方が、池田先生より5歳年上である。
外交という「腹の探り合い」を主戦場とするキッシンジャーと、宗教家であり率直な池田先生との対話は噛み合わない場面もある。
ゆえに、本書はトインビー対談ほど創造的な共鳴はしていないが、池田先生はキッシンジャーを立てながらも率直に、ときに兄のように、ときに教師のように、キッシンジャーの心に人間主義の思想を投げかけていく。
国益を背負い風評にもさらされながら、外交を渡り歩くキッシンジャーは、目からウロコが落ちるような、また心が洗われるような思いを持ったかもしれない。
「外交の巨人」を相手にした、池田先生の外交戦を垣間見ることができる本書は、再読の価値がある。
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著者プロフィール
池田大作の作品





