「平和」と「人生」と「哲学」を語る

  • 潮出版社 (1987年9月5日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784267011641

作品紹介・あらすじ

豊かな国際経験と鋭い時代洞察の糧を平易に、ダイナミックに展開する渾身のダイアローグ。21世紀に扉を開ける待望のビック対談。

感想・レビュー・書評

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  • 本作は、1986年9月3、4日に東京で行われた、池田大作さんとヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーさんの対談を、まとめたものです。

    ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーさん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    ヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー(英語: Henry Alfred Kissinger、1923年5月27日 - )は、アメリカ合衆国の国際政治学者。ニクソン政権およびフォード政権期の国家安全保障問題担当大統領補佐官、国務長官。ノーベル平和賞受賞者。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    豊かな国際経験と鋭い時代洞察の糧を平易に、ダイナミックに展開する渾身のダイアローグ。21世紀に扉を開ける待望のビック対談。

    ---引用終了

  • 長年本棚にあった本書を初めて読んだ。
    孫崎享著『戦後史の正体』を読んでいて、キッシンジャーの名前がしばしば出て来たのがきっかけだ。
    キッシンジャーは、ニクソン大統領とフォード大統領に仕えたアメリカ政界の重鎮であり、外交の生き字引である。ベトナム戦争終結への功労でノーベル平和賞も受賞している。また、現トランプ大統領にもアドバイスをする存在。年齢的にはキッシンジャーの方が、池田先生より5歳年上である。
    外交という「腹の探り合い」を主戦場とするキッシンジャーと、宗教家であり率直な池田先生との対話は噛み合わない場面もある。
    ゆえに、本書はトインビー対談ほど創造的な共鳴はしていないが、池田先生はキッシンジャーを立てながらも率直に、ときに兄のように、ときに教師のように、キッシンジャーの心に人間主義の思想を投げかけていく。
    国益を背負い風評にもさらされながら、外交を渡り歩くキッシンジャーは、目からウロコが落ちるような、また心が洗われるような思いを持ったかもしれない。
    「外交の巨人」を相手にした、池田先生の外交戦を垣間見ることができる本書は、再読の価値がある。

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著者プロフィール

池田大作(いけだ・だいさく) 1928年、東京都生まれ。創価学会名誉会長/創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所、池田国際対話センターなどを創立。『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(全30巻)など著書多数。世界の識者と対話を重ね、『二十一世紀への対話』(A.J.トインビー)、『二十世紀の精神の教訓』(M.S.ゴルバチョフ)、『地球平和への探究』(J.ロートブラット)など多くの対談集を刊行。

「2023年 『完本 若き日の読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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