ブッダ 1 (潮漫画文庫)

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本棚登録 : 921
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267013010

感想・レビュー・書評

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  • ブッダの1巻ってブッダが全然出てこないの。でも物語全体を貫いてるテーマが明確に提示されているので、ゆっくりしっかり読み込みたいお話。
    タッタの存在は不可思議で今後どうなるのか初読みのときにドキドキしました。

  • ◇目次
    第一部
    ○第1章:バラモン
    ○第2章:浮浪児タッタ
    ○第3章:ブダイ将軍
    ○第4章:告知
    ○第5章:チャプラ
    ○第6章:王杯
    ○解説:呉智英

    手塚治虫の『ブッダ』1巻目。この巻は、シッダールタ誕生以前の主人公格、後に一番弟子となる設定タッタと、彼と義兄弟の契りを結んだチャプラが話の中心となっている。
    バラモンを頂点とした不条理な身分制度、そして人間中心主義的な考え方に満ちた世の中に抗おうとする少年達の姿が描かれている。
    こんな世の中だったら、輪廻というものからドロップアウトしたくなる気持ちわかるような気がする。

    手塚さんの釈迦伝に上手く引き込まれてしまいました。

  • 手塚治虫の漫画。
    まだ1巻ではブッダは生まれていない。
    ここで出てくる登場人物がどう絡んでくるか楽しみ

  • おすすめ度:85点

    息がつまる。厳格な身分制度、奴隷制度。
    「どうしてぼくたちはこうも苦しまなきゃならないんだ!!ふだんは身分のいやしさで苦しみ、いくさが始まれば逃げまわって苦しみ、そしてイナゴにまでこんなめにあわされるなんて!!」
    以下、呉智英氏の解説より抜粋。
    釈迦伝を描くということが、そもそも容易ならぬことである。理由は当然、宗教上の人物だからだ。巨匠手塚治虫は20世紀半ばに日本という国でかくも巨大に発達したマンガというメディアで釈迦伝を見事に描ききった。

    第一部
    第1章 バラモン
    第2章 浮浪児タッタ
    第3章 ブダイ将軍
    第4章 告知
    第5章 チャプラ
    第6章 玉杯

  • 永遠の名作

  • ヒマラヤ山脈 インダス河 アリアン人 南へ南へ文化を広めていった 征服者 バラモン 神霊を信じる衆生よ スードラ(奴隷) 反物 バリアのタッタ 獣とおんなじだと思い込まなきゃ アルジェリアあたり イナゴの大群 飢饉 天災や厄病 輪廻 近衛兵 ブダイの養子チャプラ 呉知英 岐路に立たされた 劇画が市民権を得て ストーリー漫画の第一人者としての地位を確立する 勃興 新興勢力 きりひと讃歌 両者の最適な融和的 円熟期 前途多難な転換点 奇子 転換点に於ける必死の模索 巨匠中の巨匠の座に復帰 釈迦という仏教の開祖の手塚なりの伝記なのだ 雄編に仕立て上げる 手塚の力量が抜きん出たものである証左だろう にくけい肉髻という隆起 生まれたばかりのシッダルタ 普通の赤児である 大乗仏教で「三身」普遍的な真理そのもの 真理を獲得した歓喜 仏教の不幸を打破する先陣として長く記憶されるだろう 大阪府豊中市 新宝島

  • マンガワンで読んでたんだけど、続きを待つのが辛抱たまらんなって借りた。すごく豪華な装丁だ。

    ……まさか、あんな死に方をするとは…………。

    第一部 
    第一章 バラモン
    なんて雄弁な絵なんだろう。

    偉大な何かを信じたい気持ちと、そんな気持ちへの皮肉を2コマで表現してる。

    ナラダッタを襲ったトラは何なんだろう?村人の反応を見るに、何かあるんだろうけど。

    アシタが言った強い力の持ち主は、タッタなの?
    タッタもチャプラもまだまだちっちゃくてやせっぽっちだ。

    急所を狙っておいて、手加減したとは…チャプラは初めから血の気が多かったのね。

    階級には階級ごとの文化がある。日本が階級社会でないからという理由だけで、階級社会を悪だと言い切るのは間違ってる。

    タッタのお姉ちゃんかわいい。身を守るのも簡単じゃないから、気を強く持つしかないんだろうな。

    自分を憐れむだけじゃ何も変わらない。意志のあるところに道は開ける。

    第二章 浮浪児タッタ
    あのトラはタッタだったか。タッタがナラダッタを襲ったのは強盗するため?気が変わったのはどうして?ナラダッタの態度に感じるところがあったの?

    手塚治虫は素晴らしい読書家だったんだろうな。
    グラフィックデザインの才能もあったみたいだ。彼の漫画はアートの域に達している。

    チャプラのお母さんの腰巻きがいつの間にか短くなってる。タッタの手当をするために破いたんだ。気づかなかった。

    将軍ブダイはこの段階ではまだただの俗物だな。

    第三章 ブダイ将軍
    イナゴ こわい
    イナゴもこわければ、手塚治虫の描き込みもこわい。このこだわりようよ…。
    ファーブル昆虫記を読破したくなった。
    今でもイナゴの災害は起きるの?

    手塚治虫は、自然の大きさに比べれば、人の命や感情はどれほどのものでもないと信じていたみたいだ。
    自然はあくまで大きく豊かに描く。
    人間の悲劇は、まるでありふれたもののように描いている。戦争を体験したから?

    チャプラはかなりの野心家だ。野心をかなえるための才覚や運も持っている。
    自分の意志でひとりで歩き出した。

    第四章 告知
    ブダイ将軍が攻め落とそうとしてた国の、ブッダの両親の話。

    インドのように過酷な土地では、全員を平等に扱うと生き延びられないから、カースト制度が必要だったのかな。

    第五章 チャプラ
    チャプラ13歳
    タッタは7歳?

    チャプラは自分の意志で独り立ちしたのに、お母さんはどうして追いかけていったんだろう。
    執着なのか、母の愛なのか、依存なのか分からない。

    チャプラを追いかける理由が、父親に似ているからって…少しいかがわしいものを感じる。

    チャプラの母が息子に向ける愛情より、タッタの愛の方が偉大に思える。

    第六章 王杯
    チャプラの母の愛って…独占欲?すぐ横にいる小さなタッタを思いやってあげてよ。

    第七章 生誕
    手塚治虫は美しい女性を描くけれど、妊婦を観察したことは無かったのかな。ブラック・ジャックに妊婦は出てなかったっけ?

    シッダルタは「目的をとげる」という意味

    第八章 技競べ
    バンダカは会う人全てに嫌われるので、気の毒な気もしてくる。好きじゃないけど。

    チャプラの母親は、気持ちは分かるけど衝動的すぎやしないか。
    奴隷として生まれ育って、奴隷がどんなものなのかは骨身に染みて理解しているはずだろうに。

    第九章 秘薬を求めて
    ブダイ将軍は、はじめから守るつもりのない約束をしたんだな。読み返すと気づくことがたくさんある。

    タッタはここで輪廻転生を何度も経験する。気の遠くなるような体験だろうけど、信じられないほどタフな子だ。本当に人間なんだろうか。

    第十章 予言
    シャム双生児みたいな門番がいる。シャム王族の国だからか。ギャグか。

    ナラダッタはあやまちを悟り悔い改めるまで、獣同然に荒野を彷徨う。
    タッタが二章で言っていたように、トコトンどん底まで苦しんで、自分は獣と同じだと思いこむところまでいかないと許されないのか。

    第十一章 裁きの日
    たくさんの命を犠牲にして助かった命なのに、チャプラはさっさと捨てようとする。

    お母さんはこの状況になってやっと頭が冷えたみたい。
    社会的弱者が生き延びるには、高い知性が必要だ。でもこの親子には生き延びるための知恵が足りなかったみたい。

    チャプラとチャプラの母親を許したら、社会秩序が崩れかねない。かわいそうだけど、無理のない判決だ。

    第十二章 死の壁
    チャプラとマリッカの別れのシーンを見て、ロミオとジュリエットは、二人が同じ階級だったから成立した話なんだと気づいた。
    それにしても後味の悪い別れだ。

    チャプラを引き立てているのは、チャプラと一緒に訓練を重ねてきた近衛兵たちなのかな…。

    この先、何がどうなっていくのか全然わからん。

  • 手塚治虫による釈尊の生涯。全8巻。

  • 新書文庫

  • 全巻通して思ったのは、「悪」の描き方の巧みさ。
    この作品では完全なる悪は存在しない。
    すべてがシッダルタ=ブッダの対比人物として、悪の要素を持たされているだけ。
    それなのにその魅力たるや。
    そして悪の人物はおおむね手塚治虫の創作なのだ。
    主要人物全員に、物語を推進していくための存在意義がある、というのは並大抵の構成力ではない。やはり手塚治虫。

    筑紫哲也(あまり好きじゃないけど)の解説に、
    人間中心主義ではなく生命尊重主義、
    ということが書かれていたけれど、
    悪しきヒューマニズムを脱却するのは、普通の精神生活を送っている人には難しい。
    手塚治虫の悟りを示すいいエピソードだと思う。

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著者プロフィール

手塚治虫(てづか おさむ)
1928年11月3日 - 1989年2月9日
大阪府生まれ、兵庫県宝塚市出身の漫画家、アニメーター、アニメーション監督。その功績から、「漫画の神様」とも評された。1946年デビュー以後、漫画を表現とストーリーでもって魅力的な媒体に仕立てる。『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『どろろ』『ブラック・ジャック』『アドルフに告ぐ』など、世に知られる多くの代表作があり、アニメ化・実写化された作品も数知れない。

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