ゲーテ全集 新装普及版 (5)

  • 潮出版社 (2003年10月5日発売)
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (426ページ) / ISBN・EAN: 9784267016653

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゲーテのいわゆる古典主義期の戯曲を収める。「タウリスのイフィゲーニエ」、「タッソー」、「ナウジーカア」といったギリシャ神話やルネサンス期イタリアに取材した本来的な意味での戯曲、「かくし娘」、「扇動された人々」といったフランス革命に取材した革命劇、その他の祝祭劇が収録されている。解説を見ると大体の作品に厳しい評価が下されているように思われるが、近代的なヒューマニズムを称揚する「イフィゲーニエ」がなぜ古典主義の作品と言われるのかといった問題は突っ込んで考える余地がありそうだし、「扇動された人々」は、未完になっているとはいえ、啓蒙絶対主義礼賛と革命礼賛が結びつく当時のドイツの一つの人間類型を具象化しているし、各作品とも楽しみ方は無数に存在するのではないかと思う。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1749年ドイツ・フランクフルトに生まれる。小説「若きウェルテルの悩み」などにより疾風怒濤(文学革新運動)期の代表的存在となる。政治、美術研究、自然科学研究の分野でも活躍。他作品に戯曲「ファウスト」「エグモント」小説「ウィルヘルム=マイスター」「親和力」自伝「詩と真実」「イタリア紀行」詩集「西東詩篇」などがある。1832年没。

「2021年 『ゲーテショートセレクション 魔法つかいの弟子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×