レ・ミゼラブル 4 (潮文学ライブラリー)

  • 潮出版社 (2009年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (536ページ) / ISBN・EAN: 9784267018152

感想・レビュー・書評

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  • またこちらもミュージカル目線で。
    コゼットと愛を確かめ合ったのちに砦へと行ってしまうくだり、マリウスは祖父の許しを得られずまたコゼットには置いていかれたのだと自暴自棄になり、死に急いでアンジョルラスの元に行ったのかとこの本を読んで理解した。一方ジャンバルジャンも死を覚悟したマリウスを救いに砦での戦いに参加している事はミュージカルで描かれていたが、そこに出向くまでの葛藤。コゼットへの愛、それが恋愛でない事は承知の上であっても、コゼットからマリウスに向けられている愛とジャンバルジャンに向けられている愛の違い、今までのように2人だけで生きて行く愛の時間への望み、人間らしいジャンバルジャンの心が描かれていた。
    また、この時のジャベールは52歳と書かれていました。

  • 【Impression】
    「隠語」についての章が本筋よりも良かった

    ・文学者は同時に歴史家でもある、そして文学者は社会の内面についての洞察を行う人である。
    ・人間は不幸と幸福に分かれるのではなく、光を持つ人間と暗い人間、暗い人間を減らすことは教育と学問によって可能。だが、光は必ずしも喜びを意味しない


    「文学」と「娯楽小説」の違いは、作者が「歴史家であるか否か」に尽きると思う
    別にどちらが優れているということを言いたいのではなく、区別はここにあると思った

    社会の中で何が起こっていたか、反乱と暴動の違いは何か、など。
    マブーフじいさんがバリケードに上る表現は鳥肌が立った(478)

    【Synopsis】
    ●遂に、コゼットとマリユスが邂逅
    ●しかしテナルディエやエポニーヌが間に入り、ジャン・ヴァルジャンはイギリスへ引越しを決意
    ●同時にマリユスの存在を知ったジャン・ヴァルジャンの中に「憎しみ」が再び現れてしまう
    ●そして政府対反乱軍の戦闘も開始、ジャヴェールは居酒屋に捕虜
    ●マリユスは死ぬ覚悟を固め、同時にガヴローシュを救い出すためにコゼットへ手紙を書くが、ジャン・ヴァルジャンが阻止

    こっからやんええとこ

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