本は絶対、1人で読むな!

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  • 潮出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267018558

感想・レビュー・書評

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  • 年間3000冊の圧倒的な読書量を誇る、中島孝志氏の、読書術ならぬ「読書会術」を記した著作。10年も前の本だが、いまだにとても参考になるノウハウが書かれている。例えば、読書会を開くことのメリット。読書会では色々な角度から読め、課題本を発想の種にして自由な連想が広がる。私自身、読書会を開いたことがあるので、これは賛成できる。ぜひやってみたいのは、ツイッター読書会。なるほどなあ、と思いました。

  • ”本屋で見てタイトル買い。これから立ち上げる読書会の企画づくりの参考に。読書会の目的は、一人だと見落としてしまうポイントを指摘しあい多様なインプットを得ることだ、という主張に納得。

    ※末尾に2015/4月に再読して気づいた箇所を追記しました。

    <読書メモ>
    ・「おひとりさま読書」からの卒業(p3)
     いまあなたがすべきことは、足し算型のインプットから掛け算型、乗数効果型インプットへのシフト。一瞬にして多角的、多層的、バラエティに富んだインプットをゲットする機会を自らプロデュースすることではななかろうか。そこからアウトプットを大きく引き出す──これがキモなのだ。
    ★読書会に参加する最大のメリット(p15)
     (そんなこと書いてあったの?)
     →◆同じ本でも、ほかの人の読み方はあなたとは違う。一人だとスルーしてしまうポイントを教えてくれる◆
    ・この読書会だが、アメリカではいま女性たちの間でブームを迎えている。(p50)
     映画『ジェイン・オースティンの読書会』
     6回で終了させる、というルールでスタート。
    ・絶対に守るべきルールをつくる(p76-77)
     例)
     ?課題図書は必ず読んでくる。
     ?無断欠席はしない(欠席の場合はメーリングリストで即、知らせること)
     ?お互いに価値ある情報交換をすること。聴くだけ参加はご遠慮ください。
    ・◆参加者は本の内容を知りたいのではない。
      知りたいのは本に書かれていない関連情報◆(p80)
    ・日経新聞電子版のメリット(p108)
     #中島さん激しくオススメ。個人的には以下の2つが気になった。
      ?バックナンバーが1週間分読める
      ?関心あるキーワードを登録すると48時間以内にそのキーワードを含む記事を自動収集。記事の見出しをPCや携帯電話にメールで知らせてくれる。
    ・岡田斗司夫さんは「今夜、『twitter読書』やります&コミケのお知らせ」と称して公開読書なるものを仕掛けている。(p142)
     #これ、おもしろそう。次回参加してみよう → http://otaking-ex.jp/wp/?page_id=4300
    ・夕方、読書会に参加して、「よし、これは明日使おう」と考えるか、朝いちばんの読書会に参加して、「よし、これから使おう」と考えるか、一歩が違う。この一歩の差が大きいのだ。(p154)
    ・素読は意味の解説などしない。だれも意味を教えてくれない。人間というのは不思議なもので、教えてくれないとかえって知りたがる。(p172)
     #教えてくれないと知りたがる生き物、というのはそうなんだろうな

    ---
    2015/4/12追記
    ・皆がわかっているようで実はわかっていない。そんな質問をしてくれると、大勢が助かるのである。(p.23)
     ※いきなりノウハウを書け!と言われても…。
      →★一人の参加者としての自分が、知りたいこと、疑問に思ったこと、こうじゃない?と感じたことをぶつけてみよう!

    ・なによりも定期開催を守る(p.58)
     ※よし、2015年末までまず続ける!

    ・絶対に守るべきルールをつくる(p.76-77)
     ?課題図書は必ず読んでくる。
     ?無断欠席はしない(欠席の場合はメーリングリストで即、知らせること)
     ?お互いに価値ある情報交換をすること。聴くだけ参加はご遠慮ください。
     このくらいでいいと思う。(略)
     とにかく、いちばん大切なことは、お互いに持っている情報を出し惜しみせず、与え合うことにある。
     ※今後、継続してグループを運用するなら、これくらいハードルを高くしてもいいのかも…。
      あと、プレゼント大会とオフミ。

    ・◆参加者は本の内容を知りたいのではない。
      知りたいのは本に書かれていない関連情報◆(p.80)

    ★読書会でいちばん大切なこと。それは会報、ブログ、ホームページ、ツイッター、動画配信……なんでもいい。どんな形でもいいから外に向かって情報発信すること。
     (略)
     だから、いい情報が欲しければ、自分からいい情報を発信すること。「へえ、この読書会、なかなかレベルが高いな、ボクも仲間に入れてもらえないかな」と世の中に知らしめるのも、情報発信基地あればこそではないか。(p.111-112)
     ※これが足りてない!

    ★読書会フォーマットにブログ用の読み所として3?4行をメンバーに書いてもらうスペースを用意しておけば、あなた一人で抱え込むこともなかろう。(p.115)
     ※これ、やろう。

    ・人気ブログを作るほんとうのキモは、あなた自身がめちゃくちゃ勉強して、この人の情報はちょっとチェックしておいたほうがいいな、と読者に思わせること。そこまで勉強すること。その勉強の成果を読書会、書評という舞台で表現すること。これに尽きる。(p.127)

    ・◆ときには、それぞれの一番好きな本を
      読書会で語り合ってみてほしい◆(p.204)
     ※これクリスマス、もしくは、暑気払いにやってみる?”

  • おひとりさま読書に比べて、読書会など掛け算の読書が良いという主張は納得。でもちょっと文章の「圧」が強いかなと感じた。読書会は面白そうなので機会があったら参加してみたいという思いが強くなった。

  • 「情報は人が持っている」
    →一人で本を読んでも得られない。読書会を通じて本に関連する情報を人が提供してくれ、生きた情報が得れるらしい。なるほど。

  • 読書会を開催することについて、著者の実体験を中心に様々な試みや効果を楽しく、刺激的に解説した本。

    p.111 読書会でいちばん大切なこと。それは会報、ブログ、ホームページ、ツイッター、動画配信…なんでもいい。どんな形でもいいから外に向かって情報発信すること。
    → 読書部のサイトは作った。あとは一般公開出来る様に整備して、他の追随を許さない程の濃密な情報量を発信し続けることだな!

    p.41 いいことはどんどん盗む、真似る。パクる。ビジネスパーソンのカンニングは誉められこそすれ、叱られることなんてない。どんどんやろう。
    → 良さそうなものは積極的にパクる。それから自分なりにアレンジする。やってみないとわからない!

    p.71 他の読書会のブログも参考にして、魅力ある発信基地をつくろう。
    → 秘密基地では終わらせない。世界に浸透させてやるよ!

    p.120 どんなことでもそうだが、最初の頃はローギアでガソリンばかり喰う割にはスピードが出ない。そのうち、セカンド、サード、トップとギアがシフトされるにしたがって燃費もよくなるし、スピードも出てくる。それまで、とにかく継続する。飽きずに頑張るという姿勢がいちばん。ホントは「頑張る」というより「下手の横好き」でもいいから好きで続ける。これが大切。そのうち、好きこそものの上手なれ、に変化する。ここまで続けられるかどうかがすべてを決めるのではなかろうか。
    → 続けるよ。好きだからね!

    p.135 読書会で話しあたことをすべて録音しておく。メンバーがお勧めの本を披露している部分だけをピックアップし、音声でアップロードしてもいいし、DVDデジカメで録音して動画配信してもいい。
    → 音声メディアでレポートするのは面白そう。やってみよう!

    p.154 朝読書の効果は絶大。できれれば読書会も朝にやろう。
    → 読書会はやっぱり朝開催でしょ!

    p.181 朝10分。しかし毎日続けた。おかげで、部下は得意先での雑談や質問にも困らなくなった、と言っていた。
    → 子供とも朝10分の読書会を毎日やってみよう!

    p.196 読書でも、期待を裏切られないのは、佐藤優(『国家の罠』『自壊する帝国』・いずれも新潮社)、鈴木宗男(『闇権力の執行人』『北方領土「特命交渉」』・いずれも講談社)、植草一秀(『知られざる真実』・イプシロン出版企画)、守屋武昌(『「普天間」交渉秘録』・新潮社)の各氏の本だ。
    → この本は積読リストに追加しておく。

    p.201 それは『小さいころに置いてきたもの』(新潮社)という本なのだ。
    → こちらも積読リストに追加する。

    p.60 定例開催日を決めたら、なにがなんでもそれを死守しよう。
    → 定例開催を死守する。それがmustです。

    p.171 素読というのは、文字通り、たんに読むことを意味する。文章の解説とか鑑賞などしない。ただ読む。ひたすら読む。意味などわからなくてもいい。とにかく読む。だが、「読書百遍、意、自ずから通ず」という通り、読んでいるだけで、なんとなく、こんなことが書かれてるんじゃないかな、こんな意味かな、ということが幼い子どもでもわかるようになるからすごい。
    → 古典などの難読書を使って、素読の読書会もやってみるよ!

    p.106 自分たちで新聞の裏読みをしてしまおう。読書会の冒頭でもいきなり本の話から入らない。気になる朝刊や夕刊の記事、たとえば、金融危機や株価予測、あるいは政変などについて、「ホントはこうらしいですよ」という、ここだけの話を披露しているからだ。読書会であろうが、講演会であろうが、話のまくらに直近の日経平均株価とニューヨークダウ平均など、まずは経済情勢のコメントから始める。
    → いきなり本題に入るのではなく、参加者が興味ある旬な話題から新鮮な情報をまくらに提供する。

    p.150 1時間しかないから、さっさと価値ある情報交換をする。メンバー全員がその気持ちで臨む。だから集中するし、だから密度が濃い。
    → 1時間と短時間で読書会を区切ることには意味がある。定時開始・定時終了!

  • もう読書でインプットする時代じゃない。議論のとっかかりであり、大切なのはその先。リアルやバーチャルな読書会を開き、自ら誘い水となって、もっといい話をメンバーから引き出そう。基本は感動の共有。

    情報が増え、本もそのひとつになってきたから、使い方も変わってきたということなのですね。アウトプットすることが、定着のためのいちばんの方法ですし。

  • 本の感想を人に読むことで、新たな知識を得ることができることと、朝読書のメリットが印象的でした。
    ”3日坊主おおいに結構。3日やったら休んでまたやればいい。”という文章に励まされた気がします。大切なのは朝読書を生活のリズムに取り入れること。
    明日の朝から頑張ってみようかな。

  • 読書会しましょう。の啓蒙本。いいと思います。

  • 読書会について、具体的に書かれています。あとがきがないのですが、最後は心にじんわりと、しみるものがあります。

  • 〈特に印象に残ったフレーズ〉
    ・価値ある情報は本当に価値がある
    ・情報は発信するところに戻ってくる

    つまり一人で読んでも勿論役には立つけれど、読書を題材にすることでもっと情報を得ることができるということが書かれている。そのための手段として読書会やツイッターを活用する方法も細かく提案されていて、自分でもやってみたいと思わせられた。

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著者プロフィール

中島孝志(なかじまたかし)

東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家、大学・ビジネススクール講師。
・原理原則研究会(全国7カ所)、投資研究会を主宰。
・著訳書は500冊(電子書籍100冊含む)。要人プロデュース延べ500人超。読書は年間3000冊ペース。落語、宝塚歌劇、シャンソンの熱烈なファン。
・投資メルマガ「V字反発する“どん底銘柄 特急便”」毎週配信。
・「聴く!通勤快読」「読む&見る!通勤快読」平日毎日配信。
・「中島孝志の経済教室メルマガ」週3回配信

「2023年 『70歳からのやり直し英会話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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