女は後半からがおもしろい

  • 潮出版社
3.29
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本棚登録 : 146
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267018749

感想・レビュー・書評

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  • よい本は一気に読めてしまうものである。
    この二人のコンビネーションはありそうでなかった・・・という感じがする。
    バッサリと、しかし軽快に色々なものを斬ってくれるので、読後の爽快感あり。さすが、ベストセラー作家ですね。育児ただいま三年生の今の私には坂東さんの言葉がやはりガツン、と心に響きました。

    ‘子どもがいやがることを教えるというのは、親にとってエネルギーのいるつらいことなんですよ。いい顔して「わかった、好きなことをしたら」とか「ほしいの?いいわよ」と言っていたほうが親は楽なんだけれども、やっぱりそれは将来、子どもをつぶすことになる’

  • スーパーウーマン2人による楽しく元気の出る対談。

  • 女の後半(老後?)についてはほとんど語られず、ほぼ二人の半生についての対談。それはそれで面白かったからよいのだけど。
    さて、私はこういう「男は~女は~」みたいな二元論は好きではない。だって、人間いろいろなんだから男とか女とか二つに分けられるわけないじゃない、と。
    でもそれは私が平成生まれだからそう思えるのであって、このお二人が生きた時代は男か女かでいろいろなことが決まってしまっていたんだなと納得。
    あと、「最近の女性は自分が弱者であることに気づいていない」という言葉にはっとした。
    確かに自分を弱者と思ったことはない。だけど、小さな子どもを抱えている今、ともすると弱者になりかねないのも事実。それは男性も同じなんだけど、「何かあったら自分は弱い立場になってしまう」という恐れが最近徐々に芽生えつつある。そんな図星をつかれたような感じがした。

  • 女は後半からがおもしろい
    2020.04.04読了

    『おひとりさまの老後』の上野千鶴子と『女性の品格』の坂東眞理子の対談。
    これの謳い文句を聞いただけでも、心惹かれる本である。

    お二人とも「強い女性」の代名詞のような存在。しかし、彼女らの来歴はびっくりするくらい異なっていた。

    結婚、出産、子育てを経験し、組織人として官僚の立場から女性の社会的な変貌に立ち会ってきた坂東眞理子。
    一方の上野千鶴子は、おひとりさまを貫き、当時マイナーであった女性学を切り開いた研究者であった。

    正反対ともとれるお二人の対談は、お互いへの敬意に溢れ、楽しくテンポよく進む。



    "女は、どんなにエリートであっても、子どもを持ったとたん、「弱者」に転落しますね。"

    目から鱗の発言である。
    女社会と男社会ではこうも違うのだ。

    だからこそ、女には「連帯」か必要であり、フェミニズムの分岐点は、女が互いに助け合えるかどうかである、と。

    これからを生きる「わたし」に、とっても大切なことだ。

  • 共感する部分あり、???な部分ありですが、女性活躍が当たり前ではなかった時代に女性のキャリア構築を切り拓いてくれた先達として、尊敬&感謝します。

  • 少し前の女性活躍の論客お二人の対談。
    男社会の中で価値残ることに意味はないと。そんなロールモデルは後輩を苦しめるのだろうなと思った。
    私は頑張ってるのでほっておいてほしいというのは、違うのだということ。
    子供をもった瞬間、女性は弱者になるということ。
    そういうことを、はっきりと言ってくれる一冊。

  • 後半が面白いというタイトルだけど、前半の思い出話ややってきたことの話が殆どだった。
    それはそれで面白く、あっという間に読めるのだけれど、なんとなく、タイトルに騙された感は残るなあ。

    専業主婦になりたい若者ってのは、15年前ぐらいからたくさんいたのを、当時オバサン大学生してたからよく知ってる。
    就職が厳しい時代になると、そう思うらしい。

    女同士の連携が弱ってるというのは、どうかなあ?
    我々世代が古いからかもしれないが、子育てしてる時は連携する余裕もなくて、子供が大きくなってくると、また連帯感が蘇ってくる気がしてる昨今。
    私たちだけなのかしら?

  • お二人の知的な会話に 引き込まれました。共感できることが多く また 子育てに関しては グサッとくる所とそうそうと納得する所と。。。
    これからの人生に 少し明るいところがあるって感じることができました。

  • 著名な女性二人の対談。
    どちらも社会の中で立派なお仕事をされてきた方。
    日本の働く女性のパイオニア。

    坂東さんが、一生苦手な家事だけをやっていくのは…って思っていたなんて〜。私と一緒〜。

    でも、高校の同級生と結婚して、出産もして、勤めあげるだなんて、やっぱりさすがです。私には無理〜。

    かと言って、上野さんみたいに、自分のテーマを追い続けてフリーでもずっと頑張る強さもない〜。

    “手に職を”の今時の働く女性、なんだろうか。

    今の若い子の“専業主婦願望”は、厳しい競争から降りるための手段であり、かつ「なってあげる」もの、というのには驚き。一体何様⁉ (笑)

  • 上野千鶴子との対談。『女性の品格』で有名な著者だが、官僚として、女性が働きやすくなる仕組みを整えることに貢献した人物であることは確か。

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著者プロフィール

昭和女子大学学長。1946年富山県生まれ。東京大学卒業。69年、総理府入省。内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事などを経て、98年に女性初の総領事(オーストラリア・ブリスベン)に就任。2001年、内閣府初代男女共同参画局長。04年に昭和女子大学教授となり、07年より現職。320万部を超えるベストセラーとなった『女性の品格』をはじめ、『錆びない生き方』(講談社)、『坂東式ハッピーライフ両立力』(幻冬舎)、『60歳からしておきたいこと』(世界文化社)など著書多数。

「2014年 『ソーシャル・ウーマン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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