石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力

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  • 潮出版社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267018831

作品紹介・あらすじ

新たな需要は店の中ではなく、常に外にある。自分たちのあり方を問い直し、照準(フォーカス)を絞り込めば新しい価値を提供できる。その突破口を開くキーワード「キュレーション」という新発想。

感想・レビュー・書評

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  • キュレーションのプロセスとして、
    1,既存の作品の意味を問い直す
    2.コンテンツを選択し、絞り込み、結び付ける
    3.新しい意味や価値を顧客に提供する
    価値の共創、顧客は価値を提供される対象であると同時に、自身も価値を生み出す当事者になるという物語性に共感を抱く
    教養ある人間とは自分の生き方を常に問いかけている人である

  • キュレーションとは情報などを収集し、再構築し、新たな価値を与えること。(と私は解釈した)
    本書ではiPad、キリンフリーなどキュレーション力によって成功した具体例を挙げながら、「なぜ21世紀のビジネスにキュレーション力が必要なのか」を分かりやすく説明しています。

    この力は絶対、これからの書店と図書館には欠かせないと思う。ブックディレクターの幅さんや、編集者の松岡正剛さんが注目を集めるのはそれ故では?

  • キュレーションて何かって言うのを理解するのにはとっても良かった。編集と何が違うの?と思ってたけど、新しい意味を与えると言うことなんですね。大切なのはユーザーの立場になること。仕事してると、ついそこはおいてかれがちになるけど、誰のためのサイトかというのは、絶対忘れたらダメ

  • ユニクロは服とは情報であると位置づけて、既存の製造小売業の意味を問い直し、「情報発信製造小売業」へと進化しようとしている

    キュレーションとは単なるモノづくりではなく、コトづくりに他ならない
    cf. キリン・フリー アルコールゼロのビールテイスト飲料ではモノ的な価値の域を出ない。それが、開発チームの思いや信念を介して、「お酒と人との関係を変える」というコト的な価値へと昇華した

    ジョブズが新製品発表会で行うのは、自分たちが売るモノの説明ではなく、アップルがユーザーに提供する新しいコトのプレゼン

    再定義に必要なのは、モノそのものを見るのではなく、新しい関係性や文脈の中で意味や価値をとらえるコトづくりの発想

    20世紀はモノを通じた一方的な価値の提供の時代だった

    キュレーションを通じた新しいコトづくり

    21世紀はコトを育む双方向的な価値の共創の時代になる

    コトとはモノと個々のユーザーとの関係性の中で生まれる文脈であり、物語であり、体験であり、その物語や体験に共鳴するとき、人はそのモノに手を伸ばす。キュレーションの本質は単なるモノづくりではなく、コトづくりにある

    自分の仕事をキュレートするには、「遊」の精神で今いるところから離れてみる

    ①既存の意味の問い直し(再定義のプロセス)
    ②要素の選択・絞り込み・結びつけ(新しい編集のプロセス)
    ③新しい意味・文脈・価値の生成(創発のプロセス)

    食べるラー油=食べる+ラー油
    もしドラ=女子高校マネージャー+ドラッカーのマネジメント
    SWEET=ファッション雑誌+付録
    キットメール=キットカット+応援メッセージ+郵便

  • ★★★今、日本のキュレーターと言ったら池上彰さんだろう。溢れる情報から必要な情報だけをわかりやす~く伝える力の持ち主!キュレーション・モノではApple iPad。ノートPCからキーボードやDVDを取り去り、液晶の解像度や操作性、アプリの保護には徹底してこだわった。安かろう悪かろうのNet Bookと違い爆発的ヒット。ビジネスならコンビニも百貨店を喰ったキュレーション。既存の枠を超え、要素を結びつけ直し、新しい価値を生成することが出来たものだけが生き残るんだ。これからは。。。

  • キュレーションというキーワードでくくっているけど、思考法、発想法、企画法を言っている。これまでの商品開発での成功事例の分析に、後付けで流行りの「キュレーション」に結びつけている感じ。

    そういう意味で、他の多くは「今こんな時代だからキュレーションが大切」という論点であるのに対して、「じゃ、昔のヒット商品もキュレーションから生まれてるってこと?」という疑問が残る書き方。

    明らかに佐々木俊尚氏の言っているキュレーション(マスに対してのビオトープ的なもの)とは異なる。モノからコトへという考えは共通だけど、共有や承認のところの考え方が違う。と思う。

    勝見明氏の定義は一貫して、1既存の意味の問い直し(再定義)→2要素の選択・絞り込み・結び付け(新しい編集のプロセス)→3新しい意味・文脈・価値の生成(創発のプロセス)という流れ。こちらの方が一般的な捉え方としては正しいのかもしれない。というか、私の都合には合っている。

  • キュレーションのプロセスは以下の通り。
    1.既存の意味の問い直し(再定義)
    2.要素の選択・絞り込み・結びつけ(新しい編集)
    3.新しい意味、文脈、価値の生成(創発)

    「キュレーションの力」はわかりましたが、そのセンスはどのようにして身につけられるかが課題ですね。

    ※事例が少々くどい印象。

  • 商品開発やマーケティングなどで使われるアイディア(組み合わせたり、取り除いたり、使い方変えてみたり、、)を無理やり「キュレーション」という流行り言葉に結びつけているように見える。たくさん例が出てくるので「こういうアイディアもあるか」と参考になるところもあるが。。。

  • 「フリー」、「シェア」ときて次は「キュレーション」。
    ビジネスの新しい概念だそうです。
    1.今あるモノや情報の意味をとらえなおし
    2.選択し、絞り込み、結びつけ、編集し
    3.新しい価値をユーザーに提供する
    だそうです。
    AppleのiPodやiPad、Wii、キリンのノンアルコール飲料「フリー」、セブンイレブンなどなど、キュレーションによる成功例を多数紹介してます。
    特にAppleとセブンイレブンの賞賛の仕方はお金が絡んでんじゃないかと思うくらい(笑)見事なものでした。

    「より多く、より高度に」の時代は終わったようです。
    これからは足し算ではなく、引き算。そして編集力。
    ユーザー側が再編集でき、ユーザーがそのストーリーの中に入っていけるコトが受け入れられる。

    一部を引用します。
    キリンのフリーは当初「飲んでも運転できるビール」をテーマとしていた。
    発売後コールセンターに想定外の感謝の問い合わせが次々届いた。
    「病気の父親に飲ませたら、元気だったころを思い出して生きる勇気が出たと泣いて喜んでくれた」「妊娠中でビールが飲めずに困っていて、とても助かった」などなど。
    お客自身が今までビールの入り込めなかったシーンにもキリンフリーを取り込んで価値を自己編集した。
    この商品の最大の価値はそこにある。

    日頃、買い物に出かけて、商品を手にする瞬間「どうしてこの商品を選んだのか?」自分にそう問うよう心がけたいと思います。
    その答えが、これからの自分の仕事のヒントにもなるんじゃないかと思いました。

  • 「です・ます調」の文体も含めて、あまりピンとこない本であった。
    キュレーションの意味・解釈も拡張し過ぎではなかろうか。
    種々の成功実例と絡めて持論を展開する手法は、「FREE」など近年の流行りではあるが、どうしても後付け・こじつけの印象を受けてしまう。

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著者プロフィール

ジャーナリスト
1952年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退後、フリージャーナリストとして経済・経営分野を中心に執筆。企業組織経営・人材マネジメントに詳しい。

「2017年 『全員経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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