主婦 悦子さんの予期せぬ日々

著者 :
  • 潮出版社
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本棚登録 : 137
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267020957

作品紹介・あらすじ

就職しない息子、シングルマザーとして生きようとする娘、定年後の夫婦関係、母親の意外な生活、音信不通の友人・智子……。悦子は次々と起こる予定外の出来事に、自身の描いていた人生と現実のギャップに頭を抱える――。

感想・レビュー・書評

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  • ホームドラマのドタバタ劇みたいな感じで面白かった。
    自分にも降りかかりそうな出来事ばかりで他人事とは思えず読み進めました。
    悦子さんのお母さん、妙さんが面白い。続編があれば読みたいです。

  • 潮出版ってのが気になったけど久田さんの小説だから読み始めた。ドタバタ、内館牧子さんの小説っぽい。今読みたい気分じゃない。うちだってドタバタだもの。

  • 夫が定年退職間近、ケンカ中の娘は妊娠して実家に出戻り、息子は大学卒業してからの引きこもり、という家の主婦の悦子さんと、80才にして彼氏が出来、孫たちにも頼りにされてしあわせに生きている悦子さんの母の妙さんのふたりのお話。

    タイトルは悦子さんだけど、はっきり言ってほぼ妙さんのお話。魅力的な登場人物がひとりも出てこず妙さんにも悦子さんも何がやりたいのかいまいちわからず。軽くて明るいタッチでとても読みやすいけど、私にはちょっと合わなかったかな。

  • 主婦悦子さん、その母妙さん、2人の母の話。

    それぞれの家庭には、それぞれの事情があり、母は主にその子供たちに振り回されています。
    なんかわかるわ~と思いながら読みました。

    先だって「卒母のススメ」を読んだばかりですが、2人の母は上手に卒母はできてないご様子。
    でも、最後にはみんな自分の道を選んで進んでいきます。

    母として?主婦として?大事なことは、たじろがないこと。
    そのようです。

    私はまだまだたじろいでるな~

  • 一拍置いて 落ち着いて
    そして なるようになるさ~
    という 開き直りが
    明るく生きるコツなのかも
    と思える家族小説でした

  • 表題の通り主婦の悦子さんの普通の日常が描かれているのですが、その普通さが何てドラマチックなんだろう。すごく面白かったです。
    私は自分勝手に生きる方なので老後はこうはならないと思っているけれど、家族に振り回されている母や友人を見ているとほんと、この本の通り。自分もそうなりかねないかもとちょっと怖くなりました。

  • 1日で完読。30代夫婦、2歳の子あり、と、この登場人物のどれにも該当しない立場であるが、どういうわけか彼ら彼女たちの気持ちにシンクロすることができた。それくらい、描きかたが上手。最初は苦手だなと思っていた人物も、のちに成長し かなり好感が持てるように。

  • *家族って、誤解と勘違いの繰り返しだから…定年夫、老母、パラサイト息子、シングルマザーの娘…平凡な家族に起こるあまりにリアルな波乱の日々は、深刻なのになぜか笑える、心に染みるものがたり*

    家族と言えども、それぞれの立場で、それぞれの言い分がある。とは言え、ハタから見ると甘いなあ、それ黙認しちゃうんだ?とやや呆れながら読んだため、共感性はゼロ。
    ただ、唯一の救いは、80歳の妙の格好良さ。自分がこうしたいではなく、みんなを見ている人でいたい、この家を止まり木みたいに使ってもらって、何か起きたらその時々で対応すればいいわってセリフ。さすがです。すべて世はこともなし、ですね。

  • 主人公の悦子さんは、平凡な主婦なのに、結婚した娘は、離婚すると言いながら、お腹が大きい、息子は、進路が決まらず、バイトに。
    主人とは、会話も、生活の調和も取れず、そして、老母は、年下の彼氏と、、、弟は、いつの間にか、リストラで、老母の元に、居ついてしまっている。


    子育てにも手が離れ、子供も自立できる年なのに、、、、ホットする間もなく、深刻な悩みが、、、、
    身内なのに、自分の知らない間に、物事が、進んでいて、そのことにも、イライラと、、、

    人生、縁側で、ゆっくりと、ワイン片手に、ランチなど夢を見ていても、なかなか想像の様には、行かない人生。

    でも、皆、各自、前を向いて前進している。

    初めて読む作者 久田恵氏の本であった。
    少し、何事も、上手く行きすぎの感もあるが、登場人物が、皆優等生だからかもと、、、、思わずにいられなかった。

  • タイトルに惹かれて読んでみたけれど、なんだかタイトルと中身が合ってない気が・・・
    主人公、悦子さんの母親でもいいし。
    この作者さんははじめて読んだけど、会話ばかりで読みにくいし、内容もちょっと薄い気が。
    ワタシには合わないなぁ。

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著者プロフィール

1947年生まれ。ノンフィクション作家。『フイリッピーナを愛した男たち』(文藝春秋)で第21回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。主な著書に『母のいる場所――シルバーヴィラ向山物語』(文藝春秋)、『シクスティーズの日々』(朝日新聞社)、など。両親の介護歴20年。現在、花げし舎を主宰し、編集&取材チームを率いている。

「2018年 『100歳時代の新しい介護哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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