「玉砕の島」ペリリューから帰還した父

  • 潮出版社 (2018年7月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784267021381

作品紹介・あらすじ

“ ペリリューの戦いは私には書けなかった。これは書くべき人が書いた本だ” 
ノンフィクション作家・梯久美子氏絶賛!

太平洋戦争の中で日米の精鋭同士が戦い、最悪の死傷率を出したペリリューの戦い。
「玉砕の島」でいったい何が起こったのか――。

15 年にわたる徹底取材から見えてきた真実!遺族だからこそ成しえた
元兵士たちへのインタビュー。初めて語られる凄惨な歴史。
第5回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞作!!

感想・レビュー・書評

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  • ペリリューで闘った人の身内だからこその、身近な決意に始まり、そこから15年をかけて、日米両国の関係者に会いに行き、話を伺い、現地に共に行き、そこでの様々な経緯、史実、感情がまとめられている。

    戦後は互いを尊重している。
    そこに至る年月や、そこまでの葛藤を思う。

    戦時の最前線を知ることができる。
    推測なしの事実を知りたいという欲求に応えてくれる。でも、読んでて、とても苦しい。

  • 恥ずかしながら、本書を読むまでペリリュー島がどこにあるのか、太平洋戦争の戦場であったことをほとんど知らなかった。
    本書は日本人でありながら米国に住んでいる筆者の利を活かし、当時、敵同士であった日米両方から取材をし、それぞれの立場で書かれており、また、筆者の父への想いが伝わる素晴らしい作品である。
    戦争を経験した世代はおろか、その子供の世代までもがいなくなろうとしている時代において、この様な本を後世に残すことは大変重要であろうと思う。
    本書にも書かれているが、敵同士で殺しあった兵士が、戦後に良い関係を築けるのに、なぜ戦争が起こるのか不思議でならない。
    きっと国のリーダーの無能さが戦争を起こすのではないだろうか。
    この先、戦争を起こさないためにも是非読んで頂いきたいと思う。

  • 筆者が仰る様に他の戦争記とは異色な本。
    日米両方から見たペリリュー島の戦いについて真摯に調べ上げた歴史的事実と、筆者の娘として父親を一心に慕う心が感じ取れる作品。

  • 父が語らなかった戦争を、記録物や証言から紐解いていく。父が最期に行きたかった場所に、娘がやっとの思いでたどり着く

  • 日米、ペリリュー島での戦い。
    インディアンの言葉で暗号。ナバホ コード。

  • 天皇陛下がご存命の間にご訪問された理由が分かった。

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