大相撲の不思議 (潮新書)

著者 :
  • 潮出版社
3.50
  • (1)
  • (6)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 46
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267021497

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なぜ女性が土俵にあがってはいけないのか? 左手で手刀を切ってはいけないワケとは? 女性初の横綱審議委員を務めた著者が、相撲史をベースに、大相撲の面白さや不思議さを紹介する。

    女性が土俵に上がれないのは差別だ、という現代らしい主張に対し、東北大学の大学院に入って相撲史を学んだ著者の主張は明快だ。本書の結びの言葉は「国技であり続けるためには、保守すべきは断固として保守すべきである。近代的な歴史や思潮に従う必要はない」。知っていることも多かった本書だけれど、歯切れのいい主張には感心した。
    (B)

  • 大相撲は「差別」ではなく「文化」「伝統」。
    現在の価値観(男女共同参画)で語ろうとすることが間違っている。そもそも土俵は聖域であり、土俵外の世界とは異なる。土俵の外の価値観で、聖域である土俵や大相撲を語るのはおかしい。

  • 著者は、元横綱審議会委員で初の女性委員だった内館氏。率直な物言いが牧子節などと揶揄されるが、相撲を改めて学ぶため大学院で修士まで修められたと知り驚いた。
    本書は、そんな著者が学術的に学んだこと、好角家ならではの知識、横審時代の経験を踏まえた読み物。不思議な所作や仕来たりなど、由来やからくりがよく分かる。
    改めて考えると、国技、スポーツ、伝統文化、神事、興行、とりもつのは公益財団法人なんて、矛盾する性格を合わせ持つ大相撲とは、摩訶不思議なものだ。
    本書が言う通り、保守すべきものは断固とし保守して欲しいが、相撲が長くあり続けるためにも、これまで同様に緩やかに変化していって欲しいと思う。 

  • 幼稚園の頃に、いつも助けてくれた体の大きな男の子がいたそうだ。幼少期に記憶に刻まれた大きな体の男の子は素敵だ!が、きっかけか?子供の頃からの大相撲好き!

    そんな内館さんの、大相撲のなぜ何不思議を本に。

    特に気に入ったエピソードがある。
    花道だ。
    東から入場する力士は葵の花(造花)を髪にさして入場。西から入場は夕顔の花を髪にさしたそうだ。そこから花道と呼ばれるのだが。
    太陽の昇東、沈む西。太陽を浴びて咲く葵の花。夕方に咲く夕顔の花。何やら陰陽などの自然崇拝もあるのかしら?時になったエピソード。
    そういえば、昔は故郷の自然を表すようなしこ名が多かったなぁ〜〜。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

脚本家、作家。「毛利元就」「ひらり」をはじめ多くの脚本を手掛ける。「終わった人」「義務と演技」「大相撲の不思議」など著書多数。

「2019年 『きれいの手口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内館牧子の作品

ツイートする