災害と生きる日本人 (潮新書)

  • 潮出版社 (2019年3月5日発売)
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267021688

作品紹介・あらすじ

各メディアで引っ張りだこの磯田道史氏と、万葉集研究の大家にして文化勲章受章の中西進氏。
地震、噴火、津波、人災、その極みである戦争。過去の歴史を振り返りながら、万葉集に遺されたメッセージから、先人たちの知恵から、現代日本人とその目指す場所を縦横無尽に語りつくす!

感想・レビュー・書評

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  • 知的興奮に満ちた上質な対談集である。

    タイトルに即した「災害の日本史」が語られるのは第1章のみで、あとの章は縦横無尽に語られる日本文化論という印象。

    メモしておきたいような知識と卓見に満ちている。

  • 万葉集研究の泰斗と気鋭の日本史学者二人の知的な対談。取り止めのない内容だが大いに楽しめる。

    話があちこちに飛ぶからこそ面白い。こういった知的な対談というのは実に良い。特に語源から日本人の思想を語るところは実に興味深い。わざ+はひ、さき+はひ。

  • 読了。歴史学者の磯田先生と国文学者の中西先生の対談形式の本。歴史からアプローチする災害をテーマに話をされているが、全体としては災害の話はそこまで多くはない。
    技術は進んでも、人の行動はそんなに変わるものではない。昔の人が書き記したものから学ぶというのは大切なことだと思う。ドナルド・キーン氏も言っていたが、日本の日記文化というのはとても興味深いのだと思う。
    中西先生の万葉的解釈が面白く、万葉集を読んでみようかなと思った。

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著者プロフィール

磯田道史
1970年、岡山県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。茨城大学准教授、静岡文化芸術大学教授などを経て、2016年4月より国際日本文化研究センター准教授。『武士の家計簿』(新潮新書、新潮ドキュメント賞受賞)、『無私の日本人』(文春文庫)、『天災から日本史を読みなおす』(中公新書、日本エッセイストクラブ賞受賞)など著書多数。

「2022年 『日本史を暴く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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