災害と生きる日本人 (潮新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267021688

作品紹介・あらすじ

各メディアで引っ張りだこの磯田道史氏と、万葉集研究の大家にして文化勲章受章の中西進氏。
地震、噴火、津波、人災、その極みである戦争。過去の歴史を振り返りながら、万葉集に遺されたメッセージから、先人たちの知恵から、現代日本人とその目指す場所を縦横無尽に語りつくす!

感想・レビュー・書評

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  • 知的興奮に満ちた上質な対談集である。

    タイトルに即した「災害の日本史」が語られるのは第1章のみで、あとの章は縦横無尽に語られる日本文化論という印象。

    メモしておきたいような知識と卓見に満ちている。

  • 万葉集研究の泰斗と気鋭の日本史学者二人の知的な対談。取り止めのない内容だが大いに楽しめる。

    話があちこちに飛ぶからこそ面白い。こういった知的な対談というのは実に良い。特に語源から日本人の思想を語るところは実に興味深い。わざ+はひ、さき+はひ。

  • 読了。歴史学者の磯田先生と国文学者の中西先生の対談形式の本。歴史からアプローチする災害をテーマに話をされているが、全体としては災害の話はそこまで多くはない。
    技術は進んでも、人の行動はそんなに変わるものではない。昔の人が書き記したものから学ぶというのは大切なことだと思う。ドナルド・キーン氏も言っていたが、日本の日記文化というのはとても興味深いのだと思う。
    中西先生の万葉的解釈が面白く、万葉集を読んでみようかなと思った。

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著者プロフィール

中西 進(なかにし すすむ)
1929(昭和4)年東京生まれ。東京大学卒業、同大学院修了。文学博士。
筑波大学教授、国際日本文化研究センター教授、大阪女子大学学長、帝塚山学院学院長、京都市立芸術大学長などを歴任。全国大学国語国文学会会長、日本ペンクラブ副会長、奈良県立万葉文化館館長なども務める。
「万葉集」など古代文化の比較研究を主に、日本文化の全体像を視野におさめた研究・評論活動で知られる。読売文学賞、日本学士院賞、大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞ほか受賞多数。
主な著書に、『万葉集全訳 注原文付』全五巻(講談社文庫)、『中西進 日本文化をよむ』全六巻(小沢書店)、『古代日本人・心の宇宙』(NHKライブラリー)、『中西進と歩く万葉の大和路』(ウェッジ)など。

「2022年 『万葉秀歌を旅する 令和改装版 CD全10巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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