さち子のお助けごはん (潮文庫)

著者 :
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感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267022487

作品紹介・あらすじ

日本全国の様々な家庭に赴いて料理を作る、出張料理人・飯山さち子。
アシスタントの結城まりとともに、依頼者が抱える悩みを料理で解決し、
家族と食の絆を結びなおしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 飯山さちこは明治から続く老舗料亭「花菱(はなびし)」の一人娘だった。
    家政婦を経て、今は「出張料理いい山」として、依頼人の自宅に出張して料理を作っている。
    日常の作り置き、パーティー料理、病人のための特別料理など、内容はさまざま。
    依頼人のプライベートにはかかわらないを旨としているが、訪問した先で、料理にまつわる相談事は避けては通れない。
    人は様々な悩みを持ち、ときとしてゾッとすることも、ムッとすることも、ホッとすることも?

    ほとんどが、3~4分で読める掌編なので、「ひと駅で読める美味しいお話」と言ってもいい。
    さち子自身のドラマも挟み、すっきり明るい気持ちになれる最終章によって、短編集だと思っていたものが全体として一つの小説にまとまった感がある。
    料理はやはり作り慣れた人の描写。
    テレビで見る“伝説の家政婦さん”がてきぱき調理している様子が目に浮かびました。

  • いまいち。山口恵以子さんの作品は今まで読んだものは全て面白かったんだけど、これは…
    期待外れ

  • 少し苦い話の短編で寝る前に読むのにちょうど良かった!(^^)出張料理人の話だから、寝る前に美味しそうな料理が出てくるのは危険だ!(>.<)と思ったけれど、それぞれの家庭の人間ドラマで相殺?(^^;)最後にはさち子さん自身のドラマにも決着が…(^-^)

  • 日清医療食品の会員向け冊子に連載されていた短編をまとめたというもので、一話は短いが美味しい食べ物と物語がギュッと詰め込まれている。
    出張料理人に頼んで作り置きのおかずを作ってもらう、ホームパーティの食事を作ってもらう…お金持ちでないと出来なそうだけれど、本当にこんなサービスが受けられるなら1度くらい試してみたい。

  • 食と人生。
    好きな感じの本でした。

    ショートストーリーなのですが、全体通して主人公の考え方なんかもわかってきて、おもしろかったです。

    料理は、もっと詳しくても読み応えがあるのかも、、いやいや、このくらいがちょうどいいのかも。

  • 初めて読む作者 山口恵以子氏の本である。

    最近は、家事代行が、流行っており、テレビでも、出張料理人が、テキパキと短時間で、十数種類の料理を調理していくのを放映している。

    そんな中、手にした本である。
    老舗の料亭「花菱」の経営者で、料理人の父が、病で亡くなり、そこに勤めていた半人前の板前と結婚した一人娘のさち子が、自分の料理を通して展開していく物語である。

    結婚した相手の板前は、さちこの父親を超すような料理の腕に劣る事に悲観して、行方不明に、・・・
    その時さち子のお腹には、子を宿していた・・・・

    持ち前の明るさを持っている主人公のさち子。
    献立の組み方やその土地の料理等も知りえて、調理していく様がいい。

    わたしは、昔、土井勝料理教室に通ったけど、やはり、気取った料理でなく、普通一般家庭の料理を習った。
    この本では、勝先生の息子 土井善晴先生の「一汁一菜で、良いという提案}に賛同する。
    今の時代、女性が、社会で活躍する時代、一品づつの調理を毎日作るのは、無理であろう。
    具だくさん一汁だけでも、沢山の栄養が含まれる。
    ここの依頼主のような富豪家庭でないと、出張料理は、なかなか無理である。

    しかし、読んでいて、料理だけでなく、え~、これだけ?と、思われるただの話だけの物もあるのだが、読んでいてすぐに完結する話が、多いので、途中で、読みやめても、又、直ぐに読める所がいい。

    そんな中にも、墓仕舞いの話があったり、退院して来た夫への離縁パーティー(?)、虐待の子どもたちへの子供食堂なども、今の時代を反映している話が、いくつも出て来て、ついつい読んでしまった。
    程よいテンポで、読める話が、多く、直ぐに読み終えたが、考えさせらる今の時代を感じてしまった。

  • 許せるのね…

  • 超短編集。短い中にもドラマあり。

  • 老舗の料亭はくも膜下で亡くなった経営者 その時その店で働いていた伸也と店の1人娘は結婚していたが半人前の伸也には負担になり離婚届を出し去っていくその後幸子は妊娠して子供を育てるに一生懸命出張料理を始め人気が出ていた伸也はアメリカに行き25年勉強し日本に帰ってきて銀座に店を出したその料理が元の味を残していた母 娘 子供と伸也の店を訪れる私は面白い本だと思った

  • 「食べることは生きること」「あなたの体は食べたものでできている」とよく耳にしますが、日々の食事はお腹を満たして、体を作ることだけではなく、気持ちも満たして、心の栄養にもなるのだと感じさせられる。
    毎日3食の食事をしっかり作って食べていくというのは如何に大変なことか、そんな忙しい現代人のために、お助け出張料理人のさち子が様々な境遇にある依頼主の心に寄り添い、自らも人生の痛みを抱えながらも、おいしい料理作りに奮闘し、依頼主の体と心を満たしながら、自分自身も救われた気持ちになっていくというエピソードが詰まっている。特に最後の料理屋の後継ぎのプレッシャーに耐えきれずに離婚届を残して出ていった前夫伸也と28年ぶりに再会し、言葉を交わさずとも、伸也の作る料理を味わうことで気持ちが通じ合い、わだかまりが溶けていくシーンはじーんときた。巻末の瀧井朝世さんの解説の中の言葉をかりれば、心を満たしてくれる美味しい小説である。

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著者プロフィール

作家

「2021年 『婚活食堂6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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