対決!日本史 第一次世界大戦篇 (5) (潮新書 060)

  • 潮出版社 (2024年7月5日発売)
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  • 本 ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267024320

作品紹介・あらすじ

『対決! 日本史』シリーズ、第5弾「第一次世界大戦篇」が刊行。
資本主義、帝国主義、民族、同盟……なぜ世界大戦は起こったのか。
なぜ人類は21世紀に至っても愚かな戦争をやめないのか。地球上に恒久平和はいつ実現できるのか。
――この命題を二人の巨人が徹底的に追及する。

同盟があれば戦争は起きず、平和は維持される、はずだった……しかし三国同盟、三国協商があったがゆえに世界大戦は起きてしまった!?
〈「力の均衡」「同盟」という考えだけに拠って平和を維持していく政策が、いかに危ういか。これが第一次世界大戦から私たちが学ぶべき第一の教訓です〉(佐藤優、本文より)

一方で、日本は第一次世界大戦で勝ちすぎてしまった!?
日清戦争、日露戦争、そして第一次世界大戦を経て、増長し帝国主義国家へと変貌していく日本。
「破滅の道」を歩む日本の実像と過ちをつかみ取れ!

序章:資本主義と帝国主義の熱狂
第1章:三国同盟と三国協商
第2章:第一次世界大戦の勃発と日本の参戦
第3章:対華二十一カ条の要求
第4章:ロシア革命とシベリア出兵
第5章:大正デモクラシー
第6章:ヴェルサイユ条約とワシントン体制
終章:戦争の世紀を終わらせるために

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ大好きで、
    だいたい出版から2~3か月後に読んでいます。
    残念ながら、この前の第四巻だけは1年半以上経ち
    これから読む予定。
    でも日露戦争の概要は一応知っているので。

    日清戦争で勝利した日本
    とんでもない賠償金を手に入れると
    「戦争=ビジネス」という発想にすり替わってしまった。

    日露戦争で大きな賠償金を得ることには失敗したものの、
    戦争で結果的にカネ儲けすることには成功。
    「ビジネスとしての戦争」に手を染める悪い癖が
    日本に完全についてしまった、と佐藤さん。

    イギリスの反対を押し切って第一次世界大戦に参戦。
    アメリカも日本の参戦をとても嫌がっていたんですって。

    シベリア出兵にいたっては、
    各国7000名の協定に対し
    72000人の兵士を派遣しています。

    こんな状態で第六巻では第二次世界大戦に突入するわけです。
    ちなみに全10巻を予定しているそうです。

    〈「高い学知や精緻な思想、民主的な思想をエリート層の中だけにとどめておけばなんとかなる」という考え方は間違いなのです。偏った極端な情報を煽る人がいるなかで、民衆は試行錯誤しながらもときに間違えることがあるのです。学知に裏づけられた正しい思想を民衆に広め、正しい教育によって民衆の力を底上げしていく。究極的にこの地道にして粘り強い努力によってしか、戦争を回避することはできません〉

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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