おもしろ日本語学校珍道記かと思ったら、最後に社会の闇を曝していくノンフィクションだった。関西人らしい面白い良い作品だった。
表紙の著者名のフォントが「何でこんなおどろおどろしいの?」って 思っていたんだけれど、内容を呼んだら納得した。そりゃあ、こんなフォントにしてみたくなるなって。
ベトナム戦争後のヴェトナムをミクロな視点で理解するために有用だと思う。
マクロな視点で解説する本は多いが、いかんせん社会主義についてや冷戦構造やホーチミン賛美やらで、うわべを撫でた知識しか学べない。この本は90年代ヴェトナムの人々のナマの印象が知れる実によい本である。
ぜひ堅苦しい本を読んだらこれも読んでほしい。
つーか、ヴェトナムの本て意外と少ないんだよね。