汐の声 山岸凉子スペシャルセレクション II

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  • 潮出版社 (2010年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (392ページ) / ISBN・EAN: 9784267905322

感想・レビュー・書評

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  • <Ryoko Yamagishi Special Selection Ⅱ>
      
    ブックデザイン/仁川範子

  • ひるねこBOOKSさんに、御書印をもらいに行って、目が合って買った本です。
    ただ、ただ、コワイ夢にうなされます。
    山岸涼子さんの、スペシャルコワイ本です。

  • 一部は別途発売されている文庫本に収録されている作品だった。
    神様の名前などがタイトルになっているから古代フューチャーかと思いきや、現代の怪談話。しかも内容がねちっこく、普通に怪談を読んでる方が後味スッキリ。
    よくもまぁこういう陰湿な話が書けるなと、いつも感心しきり。

  • インチキ霊能者なのにそれに乗っかって仕事をしないクソ両親の所為で苦しむ主人公に襲い掛かる、デフォルメ等身のゴジラ松井・・・!(「汐の声」)

    二浪したあげく彼女にフラれたとかいう理由で自殺を図った主人公が、運ばれた謎の部屋。そこに現れたじいさんは美少女を従えていた。「これはワシがカスタマイズした美少女たんなんじゃわい!水で作ったよ」(「天鳥船」)

  • ヒルコのその後が気になって眠れない…。

  • この表題作好きだ。幽霊の女の子のビジュアルと正体の気持ち悪さがいい。

  • 全1巻 完結

  • 静かな怖さ?絵があまり好みじゃないのが残念。
    最後の『鬼』が一番怖い。

  • 『鬼』以外は自選集と内容は被るかな。怖い話になれちゃうとたまにあるハッピーエンドが信じられなくなるという…自分から何もせずにただ自分の現状を嘆く主人公に少女漫画らしからぬ冷徹さがありますね。そういうところが好きなのかも。

  • 山岸先生の漫画といっても「テレプシコーラ」や「ヴィリ」や「アラベスク」などバレエのものや、そのほかには「日出処の天子」くらいしか読んだことがなかったので、このセレクションに収録されている作品にはとても驚かされます。
    ひたひたといつの間にかとなりに潜んでいるような怖さがあって、2回目を読むまでにものすごく時間がかかりました。ただ怖いだけじゃない、いつまでも考えさせられるような不思議な怖さというか…
    「蛭子」と「鬼」がもう…!

  • どの作品も湿り気を帯びている。何といっても、「鬼」だ。現代の気楽な若者たちが訪ねた山奥の寺で、昔に起きた想像を絶する悲劇がシンクロしていく。山岸さんのホラーは時に「容赦ない」恐怖をつきつけるものがある。この中編も「容赦ない」場面がいくつも出てくるが、最後には大いなる救いが待っている。

  • 表題になっている作品は私が昔読んで影響をうけたマンガ。懐かしくてまた読みたくなったので購入。山岸さんのホラーマンガはラストに救いがなかったりするのが怖い。更に、得体が知れない幽霊や魔物より人間の歪んだ感情が一番怖かったりする。この作品も幽霊は怖いけれど、それにまつわる親子の関係が怖い。この後味の悪さがたまりません。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

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