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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784270000366
作品紹介・あらすじ
「命令と管理」から「調整と育成」へ-。個人の自由、創造性、価値観を中核に据えた組織のあり方を具体的事例をあげて提唱。トップ・マネジメントとマネージャーのための21世紀型組織戦略論。
感想・レビュー・書評
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2006年はこの本に影響を受けて
より良い仕事とは何か?を考えていたようだ。
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日本では8年前に発売、アメリカでは9年前に発売された本。今日本ではソーシャルエンタープライズが流行り始めていますが、その向うべき姿が描かれています。
学者の書いている本なので、「どうやって」の部分は薄いのですが、そこはコンサルタントに協力を依頼するということで。 -
組織の形は、極端な集中型から極端な分散型までのどこかの位置にある。
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組織の集中化、分散化の話。
人工生命の研究とリンクしていたのでその辺も参考になった。
分散化すればいいという話してはなく、メリット、デメリットを考えてどちらか選択するのがいいと思う。
組織として致命的で大規模な問題があるなら、分散化している場合ではない。いつでもどちらにでも傾けられる様な組織こそ柔軟な組織だと思う。
勘違いして分散化すればそれで柔軟になると思っているとこわい。
ただ著者は分散化する方向に世の中は進むといっているし、実際そうなってる。
ただ以前は集中化の方法しか知らなかったのが原因で、本来分散化するべき部分で集中化してる企業が多いというだけだろう。 -
予測市場に関する数値例を示しての理論的説明を探索するも
事例的な説明のみ。
斜め読み程度 -
大手商社に務める先輩からご紹介頂きました。
社会人7年目を迎えた当時の私が、おぼろげながら感じていた、
「会社組織のあり方、ビジネスマンの働き方は今後どう変わっていくのか?」
という問いに対して答えを出してくれる本でした。
旧来型の決まり切った大量生産型ビジネスを拡大するだけの時代においては、社長・部長ら役職者による“中央集権化”された意思決定のスタイルが採用されてきました。
一方、従業員の創造性・イノベーションが求められる現代においては、権限を大幅に委譲し組織のフラット化=“緩やかな階層制”をとるようになっています。
しかし著者は、特に人間の創造性がより一層求められるようになる将来には、この“緩やかな階層制”をさらに推し進めた労働力の“分散化”“マーケット化” が、ITによる情報伝達コストの低廉化により急速に進み、組織が中心であったビジネスが変化し、人間がビジネスの中心になると唱えます。
「人間がビジネスの中心」という状態を、分かりやすい言葉に置き換えて表現すれば、フリーランスのような労働力提供者に対して、インターネットオークションのような“場”を通じて仕事(プロジェクト)単位でアウトソーシングされるような状態を指します。
このように表現してしまうと「そんなこと誰でも思いつくけど、現実的じゃないんじゃない?」と思ってしまいますが、著者はこれがいかに現実的なものかを、歴史や直近の事例を示しながら論を展開していきます。
たとえば、アウトソーシングした業務の質をどう評価するかという問題の解決策としては、イーベイがもつ発注者の評価システムの採用を、フリーランス化したビジネスマンの健康保険・福利厚生の問題の解決策としては、アメリカの俳優組合のようにフリーランス同士で形成するギルド制の採用を例として挙げています。
そして、最終章ではこのような“分散化”“マーケット化”によって、人々は、自分にとって本当に価値のある仕事とは何かを、経済的優位性以外の尺度で考えるようになる時代がくると予測し結んでいます。
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200505 非常に勉強になる一冊。「情報伝達コストの低下」を鍵にした組織構造の変化の説明は分かりやすい。マーケットメカニズムを分散での意思決定として説明しているのが、自分にはヒットだった。
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