ホーキング、宇宙のすべてを語る

  • ランダムハウス講談社
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本棚登録 : 428
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270000977

作品紹介・あらすじ

宇宙には始まりと終わりがあるのか?時間の本質とは何なのか?時間をさかのぼることはできるのか?宇宙論の基礎から最新の学説までをカバーした、すべてがわかる決定版。

感想・レビュー・書評

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  • それでも文系の私には難しい。
    あと、ホーキング博士の独特の言い回し、頭の良い人の独特のしゃべり方が邦訳だとわかりにくい。

  • ホーキングである必要が無い、無難な概説に終始している。こういった作品ならサイモン・シンなどの方が遥かに出来が良い。
    一応、解説はホーキング自身の言葉にはなっているのだが、前作から自分の理論がどのくらい進んだのか、そのあたりがほとんど書かれていなく不満。
    このレベルで充分儲けられるって知っちゃったのかなあ。

  • 有名な「ホーキング、宇宙を語る」よりも読みやすそうだったのと、神学的なことも検討しているということで購入したが、どちらも食い足りない。唐突に難解な文が何の説明もなしに出てくるし、神学的なことも、考えているというよりは科学を弁護するための言い訳程度でしかない。僕が長年、物理学に対して抱いている不信感の元は、物理学がこの世の現象を説明するというけれど、この世で現象がどう起きているかなんて結局その人それぞれの脳の認知じゃないか、厳密には共有できてないじゃないか、というのと、結局全部を数学に頼っているけど、それでいいのか、ゼロとか点とか線とか、そういうこの世では具象するものがない記号を便宜上使っているものを基礎にした体系なのに、と思う。そういう、多分とても無知な不信感を天才的科学者が優しく笑いながら打ち消してくれるのかな、と思ったけどそうじゃなかった。

  • 本当に頭がいい人ってのは、小難しいことでもわかりやすく平易な文章で伝えることができるんですよね。
    もちろんホーキング博士の話を全部理解できたかと言うとそんなことはない。けれどもスラスラと最後まで読むことができたのは、彼がどれだけ先行研究を理解し、どれだけ宇宙の魅力を世間一般に伝えようとしていたのかを物語っているような気がした。
    時間が絶対ではない、っていうのは今更ながらに驚きでした笑

  • 「ホーキング宇宙を語る」「ホーキング未来を語る」に続く作品。初作から20年たって、進化した宇宙理論をこれまで以上にわかりやすく解説するというもの。「ホーキング未来を語る」しか読んでいないが、確かに前作よりも文章は平易だし、難しい数式も出てこないのでわかりやすいと言えばわかりやすい。ただ、基本的に文章だけで解説されているので、基本的なことがわかっていないと理解するのは難しい。ニュートンの重力理論、相対性理論、量子理論、ブラックホール、超ひも理論など、他の初心者向けの本で触れたことはあったので、なんとなく雰囲気は感じることができた。天才物理学者の頭脳って、やっぱりすごい。

  • 《ホーキング宇宙のすべてを語る》読了

    宇宙関連の本を最近読んでいなかったので、復習がてらとっつきやすそうものを……と読んでみたけど、実際はとっつきやすくなかった( ̄▽ ̄;)

    自分の頭の出来の問題なのか、翻訳の問題なのか、原文の問題なのか、理解不能な部分が多かった。

    読みづらくはないけど、なんだかよくわからんっていう部分があって読後の感想としてはモヤモヤしたものが残る。

    それにしても宇宙って面白い! 極小の素粒子から極大の宇宙のことまで、すべて繋がるロマンよ。



    以下、読書メモと抜粋(超個人的)

    ★ニュートンの万有引力の法則によると、2倍の質量の物体は2倍の重力で引っ張られる、しかし同時にそれは2倍の質量を持っていることから、第2の法則により同じ力なら加速度は半分となる、したがって二つの効果は互いに打ち消し合い、結果として、加速度は質量にかかわらず同じになる。

    ★相対性理論  時間と空間は独立して分かれているのではなく、時空と呼ばれる形に一緒に統合された。時間は絶対的なものではなくなった。観測者によって異なる。

    ★空間は三次元。これに時間を加えると時空間となり四次元となる。

    ★アインシュタインの公式e=mc2乗(質量とエネルギーの等価性)

    ★広島を破壊した原爆で、エネルギーに変えられた物質の質量は、たった30グラム以下

    ★時空は質量とエネルギーの分布により歪む

    ★地球から最も近い恒星はケンタウルス座のプロキシマ星、約四光年(38兆km)

    ★銀河系は直径約10万光年で、銀河の中心を数億年かけてゆっくりと一周している

    ★肉眼で見ることのできる恒星は、すべての構成の中のほんの1部に過ぎない。私たちは約5000の星を見ることができるが、これらは私たちの銀河天の川銀河にある全ての星の0.0001パーセントにすぎない。しかもこの天の川銀河自体、現代の普通の望遠鏡で見ることができる1000億以上の銀河の中の一つに過ぎない。そして、それぞれの銀河には平均して数1000億の恒星がある。

    ★光は音と同じように、ドップラー効果と同じ効果が現れる。近くは波長が短く、遠くは波長が長くなる。波長が短い光は青く、波長が長い光は赤く見える。

    ★ハッブルの観測により、赤方偏移している銀河ばかりが見つかった。つまり、宇宙は膨張しているということ。

    ★宇宙が膨張し続けていなければ、逆に収縮を始めるかもしれない(恒星や銀河などお互いが重力によって引きつけ合っているわけだから)

    ★ビッグバン以前に何か事情があったとしても、それはビッグバン後にはどんな影響も残せないので科学的な宇宙モデルに含まれるべきではない。これがビッグバンこそが時間の始まりだとすべき理由。

    ★光速は有限だから、ブラックホールの質量からは逃れることができず脱出できないため、光をも飲み込む。

    ★ニュートンが生きている時代は、教育を受けた人には少なくとも大筋では人間の知識の全体像を把握することが可能だった。しかし、それ以来、科学の進歩のペースはあまりにも早く、これが不可能になってしまった。

    理論は新しい観測を説明するために絶えず改訂されるので、普通の人々が理解することができるように適切に、ようやく簡素化されることはない。理解できるのは専門家だけで、専門家でさえ化学の理論のほんのわずかな割合だけ、自分の狭い専門について正確に把握したいと望むのが関の山。

    さらに進歩があまりにも急速なので、学校や大学で学ぶことはいつも少し時代遅れ。

    ほんの数人の人々だけが知識や急速に前進している、フロンティアについていくことができるが、そのためにはまず自分の専門を、狭い分野に限定した上で自分の時間の全てを捧げて専念しなければならない。

    これは哲学が科学を語ることはできなくなった理由でもある。

  • 最後の方は難しかったが、途中までは分かりやすく書かれており、読んでいて非常に面白かった。

  • ふむ

  • 1

  • 宇宙、科学理論、ニュートン、アインシュタイン、相対性理論、ビッグバン、ブラックホール、量子力学、四つの力など、難しい話を、理解しやすいように丁寧に語ってくれている。ホーキングとムロディナウ氏の著作をもっと読みたい。

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著者プロフィール

スティーヴン・ウィリアム・ホーキング
1942年1月8日-2018年3月14日
イギリスのオックスフォードで生まれ。1957年、物理と化学を学ぶためにオックスフォード大に入学。その後ケンブリッジ大学大学院、応用数学・理論物理学科に進学。大学院在学中の1963年に「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)と診断され、当時あと2、3年の命と宣告されたが、途中から病の進行が弱まったこともあり、精力的に活動を続けてきた。
1963年にブラックホールの特異点定理を発表し世界的に名を知られた。1967年論文「特異点と時空の幾何学」でアダムズ賞受賞。1974年に 「ブラックホールの蒸発理論」発表し、同年に史上最年少でイギリスの王立協会会員(FRS)となった。1977年ケンブリッジ大学の教授職を務め、1979年にはケンブリッジ大学のルーカス記念鋼材教授職に就任。1991年にタイムトラベルの不可能性などを説いた「時間順序保護仮説」を提唱。
1990年、1993年、2001年と度々来日して大きく報道されており、日本で最もよく知られる世界的科学者の一人でもあった。
代表作に、『ホーキング、宇宙を語る』。

スティーヴン・ホーキングの作品

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