十話

  • ランダムハウス講談社 (2006年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784270001127

作品紹介・あらすじ

小川洋子が「宝石箱にしまっておきたい」と打ち明け、伊坂幸太郎が「不意打ちを食らって噴き出し」、北方謙三が「ずいぶん学んだ」と告白する…。珠玉の短篇とエッセーが織り成す「十」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 川端康成「ありがとう」
    何年振りかの再読。全体としてもとても短い掌編で、母のセリフは二つ三つ、娘に至っては一つのセリフもないのに、二人の心情が全編に溢れんばかりである。

  • 作家の選ぶ、十篇の短篇小説集。
    それぞれを選んだ作家さんのエッセイも併せて掲載されています。古典あり翻訳物あり掌編ありとバラエティー豊か。

    好みの作家さんが好きなものや影響を受けたものって自分も気に入る確率が高い気がする。新たに気になる作家さんが見つかるかもしれないので、こういう試みは大好き。姉妹篇で「十夜」もあるのでそちらも読みたい。

    個人的にいいなと思ったのは田辺聖子さんの選んだ「作者不詳 花桜折る中将」、諸田玲子さんの選んだ「藤沢周平 驟り雨」。あと、改めて読むと志賀直哉や川端康成ってすごいなと。
    読みたい本いっぱいになってしまって困る~。

  • 人気の作家さんが、それぞれ最も好きな短編をそのエッセイとともに紹介するアンソロジー。
    諸田玲子さんは、藤沢周平さんの「驟り雨」をセレクトしていますが、彼女の紹介文を読むだけで泣けてしまいました。
    石田衣良さんの選ばれた、川端康成さんの「有難う」も、本を閉じた後、尚も気持ちが離れず、しばしほうけてしまった作品でした。

  • 10人の作家がそれぞれとっておきの短編を紹介。物語の前に短編に対するエッセイを寄せている。普段読まない作家を知ることはやはり新鮮。面白いのも眠くなるようなのもあったけど、良い体験でした。小川洋子さん推薦の短編、素敵だったな!

  • 安吾のがよかったなあ
    あと井伏氏、 川端氏、藤沢氏も

    こういう本は視野を広げれていい

  • 作家がそれぞれ好きな短編について書いたエッセイ、
    と、その好きな短編が載っている本。

    友達が感想を載せていて気になったから読んでみた。

    そしたらこれがたいそうよかった。
    エッセイはまー。まぁ。
    好き嫌いがちょこっとあるのであれですが。

    それぞれの選ぶ短編が、すごくよい。
    それぞれ全然違って、個性豊かで、小説も豊かで、よい。

    作家さんでも、好きな話のことを話すときには、
    緩むよね。なんかね。いいでしょ!って思ってるよね。
    そういう感じが、エッセイからは伝わってきて嬉しい。

    北方謙三のエッセイと、志賀直哉の「城の崎にて」が印象深い。
    北方謙三の小説は読んだことがないけど、
    すごく正直で静かな文章を書くんだなぁ、と思った。
    エッセイの締めがすごくいい。しゃんとしている。
    「城の崎にて」は、静かなんだけど、様々なことが含まれていて。

    なんか、他にも、というか全部、よかったんだけど。
    読み終わって思ったことは、
    名のある作家って名があるだけあって、すごいんだ、ということ。

    次は姉妹編の『十夜』を読みます。楽しみ。

  • 10人の作家がそれぞれ好きな作家の短編を紹介する十話。
    ●伊坂幸太郎が推薦した井伏鱒二の『休憩時間』
    ●北方謙三が推薦した志賀直哉の『城の崎にて』
    これが素敵な出会いだった。
    両方よかったけど、特に『城の崎にて』はびびっときた。
    電撃結婚のよな陳腐な表現ですが、びびっと。
    それを紹介する北方謙三の
    「いい、きれい、美しい。どの言葉が正しい、ということはないと思う。どれを選ぼうと、書いたことにその作家が責任を持てばいいだけのことなのである。」
    って締め方が、さらに『城の崎にて』をよく魅せてる。
    確かに2人も、あと川端康成も、全然今の人と違う!
    見せ方、構成、雰囲気、なんつーかほんと上手だわ。うん、よかった。

  • 選んでる人も今の作家さん達で、とても好きな人達で
    そんな人がえらぶものには興味がわくし、
    なにより短編ってところがいい!

    こんな本いいですねー。

  • オムニバス形式。推薦者(作家)のコラムも各話に添えてあり深見を更に増す。好みの幅を広げることが出来るので、こういった本は助かるのだ。

  • 2007.03. 10人の作家がそれぞれ好きな短編を上げてエッセイを書き、その短編が添えられるというアンソロジー。「十夜」と対をなすのかな。やっぱり好きな作家の選ぶ短編は素晴らしい。特に今回は藤沢周平さんの「驟り雨」を読めたことに感謝したい。話題になっていて、父も好きで、でも手を伸ばしていなかったんだけど、これをきっかけに藤沢さんの時代物を読んでいきたいと思った。


  • 10人の作家が推薦する短編集がそれぞれ1話づつおさめられたもの。
    推薦者の評の後に本編が収められているため、それまで独自のものだった話の見方、読み方を開かれる。
    それまで知っていた作者の新しい一面をみることができる作品。

  • エリザベス・ギルバートと井伏鱒二の作品がよかったです。

  • 粋な短篇。

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