- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270001134
作品紹介・あらすじ
角田光代が「まるごと飲み込まれて、心底驚いた」、町田康が「油断ならない」と敬意を表し、阿刀田高が「みごとだなあ」と感嘆した…そんなとっておきの短篇とエッセーが彩る「十」の物語。
感想・レビュー・書評
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人気の作家さんが、文学な重鎮が、最も好きな短編をエッセイとともに紹介したアンソロジー。
多分、エッセイも、短編も、百年経っても、読み続けられるんじゃないかしら。
文体が落ち着いているというか、角がとれているというか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[北村薫さん関連の記事あり]
「訳題と原題」 北村薫
好きな短編として、ジェームズ・サーバー「ウォルター・ミティの秘められた生活」 -
10人の作家が選んだ10編の短編集。伊坂幸太郎の「イン」を選んだ伊集院静、わかるよ、そのキモチ。
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「十話」のが好き。な、話が多かった。
でも相変わらずなかなかよい。
恩田陸の紹介してたのは、小説ん中出てきてたねぇ。
みんなほんとにその短編好きなんだなぁ。
それがそれぞれの言葉で語られるから面白い。
私もいい感想が書きたいな。 -
こっちは百?先生でてきたからもっと好きです。
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とっておきの短編小説へのエッセイとその一遍。?樹のぶ子 角田光代 伊集院静 町田康 黒井千次 北村薫 阿刀田高 伊藤桂一 恩田陸 堀江敏幸
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「剃刀」を読み返したくなり、借りてしまった。やっぱりこわい・・・
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角田光代、町田康、恩田陸など、人気作家十人が、古今の名作からそれぞれの心に響いた短編小説十点を選び、その短編についての思いを語るアンソロジー。紹介されている短編は菊池寛、川端康成など文学の巨匠から、最新流行作家の伊坂幸太郎まで様々。
一回目は短編だけを読み、二回目は紹介文と併せて読むことで、紹介した作家の思いや、その作品の見所を踏まえられるので、また新しい感覚で読むことができます。
今まで名前も知らなかった作家の作品に出会えるのも魅力のひとつです。 -
十話の姉妹本。同じくお勧め。
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<font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001135/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4270001135.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="十夜"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4270001135/yorimichikan-22" target="_blank"> 十夜</a><br>ランダムハウス講談社 (2006/01/27)<br>ランダムハウス講談社<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001135/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>序
十人の作家が最も好きな短篇小説を一篇ずつ選びました。
本文は、とっておきの一篇について書かれたエッセーのあとに、
選ばれた短篇が続く構成になっています。
「小説現代」の特集「短篇小説を読む醍醐味、今すぐ読みたいベスト16作品」(二〇〇五年五月号)に
掲載されたエッセーを基に、小社で原稿を加え、再編集いたしました。
ご協力いただいた「小説現代」編集部、
転載を許諾いただいたエッセーと短篇の著者ならびに
著作権継承者の方々に心より感謝申し上げます。</strong></p></blockquote>
ラインナップを並べてみると
川端康成『夏の靴』――エッセー「異様に美しい白」夏樹のぶ子
志賀直哉『剃刀』――エッセー「読み手を圧迫する簡素な言葉」角田光代
伊坂幸太郎『イン』――エッセー「短篇のはじまり―伊坂幸太郎氏の作品から」伊集院静
井伏鱒二『鯉』――エッセー「鯉について」町田康
内田百?『東京日記(抄)』――エッセー「不思議の力」黒井千次
ジェームズ・サーバー『ウォルター・ミティの秘められた生活』――エッセー「訳題と原題」北村薫
飯沢匡『座頭H』――エッセー「深層心理を尋ねて」阿刀田高
菊池寛『入れ札』――エッセー「風格を備えた、味わい深い傑作」伊藤桂一
サキ『開いた窓』――エッセー「洗練された教養と自虐的ユ−モア」恩田陸
野口冨士男『相生橋煙雨』――エッセー「霧の雨に開かれたまなざし」堀江敏幸
どの作家がどの短篇を選んでいるかで、選んだ作家自身の内面を垣間見た心地がして興味深い。 普段の作風から頷ける面も多々あって、こんなところから影響を受けていたのか、と改めて納得したりもする。
恩田陸さんがお選びの『開いた窓』のように、すでにその短篇を一場面として使っている小説を読んでいれば、なおさら興味は増すのである。</font>