決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール

著者 :
  • 武田ランダムハウスジャパン
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本棚登録 : 1006
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270002629

作品紹介・あらすじ

数字に隠された財務諸表のトリックを暴け。プロ会計士にしかわからなかった「危ない会社」のシグナルがあなたにも見抜ける。

感想・レビュー・書評

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  • 上念司がラジオで、ゴーンさんがニッサンのV字回復でやった手法は「ビッグバス会計」と言い、この本を読みばわかると言ってたので読んでみた。
    会計というのが、なぜこのような仕組みになってるのかというところから説明があって、実例を挙げて解説するので、なかなか良かった。もっとも読み手の方が、本書では説明なしに出てくる「費用化する」ってなに?というレベルだったので。。。
    「ビッグバス会計」とは、ある年度に大きな損失をドーンとまとめて計上してしまって、翌年以降の数字を良く見せようというのが狙いだと。まるで大きなお風呂で垢を洗い流してサッパリするかのような会計処理だと。

    面白いのは、ライブドア事件でのやり方の実データによる説明を軽くている点。
    勝間和代は、事件前からライブドアの決算書がおかしいことに気づいていたらしい。
    やったことはわかったが、ホリエモンだけ実刑食らったというのは納得いかん。もっと大物いるだろ!と。

    面白いけど、誰向けの本?と思って表紙を見たら、赤丸の中に「ダメ株を見破る投資のルール」とあり納得。決算書を誠実に記載しない会社には投資しちゃダメってことらしい。
    個別の株に投資する気は無いので、猫に小判だが、公開情報だけから、その会社の真面目さが評価できることはわかった!(ような気がする。)

  • 本書は、株式投資先にふさわしい会社、ふさわしくない社を見極めるためのテクニック解説書である。違法行為や、違法すれすれの方法により粉飾決算を行い、株価維持、吊り上げを行う会社が後を絶たない現在、投資家は自らが公表されたBS、PL、CFの各財務表を基にリスク回避できなければ、ライブドアの株主のごとく踏みにじられてしまう。そうならないための考え方、BS、PL、CFの読み方、これらの関連からその会社の決算に対する考え方を読み解く方法は、実例を挙げ(ライブドア以外は実法人名は出てこない)おおむね分かりやすく書いてあり、株式投資するまえには読んでおいて損のない本である。ただし、話が込み入ってくると説明を適当なところで切り上げる姿勢ははいただけない(こういう人は、私の偏見では、文科系の人が多い。その例に倣って?、この著者も文系。ちなみに、この手の本の著者は理系の人も結構いる)。例を挙げれば、「ビッグバス」。このビッグバスとは、のれん代等の割と償却期間の長い資産を、2,3年の短期間で償却する財務処理手法。これは、現在違法となっているらしいのだが、これが投資家にとってどう危険なのかまったく説明されていない。これじゃあ、「暗号を解け」って題名が泣いちゃいます。

  • 財務諸表をはじめとする決算書類の見方、コツについてをわかりやすく教えてくれる良著。今回は図書館で借りたが、もう一度また読みたい。
    <新たな知識>
    ・業界構造、ビジネスモデルという観点のアナリスト目線と財務諸表部という観点の会計士目線両方が必要!
    ・貸借対照表はどこからお金を借りて、何に投資しているのかというビジネスの源泉を表現。
    ・資産の部にのってくるものにはこれから費用化される項目の覚書も含まれる
    資産には三つの種類あり①額面通りの価値があるもの。現金、預金など
    ②額面通りの価値があるか不明なもの。売掛金、棚卸資産など
    ③いずれ費用化するもの。建物、ソフトウェアなどの固定資産、繰延資産
    ・投資キャッシュフローが営業キャッシュフローから賄えているか
    ・損益計算書、貸借対照表と違い、キャッシュフロー表は操作しずらい。
    ・会計発生高=当期純利益+特別損失-特別利益-営業キャッシュフロー
    が高いなら要注意
    ・ROAが下がっていないか(通常3~15%)
    ・収益前倒しの方法 
    ①顧客が支払い義務を負う前に収益計上②複数年契約で本来は複数年のものを前倒し計上する③利害関係者など仲間内に販売する
    ・のれん代を守備的利益調整は2~5年で、攻撃的利益調整は20年で償却する。
    ・買収のコツは割安な会社を買う。そうすると時価総額が増える。
    ○分析の4ステップ 1必要なものを準備(決算書、同業他社の財務諸表)
    2アナリスト目線 分析対象企業が属する業界の今後の成長。規制産業か?規模の経済が働くか? 企業はライバルにない強みがあるか?参入障壁は?
    3会計士目線 売上高、営業利益、経常利益の伸び ROA のれん代(償却方法) 営業利益、営業CF、投資CFのバランス
    4投資家目線 自分の見方とマーケットの見方を整理する。投資判断マトリックスでとるべきアクションを決める
    アナリスト目線で決算短信の経営方針経営成績を鵜呑みにせずに読み解く
    会計士目線で貸借対照表、損益計算書、CF計算書などの数字を追いかけて検証する。
    ・営業利益率は金融、証券、医薬品、不動産など一部を除くと10%以下が通常
    ・ビジネス常識で減価償却費が小さい営業CFは営業利益の60%くらい、減価償却費が大きい営業CFは営業利益の120%くらい
    ・決算短信表紙のチェックポイント ①会計処理方法の変更はないか②営業CFはコンスタントに伸びているか③投資CFは営業CF内か④営業CFは営業利益の60~120%に収まっているか⑤ROAは伸びているか?など
    ・業界の伸びと比較して、本当に業績が伸び売るかを考える
    ・2p以降自社にとっても都合が悪いことも書いている?新規事業を計画している?既存事業ノウハウを活用できるか、
    ・資産の部 売掛金、受取手形が膨らんでいないか 棚卸資産は?繰延税金資産は?有形固定資産額は?
    ・負債の部 引当金や前受収益が少なくないか 社債、転換社債を発行していないか
    ・キャッシュフロー計算書 ①営業CFは売上や営業利益に照らして適切か
    ②投資CFは自社投資に使っているか③財務CFはプラスかマイナスか

  • 決算書をどう読むか?

    →財務三表間のバランスから分析する
    BSとPLはROA、PLとCFは会計発生高
    会計発生高とは、当期純利益+特別損失−特別利益−営業CFで算出し、大きいほど利益の質に問題がある

  • 読み終えての感想としては「文句の付けようのない最高クラスの決算書分析本」だと断言します
    内容は比較的、高度でありながら読みやすい。ライブドアの決算書をはじめいくつかの会社が紹介されますが

    何が不自然な部分なのか?

    どこが利益を捻出させるために無理をしているのか?

    来期から利益を前借りすると決算書はどうなるのか?

    来期へ費用を先送りすると決算書はどうなるのか?

    ・・・どこを見て判断すればいいのか?

    決算書を見る基本を知っていても目から鱗の学ぶべき内容の多い良書ですね?
    これは決算書の本にしては珍しく「楽しい」です。だからサクサクと読み進められる。
    それでいて奥が深い傑作です。

  • 決算書のいろはを、分かり易く説明しようとしている。
    決算書を読んだことがないひとなら、一度読んでみようという気になるかもしれない。

    具体的な会社の例が少ないので、実感が少し持てない面があった。
    決算書が読めても、他人の読みを超えなければ、勝てないのではないだろうか。
    一度決算書を読んだことがある人への知見が見当たらないような気がする。

    ps.
    「暗号」の意味が判らない。決算書のどこに暗号があるのだろうか。
    明確な記号、明確な識別子があるのではないだろうか。

  • 会社の善し悪しを、決算書を読み解くことで判断する本。アナリスト目線、会計士目線など、様々な角度から検証でき、投資先として安全かどうかを判断できるようになりそう。実際に株を買う際、また買った後にいまいちど読み直して、買おうとしている会社、または買った会社を評価したい。

  • 会計の勉強に良い
    キャッシュ重要

  • 損益決算書の見方.新規事業を立ち上げる会社は本業が苦しい会社.

  • 上場企業が提出する粉飾決済までは、いかないグレーな決算書を財務諸表の賃借対照表と損益計算書、キャッシュフロー計算書を読み解き、その企業の本質を見抜く本。勝間本らしく分かりやすくかみ砕きながら、経営者の心理を読んで、実態を暴いていく。そして、誠実で良い会社を見極めて株式投資しようという感じです。株式投資を始める前に、How To 入門書ではなく、この本を読むべきだと思いました。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。


「2018年 『When 完璧なタイミングを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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