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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784270005767
作品紹介・あらすじ
クリックしてくれそうなユーザーにインターネット広告を見せる。スーパーの客が潜在的に欲しがっている商品を薦める。一般人の中に潜むテロリスト予備軍を調べ出す。高度に情報化された現代社会では、わたしたちの行動はいたるところでデータとして記録される。その莫大なデータを分析し、新たな市場を開拓するのは、数学に精通した「数の達人」たち。わたしたちの行動を先読みし、効果的なマーケティングのモデルを提案するのだ。その結果、希望が叶いやすい便利な世界が到来するのか?それとも、プライバシー無視の監視社会が実現するのか?「数の達人」たちに徹底インタビュー。メディアを駆使した次世代マーケティングの実態に迫り、来たるべき未来を描く。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000627003
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数の達人の大きな特徴は携えてる道具箱にある。
人間が車の広告や昇給にどう反応するかを予測しなければならない。行動の意味の解釈を誤り、間違ったデータを使えばモデル構築は完全な失敗に終わる。 -
莫大なデータから意味を引き出す
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ビッグデータから、「なにか」を取り出そうというカズの達人の話。ビッグデータとはいえ、今の時代実は意外と身近にそんなデータがあるので、やろうと思えばできないことじゃない。やってみたいとは思わないけど。
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「数の達人」たちが我々の行動を先読みし、効果的なマーケティングのモデルを提案している件について。
内容としては『その数学が戦略を決める』とも似ているが、マーケティングだけでなく、選挙、テロリスト探し、健康、恋人探しなどのテーマで語られており、集団のセグメントわけなどの内容もあり。 -
我々の生活・行動を監視し、適切なサービスを提供する世界なんて素晴らしいと思いませんか。
そんな世界は、理想的な社会なのか、はたままたプライバシー侵害の極致ともいえる横暴なのだろうか・・・・
近年のコンピュータ性能の向上により大規模なデータ解析が可能となった。これによりデータマイニングと呼ばれる手法が発達し、隠れた変数-人間には直感的には関係なさそうに思えるもの-がデータを解析することで明らかにできるようになった。
Amazonで本のページを検索すると、アタナにぴったりの本を提供するのもこの手法によるものである。
このようなユーザーからデータを取得して、サービス-商品はおろか、自分の健康や恋人まで-をコンピュータが提供してる世界が実現する。
問題は、この手のユーザーから得た情報のプライバシーを規制した法律が無いということである。知らない間に、自分の個人情報が筒抜けだったということもありえる。
本書は、データマイニングによる未来の活用方法と、その問題を警鐘している。本書に書かれている事が現実になる前に、話題として読む価値のある一冊である。 -
数字で世界を読み解くという非常に興味深い一冊。ではあるのだが、気合いを入れて読まないと理解が難しくなってしまう。集中力のいる一冊。
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面白い。すごい示唆が沢山ある。
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