数字で世界を操る巨人たち

  • 武田ランダムハウスジャパン (2010年4月15日発売)
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本 ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784270005767

作品紹介・あらすじ

クリックしてくれそうなユーザーにインターネット広告を見せる。スーパーの客が潜在的に欲しがっている商品を薦める。一般人の中に潜むテロリスト予備軍を調べ出す。高度に情報化された現代社会では、わたしたちの行動はいたるところでデータとして記録される。その莫大なデータを分析し、新たな市場を開拓するのは、数学に精通した「数の達人」たち。わたしたちの行動を先読みし、効果的なマーケティングのモデルを提案するのだ。その結果、希望が叶いやすい便利な世界が到来するのか?それとも、プライバシー無視の監視社会が実現するのか?「数の達人」たちに徹底インタビュー。メディアを駆使した次世代マーケティングの実態に迫り、来たるべき未来を描く。

感想・レビュー・書評

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  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000627003

  • 数の達人の大きな特徴は携えてる道具箱にある。
    人間が車の広告や昇給にどう反応するかを予測しなければならない。行動の意味の解釈を誤り、間違ったデータを使えばモデル構築は完全な失敗に終わる。

  • 莫大なデータから意味を引き出す

  • ビッグデータから、「なにか」を取り出そうというカズの達人の話。ビッグデータとはいえ、今の時代実は意外と身近にそんなデータがあるので、やろうと思えばできないことじゃない。やってみたいとは思わないけど。

  • 「数の達人」たちが我々の行動を先読みし、効果的なマーケティングのモデルを提案している件について。
    内容としては『その数学が戦略を決める』とも似ているが、マーケティングだけでなく、選挙、テロリスト探し、健康、恋人探しなどのテーマで語られており、集団のセグメントわけなどの内容もあり。

  •  ネット上に転がっているキーワードは、マーケティングをする人たちにとっては宝の山だ。そしてそこから導き出される数字もまたお宝の山だ。埋蔵金ならぬ埋蔵数だ。著者は、「莫大なデータから意味を引き出す〈数の達人〉」と名付けている。なかなかうまいなあ。

     今頃、アメリカでは大統領選挙の最後の追い込みに向けて、民主・共和党の両陣営とも集めたデータからはじき出される数字とにらめっこの毎日が続いていることだろう。前回の大統領選では、民主党のオバマ候補がうまく活用して勝利をものにしたが、今回はどうなるのか。オバマ、ロムニー両候補ともに決定打に欠けるだけに最後までわからない。

     数字は、買い物にもついてくる。たとえば、あのアマゾンで買い物をしたり、気になった商品をクリックすると、次にのぞいてみた時に、親切にもおすすめ商品を紹介してくれる。便利と言えば便利だが、考えようによっては、ストーカーのようで寒気がする。一度、買い物に訪れた客は、ガッチリつかんで離さないという戦略だな。

     ポイントカードも店の側にとっては、顧客の動向を知る良い手がかりとなる。モクモク羊の場合、ポイントがたまる店で買うようにしているので、たまると単細胞なので、ワーイと思う。店にとっては、ポイントにつられて消費行動を教えてくれる良いカモなので、笑いが止まらないだろう。とはいっても、高額商品を買わないので、あまり歓迎されていないかもしれない。

     これからも数字が好むと好まざるとにかかわらずお供についてくる。こちらの側も大いに利用するか。

  • 政治、商売、医療、恋愛、などなど様々な分野で、データ解析を武器にするやつが生き残れるんだ!という本。

    言ってることは間違ってないし、最初はふむふむ、と思って読めるんだけど、だんだん説明の冗長さに飽きてきて、最後までマトモに読めなかった。

    ぶっちゃけ見出しだけ読んでても内容を大体理解出来てるような気がする。

    作者と翻訳者、どっちの問題なのかな、、、

  • 我々の生活・行動を監視し、適切なサービスを提供する世界なんて素晴らしいと思いませんか。
    そんな世界は、理想的な社会なのか、はたままたプライバシー侵害の極致ともいえる横暴なのだろうか・・・・

    近年のコンピュータ性能の向上により大規模なデータ解析が可能となった。これによりデータマイニングと呼ばれる手法が発達し、隠れた変数-人間には直感的には関係なさそうに思えるもの-がデータを解析することで明らかにできるようになった。

    Amazonで本のページを検索すると、アタナにぴったりの本を提供するのもこの手法によるものである。

    このようなユーザーからデータを取得して、サービス-商品はおろか、自分の健康や恋人まで-をコンピュータが提供してる世界が実現する。

    問題は、この手のユーザーから得た情報のプライバシーを規制した法律が無いということである。知らない間に、自分の個人情報が筒抜けだったということもありえる。

    本書は、データマイニングによる未来の活用方法と、その問題を警鐘している。本書に書かれている事が現実になる前に、話題として読む価値のある一冊である。

  • 数字で世界を読み解くという非常に興味深い一冊。ではあるのだが、気合いを入れて読まないと理解が難しくなってしまう。集中力のいる一冊。

  • 面白い。すごい示唆が沢山ある。

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