グリーン・ティーは裏切らない お茶と探偵(2) (ランダムハウス講談社文庫)
- ランダムハウス講談社 (2006年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270100356
作品紹介・あらすじ
チャールストンの夏の恒例行事といえば、ヨットレース。ゴール地点で開かれる「浜辺のお茶会」では、セオドシアも新作のミント・グリーンティーを振舞うのに大忙し。さあいよいよ、ゴールの号砲が撃ち鳴らされ-と同時に、銃が暴発!号砲係の資産家は即死。警察は事故と判断したが、セオドシアの謎解きの虫はむずむずと頭をもたげ…!?焼きたてスコーンに夏向けブレンド。紅茶情報とレシピも増量したシリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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セオドシアのシリーズ2作目。
セオドシア・ブラウニングは、長身で鳶色の巻き毛の、知的で快活な大人の女性。
アメリカ南部チャールストンの街で、インディゴ・ティーショップを経営している。
いぜんは広告会社に勤めるキャリアウーマンだったが、成功をめざす忙しい生活に限界を感じ、好きな紅茶の店を出すという夢を叶えたのだ。
頼りになるティー・ブレンダーのドレイトンという初老の紳士と、ヘイリーというお菓子作り名人の若い娘という良き仲間も得た。
24歳のヘイリーに対しては、36歳のセオドシアは姉のような感情もある。
両親を早くなくしたセオドシアは、農園をやっている伯母のリビーに育てられ、ほかに身内はいないのだ。
ヨットレースの日、セオドシアは「海辺のお茶会」のケータリングを任された。
チャールストン港に近いホワイト・ポイント庭園から、店は数ブロックしか離れていないのだ。
出されている食べ物も美味しそう~。
歴史的な建物が保存されている地区で、建物やインテリアの描写もすごく楽しいですよ。
アンティークの銃が暴発、大金持ちのオリヴァー・ディクソンが死亡。
新婚の若い妻がのこされた。
オリヴァーに食ってかかっていたフォード・カントレルに疑いがかかる。
ディクソン家とカントレル家には代々、確執があった。
セオドシアは、子どもの頃に世話になったフォードの姉に助けを求められ…?
お茶の蘊蓄も沢山、今回は緑茶がテーマなので、日本のことも出てきます。
ドレイトンは盆栽を育て始めたし!
主に出てくるガンパウダーという緑茶は日本産ではないですけどね。飲んだことありますよ。日本の緑茶にミントはちょっと、だけど、ガンパウダーになら馴染むでしょう。
ヒロインの親しい人は皆感じがよく、前回意地悪だった偏屈な大金持ちティモシー・ネヴィルも協力者に。
セラピー犬の認定も受けている愛犬アール・グレイも、さりげなく愛嬌を振りまきます。
書きぶりにやや素人っぽさもありますが、その分、毒がない。
いきいきしたヒロインの行動を追って、気楽に読み終えられます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コージーミステリ初挑戦かな。銃の暴発で資産家が死んで、歳の離れた新妻がいる、で犯人捜し。ミステリと言うより挿絵のせいか昔の少女小説っぽい。氷室冴子とか。しかもシリーズものの2冊目だった。火薬を英語でガンパウダーって言うことを知ったのは、Queenの‘Killer Queen‘だったなあ…。ティーハウスの主人にしてはITリテラシー高い気がするけど、PDAとかネットスケープとか、懐かし過ぎる~。チャールストンってサウス・カロライナ州の都市だったんだ。
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色々なお茶会を開催している所が面白い。最後でこの本のタイトルのお茶ともじっているのが何とも心憎い演出。
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B933.7-チヤ-2 300517851
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お茶と探偵シリーズ第二弾。
地元のヨットレースのゴールの祝砲が暴発した死亡した事件、実は殺人?
衝撃的な幕開けの割には、その後はグダグダした感じ。
コージーミステリーに怒涛の展開は望んでいないが、それにしてもモタモタしすぎ。
ミステリなお茶会はちょっと面白そうだったが。 -
まぁ、良く事件が起こりますねぇ(笑)。
とりあえず読みやすいので良い。 -
・お茶会のアイディアは読んでるだけでワクワクする。
行ってみたくなる。
・長年続く2つの家の対立って・・・
ロミジュリかと思った。
・お客さんのいる店で資料広げて事件の話するのは
いいのか?
・主人公が事件に首を突っ込んでいく理由がよく分からず、「なんで?」って思った。
巻末のレシピ、いくつか載ってたけど
レバーってお菓子になるんだね。初めて知った。
(レバー嫌いだから作らないけど) -
チャールストンの小さなティーショップを舞台にした、コージーミステリー。
日本茶に対する欧米の方々の知識を知ることも出来て、楽しいシリーズ。殺人事件を扱っていますが、大人のおとぎ話のように、のんびり安心して読める、娯楽性の高い作品。 -
前作より面白かった。
トリックとか誰が犯人なんだろうとか、アザヤカな推理とか、そういうのが読みたいワケじゃなくて、心地よいお茶会に呼ばれたい、ドレイトンが企画したミステリお茶会みたいなそういうちょっとしたワクワクが欲しい、って気分だったので、ぴったりだった。 -
お茶と探偵シリーズ2作目。