きみがぼくを見つけた日 (下) (ランダムハウス講談社文庫)
- ランダムハウス講談社 (2006年5月1日発売)


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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784270100400
作品紹介・あらすじ
ついに「現在」でクレアと出会うことができたヘンリー。自分の意志とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」という病を抱えながらも、彼女との愛を育んでゆく。だがあるとき、未来にタイムトラベルした彼は、愛する人との別れが間近に迫っていることを知ってしまう…。過去、現在、未来で、たった一人の女を愛し続けた男、そしてたった一人の男を待ち続けた女。時の流れに負けない永遠の愛を描いた感動作。
感想・レビュー・書評
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恩田陸の、ライオンハートや、ベンジャミンバトンのような空気を纏ったストーリー。時の流れを超えて出会うラブストーリー。
映像でみてみたくなる。 -
内容(「BOOK」データベースより)
ついに「現在」でクレアと出会うことができたヘンリー。自分の意志とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」という病を抱えながらも、彼女との愛を育んでゆく。だがあるとき、未来にタイムトラベルした彼は、愛する人との別れが間近に迫っていることを知ってしまう…。過去、現在、未来で、たった一人の女を愛し続けた男、そしてたった一人の男を待ち続けた女。時の流れに負けない永遠の愛を描いた感動作。 -
110108*読了
2011年、最初に読み終えた本がこの物語でよかった。
続きが気になる、早くページをめくりたいと思う気持ちと、終わってほしくない気持ちが相反しっぱなしでした。
クレアが作品作りに励んでいるいくつものシーンが好き。
クレア、ヘンリー、そしてアルバ。ありがとう。
3人が幸せで楽しく過ごした日々があったことに感謝して。 -
アルバはもう過去でしかヘンリーに会うことができない・・・クレアはいつか分からない時を待ち続ける。切ないストーリーだった。
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映画が美しい水彩画のようなストーリーで、原作は美しさだけではない現実(って空想のだけど)を克明に描いてくれています。置いて行かれる辛さ、置いて消える辛さがひしひしと伝わってきます。映画の透明感は原作にもしっかりあって、どんどん読み進めていきたい欲求より、大事に大事に読みすすめたい欲求が勝りました(*^_^*)P166からのアルバ登場のシーンがかなり好きです。
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難しいテーマを映像化したわけですが、原作に勝る映画はないというのが定説です。不思議でSFの要素もあり、男と女の切なさがどう表現されているか、映画と原作を比べてみたいと思います。
★三つにしたのは、まだ読んでいないし、観ていないからです。 -
何でも『ゴースト』の脚本家さんがどうしても書きたかった物語と言う事で、とても気になってます!
『ゴースト』が大好きだったのでぜひ観たいですねぇ。 -
<あらすじ>
愛する人は未来からやってきた。
初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。
ヘンリーは自分の意思とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」の病を持つ。
コントロールできないはずのタイムトラベルだが、彼の体はある時から一人の少女のもとへと
向かう。
クレアはごく普通の少女。彼女の前には時々不思議な男性がやってくる。
彼の年齢は、会うたびに異なる。時には若く、時には老い、また若返っていることもある。
クレアは、彼が会いにくるのを日々待ち続けるようになる。
しかし、クレアが18歳になった頃、彼はぱったりと姿を見せなくなり・・・
過去、現代、未来で一人の女性を愛した続けた男性。
一人の男性を一生をかけて待ち続け、探し続けた女性。
米国を感動させた純愛小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』を改題、文庫化。
<感想>
恋愛小説はあまり読まないのですが、久々感動した本です。
物語は、ヘンリーとクレアそれぞれの目線を交互に描くかたちで進みます。
読み進めるうちに、二人の記憶や思いが読み手の中で繋がり合っていく、
そういった部分にとても惹きつけられました。
タイムトラベルというと、SFやファンタジーという印象を強く受けてしまいがちですが、
「時間障害」という一種の病として見ると、印象は大分変わるかと思います。
病によって出会えた二人が、病に苦しみ悩みながらも強く愛し合っていく姿に
胸がいっぱいになりました。
切ない恋愛小説を読みたい方にお勧めの作品です