きみがぼくを見つけた日 (下) (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社 (2006年5月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784270100400

作品紹介・あらすじ

ついに「現在」でクレアと出会うことができたヘンリー。自分の意志とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」という病を抱えながらも、彼女との愛を育んでゆく。だがあるとき、未来にタイムトラベルした彼は、愛する人との別れが間近に迫っていることを知ってしまう…。過去、現在、未来で、たった一人の女を愛し続けた男、そしてたった一人の男を待ち続けた女。時の流れに負けない永遠の愛を描いた感動作。

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーや構成は面白いのだが、書き方が文学よりで理解しにくいことや、文化の違いで感情移入できない部分などがありこういう評価になった。

    クレアあがヘンリーの死後、ゴメスに抱かれる場面などは自分が描くクレアのイメージとまったく違ったりして、この場面などいるのかとおもってしまった。が アメリカ的な感じではそれが異常ではないのかも?!




    主人公のヘンリーは自分の意思に関係なくタイムトラベルしてしまうという遺伝子的な病を持っている。

    時間的流れではヘンリーはクレアと結婚した後にクレアがまだ幼い時代にタイムトラベルし幼い頃のクレアに何度となく会うことになる。

    クレアは大人になり その時代の本物のヘンリーを探し出し二人は恋に落ち、結婚する。
    面白いのは、ヘンリーはこの時 クレアを知らないということ!

    そして子供が生まれ年を重ねていく。

    ヘンリーは自分が長くこの生活を、自分の命が少ないことを自覚するようになりる。
    タイムトラベル先で凍傷を負い 両足首より下を切断することになり どんどん自分にそのリミットが近づいていることを悟る。

    ヘンリーが亡くなった後 クレアはヘンリーからの手紙を見つける。その内容はヘンリーが未来へタイムトラベルした時のことが書いてあり、年をとったクレアに合う内容だった。

    クレアが83歳のとき、手紙の内容とおりヘンリーに再会する。

  • 読んだんじゃなく、映画見たんだけど、DVDが出てこなかったのでこっちで。
    な、なんかすまんが、心ならずもタイムスリップしてしまう体質による弊害が、ほぼほぼ真っ裸ひとつに集約されてることがなんともw
    い、いや、もちらん大変なことは分かるんだけど、主人公の受ける困難、タイムスリップした先でも服着たまんまだったら9割がた問題なかったよねー、てついつい思っちゃうのがなんとも。もうちょっと詩的な問題は発生しなかったのだろうか・・・
    あと確かにこんな体質だったら定職にもつけないし、資産家の妻がいないとそりゃだめだね・・・
    てことで、なんかやっぱりいろいろ現実的・・・
    あと、流産した子どもそのうち出てくるのかな?て思ってたけど、出てこなかった~。

  • 恩田陸の、ライオンハートや、ベンジャミンバトンのような空気を纏ったストーリー。時の流れを超えて出会うラブストーリー。
    映像でみてみたくなる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ついに「現在」でクレアと出会うことができたヘンリー。自分の意志とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」という病を抱えながらも、彼女との愛を育んでゆく。だがあるとき、未来にタイムトラベルした彼は、愛する人との別れが間近に迫っていることを知ってしまう…。過去、現在、未来で、たった一人の女を愛し続けた男、そしてたった一人の男を待ち続けた女。時の流れに負けない永遠の愛を描いた感動作。

  • 110108*読了
    2011年、最初に読み終えた本がこの物語でよかった。
    続きが気になる、早くページをめくりたいと思う気持ちと、終わってほしくない気持ちが相反しっぱなしでした。
    クレアが作品作りに励んでいるいくつものシーンが好き。
    クレア、ヘンリー、そしてアルバ。ありがとう。
    3人が幸せで楽しく過ごした日々があったことに感謝して。

  • アルバはもう過去でしかヘンリーに会うことができない・・・クレアはいつか分からない時を待ち続ける。切ないストーリーだった。

  • 映画が美しい水彩画のようなストーリーで、原作は美しさだけではない現実(って空想のだけど)を克明に描いてくれています。置いて行かれる辛さ、置いて消える辛さがひしひしと伝わってきます。映画の透明感は原作にもしっかりあって、どんどん読み進めていきたい欲求より、大事に大事に読みすすめたい欲求が勝りました(*^_^*)P166からのアルバ登場のシーンがかなり好きです。

  • 難しいテーマを映像化したわけですが、原作に勝る映画はないというのが定説です。不思議でSFの要素もあり、男と女の切なさがどう表現されているか、映画と原作を比べてみたいと思います。
    ★三つにしたのは、まだ読んでいないし、観ていないからです。

  • 何でも『ゴースト』の脚本家さんがどうしても書きたかった物語と言う事で、とても気になってます!

    『ゴースト』が大好きだったのでぜひ観たいですねぇ。

  •  <あらすじ> 
    愛する人は未来からやってきた。
    初めての出会いはクレア6歳、ヘンリー36歳。
    ヘンリーは自分の意思とは関係なくタイムトラベルをしてしまう「時間障害」の病を持つ。
    コントロールできないはずのタイムトラベルだが、彼の体はある時から一人の少女のもとへと
    向かう。

    クレアはごく普通の少女。彼女の前には時々不思議な男性がやってくる。
    彼の年齢は、会うたびに異なる。時には若く、時には老い、また若返っていることもある。
    クレアは、彼が会いにくるのを日々待ち続けるようになる。
    しかし、クレアが18歳になった頃、彼はぱったりと姿を見せなくなり・・・
    過去、現代、未来で一人の女性を愛した続けた男性。
    一人の男性を一生をかけて待ち続け、探し続けた女性。
    米国を感動させた純愛小説『タイムトラベラーズ・ワイフ』を改題、文庫化。
     
    <感想> 
    恋愛小説はあまり読まないのですが、久々感動した本です。

    物語は、ヘンリーとクレアそれぞれの目線を交互に描くかたちで進みます。
    読み進めるうちに、二人の記憶や思いが読み手の中で繋がり合っていく、
    そういった部分にとても惹きつけられました。
    タイムトラベルというと、SFやファンタジーという印象を強く受けてしまいがちですが、
    「時間障害」という一種の病として見ると、印象は大分変わるかと思います。
    病によって出会えた二人が、病に苦しみ悩みながらも強く愛し合っていく姿に
    胸がいっぱいになりました。
    切ない恋愛小説を読みたい方にお勧めの作品です

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