英国流シンプル生活術 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社 (2006年8月1日発売)
3.60
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784270100509

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書は著名な日本人英文学者によって書かれたイギリス人の価値観に関するエッセイです。古い家と古い家具を好むことや、浪費はしないこと、散歩好きな面やガーデンの位置づけなどなかなかトピックは盛りだくさんでしたが、私が一番感銘を受けたのは最後の章に書かれていた「今日いちにちぼんやり過ごそう ワーズワースの田園生活」でした。ここでは湖水地方で生活していたワーズワースをとりあげて、いかに彼が自然との共生を重要視しているかが記載されていて、これは現代日本人も参考になるよなと感じました。

    一方、全体を通して著者の個人的経験を中心に記述されていて、それをイギリス人全般の傾向のように書いているのは、若干説得力に欠けるという気もしたのと、著者はイギリス人の特性を単に述べているだけなので、その背景にはどのような文化人類学的な要素があるのか、あるいは歴史背景は何か、といった考察まであればもっと面白い本だったのになあと感じました(イギリス人の特徴はA、B、Cですばらしい、でとどまってしまっている)。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1929年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部大学院修了。英文学専攻。早稲田大学名誉教授。おもな著書に『キーツとその時代 上・下』『ロンドン塔』(以上、中央公論新社)『英国生活誌 1・2』『午後は女王陛下の紅茶を』『イギリス四季暦 ——春夏篇——・——秋冬篇——』(以上、中公文庫)、『ロンドンの夏目漱石〔新装版〕』(河出書房新社)、『キーツ全詩集 1・2・3』(白凰社)、『イギリス文芸出版史』(研究社)、『英国紅茶の話』『イギリスはかしこい(共著)』(以上、PHP文庫)、R・ブレア著『詩画集 死よ 墓より語れ』〈翻訳〉(早稲田大学出版部)、『ワーズワス 田園への招待』(講談社+α新書)ほか多数。2009年、瑞宝中綬章受賞。

「2014年 『評伝 ワーズワス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

出口保夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×