アール・グレイと消えた首飾り お茶と探偵 3 (ランダムハウス講談社 チ 1-3 お茶と探偵 3)
- ランダムハウス講談社 (2006年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270100738
作品紹介・あらすじ
その時、凄まじい轟音が婚約披露の会場にこだました。天井が崩れ落ち、華やかな場は一転。悲鳴に包まれる。そして気がつけば、この夜のために飾られたマリー・アントワネットゆかりの婚約指輪も忽然と姿を消していた…。だが事件はこれだけでは終わらない。街で開かれた名宝展でも、高価な首飾りが盗まれたのだ。この街に怪盗が!?真相究明に乗り出したセオドシアと、愛犬アール・グレイも大活躍の、シリーズ第3弾。
感想・レビュー・書評
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お茶と探偵シリーズ3作目。
チャールストンでティーショップを経営するセオドシア・ブラウニングが探偵役。
紅茶の店を始めて3年近く、お茶の入浴剤など、いろいろな企画が好評で、にぎわうようになっています。
近所の友人デレインの姪が、由緒あるホテルで華やかな婚約披露をすることに。
ところがガラスの天井が落下して事態は暗転、先祖から伝わる貴重な婚約指輪まで消えてしまう。
現場にいたセオドシアは、デレインに頼まれて指輪を探し回るが…
近所で他にも宝石盗難が起きていると知り、ほうってはおけないと決意するセオ。
古い邸が保存されている歴史地区なので、骨董品など貴重な品を置いている家は多いのだ。
話を聞いて回ると、脅迫状めいたカードが届く。
罠を仕掛けることを考えるセオ。
愛犬アール・グレイが大活躍。
セオはダルブラドールと呼んでいる雑種で、気だてが良く、セラピー犬の資格も取っている。
入院している子どもを訪問する場面も出てきます。
友達以上恋人未満のBFジョリー・デイヴィスとは、ゆっくり進行中。
危険な捜査を彼に話すことは考えつかないセオが「心配させたくないから」と言うと、店の紅茶トレーダーで年上の友人でもあるドレイトンが「知らされなかった方がずっと心配するよ」と諭す場面も。
紅茶が好きなので、豆知識にも親しみが。
伯母の作ったガンボシチューや、パティシエのヘイリーが作ったレモンカードなど、伝統料理も。
ぐいぐい引きこむとか読み応えがあるというタイプではないけど、なごやかな様子なので~気分良く読み終えられます。
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季節はハロウィンを間近に控えた秋。
今回は怪盗もの!
町で起こった連続窃盗事件に、
主人公と仲間たちが立ち上がります!
もちろんお茶の知識やオリジナルレシピ、
主人公のお店の素敵な描写もたっぷり楽しめます。
◇おすすめポイント
・お茶の知識が豊富
・主人公のお店の描写が素敵
・主人公の愛犬の活躍
◇こんな方におすすめ!
・紅茶やハーブティーが好き
・犬が好き
・アールグレイが好き -
B933.7-チヤ-3 300517810
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お茶と探偵シリーズ第三弾。
なんか、雰囲気が変わった?
刑事さんはこんな口の利き方だっけ?
読みやすくなった?
翻訳家も変わってないし、多分、自分の勘違いか、シリーズの登場人物に慣れてきたかどっちかなんだと思うが。
噂好きだがファッションセンス抜群のブティックのオーナーの姪の結婚式で、
ガーデンルームのガラスの天井が落ち、新郎が亡くなる。
しかも、歴史地区に盗難が頻発。
疑っていた人物は二人とも犯人じゃなかったし、
しかけた罠も見破られてたが、
最終的には犯人が捕まって良かった。
お店は相変わらず人気だし、ネット販売も好調だし、
バスグッズにも進出して売り上げが伸びているの良い感じ。
それにしても、日本茶や盆栽が度々登場したりするのも楽しいが、エビのお茶風味マリネを添えた日本ソバってどんな味なのか、とても気になった。 -
今回は怪盗かぁ、色々起きるなぁ(笑)。
ラストがちょっと物足りないなぁ。
捕まえたそのあとが知りたかった。 -
なんとなく、アメリカの古い町並みって、西部劇とかペットセメタリーみたいなイメージか、アメリカンカントリーみたいなものと思っていました。
ここで描かれる歴史地区の様子は、全然違い、一種のカルチャーショック。
彼らの紅茶に対する認識は、他のシリーズで書きましたが、あくまでも東洋、英国王室的なものって感じらしく、同じものでも受け入れた年代や歴史も差によって見方って変わるんだなと感じました。
あ、もちろんこの本はミステリです。 -
「お茶と探偵」シリーズ第3弾。今回は、チャールストンで起こる連続盗難事件で、セオドシアの愛犬アール・グレイが活躍します。
賑わうティーショップの光景や美味しそうなお茶とお菓子の描写にわくわくします。メンバー三人がときに和気あいあいと、ときに真剣にティーショップの企画を出し合うシーンなども楽しそう。
愛想の悪くてしかめつらしいのにお菓子に目のないティドウェル刑事も、相変わらず良い味出してますね。
お茶の知識、料理やお菓子は勿論、花や宝石、歴史に至るまでさまざまな雑学に、知的好奇心が刺激されます。 -
お茶と探偵シリーズ3作目。
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なるほど、タイトルにはそんな意味が……。ティーショップを営む美人なセオが探偵役のお洒落なミステリーシリーズ、第三弾。今回はちょっと趣向が違う、宝石泥棒を捕まえる話。相変わらず意外な犯人と美味しそうなお茶や軽食にドキドキ。
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友人の姪の婚約パーティーで新郎になる男が死に、価値ある結婚指輪が消えた。
現場に居合わせたセオドシアはまたしても捜査に乗り出す。
お茶の薀蓄が茶葉と種類とフレーバーに偏っているのが気になる。
製造法とか保管法とか飲み方とか淹れ方、これから語るのかな?
ミステリは…、う〜ん。読んでるとお茶とお菓子が欲しくはなるんだけどねえ。
あ、巻末のとんでもレシピは今回も楽しめた。流石に今回のスコーンのレシピにはきちんとバターが使われていたよw
あと緑茶を煮立てるのってどうなの?
シリーズ的にはそろそろ全体を通す何か(恋愛の行方だったり、店の成功だったり、探し物の発見だったり)がやってこないと、続けて読もうと思えなくなりそう。