王朝小説集 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社 (2007年8月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784270101179

作品紹介・あらすじ

黒澤映画の原作となった「羅生門」と「薮の中」をはじめ、リアルな人間心理を克明に描き出す奇譚・悲喜劇の数々。「今昔物語集」「宇治拾遺物語」等に題材を得た王朝小説16篇を収録したオリジナル企画の短篇集。天才作家・芥川龍之介が最も得意にした日本の中世が今いきいきとよみがえる。

感想・レビュー・書評

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  • 収録作品は、16作。
    「羅生門」(大正4年)「青年と死と」(大正3年)
    「鼻」(大正5年)「芋粥」(大正5年)
    「運」(大正5年)「道祖問答」(大正5年)
    「偸盗」(大正6年)「袈裟と盛遠」(大正7年)
    「地獄変」(大正7年)「邪宗門」(未完)
    「龍」(大正8年)「往生絵巻」(大正10年)
    「俊寛」(大正10年)「好色」(大正10年)
    「藪の中」(大正10年)「六の宮の姫君」(大正11年)

    どれも、人間心理を巧みに描写した味わい深い作品である。「羅生門」は国語の教科書にも載っている。16作の中で、「藪の中」が特に印象に残った。事件の当事者である3人の証言は食い違い、真相をつかむことはできない。読む側が、積極的に事件について考えなければならない、読者参加型の小説の典型といえると感じた。

  • 芥川龍之介の短編集はいくつか持ってるけど、
    特に王朝物が好きなので、これもほしいです。
    「袈裟と盛遠」が入ってるし。

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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