桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (RHブックス・プラス)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270101438

作品紹介・あらすじ

桃の産地として名高いテキサス州の田舎町。今年もまた甘酸っぱい桃の香りが町中に満ちて、恒例のピーチ・フェスティバルが開催された。目玉はなんといっても、桃料理コンテスト。今年こそ絶対に優勝!と、お料理名人のフィリスは新作のピーチ・コブラーを作って出場。ところが審査員長がコブラーを口にしたとたん、急死してしまい…!?定年した教師ばかりが集う不思議な下宿で、女主人フィリスが新作レシピと難事件に挑む!料理自慢のシリーズ第1弾。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの桃のデザート、ピーチコブラーだったのですね。
    別のお料理探偵物で名前は知っていたのですが、味については想像してもしきれない!
    シリーズ1作目だったのですが、2作目を先に読んでいたのである程度の予備知識がありつつも、主人公の人の良さに感嘆。
    いやいやいや、普通あそこまで言われたら友情に亀裂は入りまくるでしょう的な。
    古き良き時代の先生の鑑ですねぇ。
    内容的には2作目よりもこちらの方がおもしろかったです。ラストは切なかったけれど。

  • 2010/06/15:タイトルの桃に魅かれて購入(笑)リタイアした老教師たちが主人公のコージーミステリー。作中に出てくるピーチコブラーというお菓子は知りませんでしたが、美味しそうでした。

  • 「暑いうちに夏のコージーミステリを読みたい!」と思い、手に取りました。

    リヴィア・J・ウォッシュバーンの「お料理名人の事件簿シリーズ」の第一作目です。

    主人公は元教師ばかりが暮らす下宿の女主人フィリス。

    フィリス自身も元教師で、元教師らしい生真面目さが物語の中でもちらほら顔を出します。

    物語は桃で有名なテキサス州パーカー郡が舞台。

    ピーチ・フェスティバルでの料理コンテストに向けて準備を進めるフィリスは、思いがけず事件に巻き込まれていってしまいます。

    このお話では「桃」が扱われていて、実家が桃農家をしているわたしとしては、以前から気になっていました。

    期待通り、「桃」に関する描写やレシピの紹介がちりばめられいて、とても興味深かったです。

    日本でもアメリカでも夏は「桃」なんですね~。

    主人公のフィリスが経営する下宿も個性的でおもしろい。

    住人はみんな元教師ということで、年齢層は高め。

    そして様々な理由からみんなシングルです。

    初めての男性の下宿人サムの登場でちょっと色めき立つなど、今後の展開が楽しみになる仕掛けもありました。

    フィリスには副保安官として働く息子のマイク一家など、近所に仲の良い身内もいるのですが、そこで彼らをあてにせず下宿の経営に乗り出すという点が、アメリカっぽくていいですね。

    下宿人がそれぞれ違った人生の波を乗り越えてきていて、そういう人たちが協力し合って暮らすという姿も魅力的で勉強になります。

    料理や生活に関わる描写ももちろん豊富で、フェスティバル当日の描写では、お祭り当日のなんとも言えない非日常感も味わえます。

    ミステリ部分は、やはり「動機」がポイント。

    伏線の張り巡らし方や回収まで、ほんとにお見事でした。

    ◇おすすめポイント
     ・桃の豆知識やレシピ
     ・夏を感じる描写が魅力的
     ・ミステリ部分も読みごたえあり

    ◇こんな方におすすめ!
     ・夏が好き
     ・桃が好き
     ・ずっと自立して生活していきたい

  • 10/30 借りる。 11/2 読み始める 11/10 読み終わる

    シリーズ第二弾を先に読んだので、今度はシリーズ第一弾を読もう
     「かぼちゃケーキを切る前に お料理名人の事件簿 2」

    審査員長の急死には、桃の種などに含まれる「アミグダリン(amygdalin)」という物質が関係しているらしい。

    「アミグダリン」は、「レアトリル」という癌の治療薬に使われていた。
    しかし、「レアトリル」は効果がないどころか 青酸中毒をおこす危険性があるらしく、米国内での販売は禁止されているとのこと。

    内容 :
    桃の産地として名高いテキサス州の田舎町。
    今年もまた甘酸っぱい桃の香りが町中に満ちて、恒例のピーチ・フェスティバルが開催された。
    目玉はなんといっても、桃料理コンテスト。
    今年こそ絶対に優勝!と、お料理名人のフィリスは新作のピーチ・コブラーを作って出場。
    ところが審査員長がコブラーを口にしたとたん、急死してしまい…!?
    定年した教師ばかりが集う不思議な下宿で、女主人フィリスが新作レシピと難事件に挑む!料理自慢のシリーズ第1弾。

    著者 :
    リヴィア・J・ウォッシュバーン(Livia J. Washburn、1957年 - )は、アメリカ合衆国の推理作家、西部劇作家。テキサス州在住。
    1978年に作家デビュー。
    最初に上梓したミステリー「Wild Night」(1987年)で、アメリカ私立探偵作家クラブが主催するシェイマス賞とアメリカン・ミステリ賞を受賞。

    リヴィア J ウォッシュバーンの主な著作

  • フィリスはお人よしだなあ!
    私だったらキャロリンをあんなに甘やかしておけないな。

    登場人物は大半がお年寄り。
    でもみんなシャキシャキしていてとてもそんな年には感じない。
    アグレッシブ。

    サムは今後も、いいパートナーになりそう。

    犯人はまさかの人物だった。
    切ない真相だった。

  • 桃のいい香りがしてきそうな本。
    桃の季節に手に取って、桃食べたーいって思いながら読んだ作品。
    おばさんたちの活躍が楽しい。
    また桃の季節になったので、久しぶりに読みたくなってきました。

  • 最後のあたりで泣きました・・・。登場人物がいい人ばっかりっていうのが良いですね。もうおばあちゃんと言っていい年齢なのに、色恋の要素って要るんだろうか・・・?

  • すぐ犯人は判るのだけど、情緒があってなかなか楽しめた。生臭く感じさせない品の良さはポイント高いなあ、と思う。

  • 紹介:ミステリマガジン 2011年12月 P.19

  • お料理名人の事件簿シリーズ1作目。元教師の未亡人の女の人が下宿のオーナーをやっている。

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