スリー・パインズ村の不思議な事件 (ランダムハウス講談社文庫)
- 武田ランダムハウスジャパン (2008年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270102060
作品紹介・あらすじ
家に鍵をかける習慣さえない、ケベック州の平和な小村スリー・パインズ。感謝祭の週末の朝、森の中で老婦人の死体が発見された。死因は矢を胸に受けたと見える傷。一見、ハンターの誤射による事故死に思えた。だが、凶器の矢がどこにも見当たらないことから、ガマシュ警部は顔見知りによる殺人事件として捜査を始めた…。「ポアロとモース警部へのケベックからの回答!」と絶賛される本格ミステリの新シリーズ第1弾。
感想・レビュー・書評
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家に鍵をかける習慣のない小さな村で起こった老女の不審死。事件なのか事故なのか、ガマシュ警部の捜査が始まる。
古いタイプの本格もの。プロットはよく練られているし、伏線もきちんと回収されていて出来は悪くない。
人間関係や内面も描かれているし。
ただいかんせん翻訳がこなれていなくて読みにくい…。直訳すぎとか、日本語として成り立っていないとか。そもそも原題の「Still Life」にこの邦題はないだろうと思ってしまう。
そのせいか、視点がふらふらして見える。
探偵役のガマシュ警部がいい感じなだけに残念だ。 -
カナダのスリーパインズ村が舞台のお話。カナダが舞台のお話は初めてで、綺麗な原風景や歴史、言語等とても興味深い作品。
あらすじは、元教師のオールドミスがある朝、死体で発見されるが、事故か殺人か…ここから遅々として話は進みません。
個人的にはイライラしそうですが、出てくるキャラがとても豊かに描かれていて飽きさせません!応援したり、なんだこいつとイラッとしたり、作者の思惑通りにハマります。
最後は怒涛の解決で、犯人はまさか⁈の人物!わかりませんでした。
これはおもしろい作品でした! -
図書館で。
あまりの文章の読みにくさに断念。読めなかった~
翻訳の所為なのか原文がそうなのかはわからないけど話を追うどころではなかった… -
最初、よみにくっ!と思ってつらかった。
個性豊かな村人たちが良かったけど、翻訳が悪いのか
海外小説ならではなのか、言い回しが分かりにくい -
2011年10月13日読了。
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よ、読みにくい!翻訳のせいなのか、はたまた原作がそういう文体なのか・・・。それにしてもビストロの食事がおいしそう。
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気になりながら表紙がイマイチで躊躇していた本ですが買ってみたらとても面白かったです。帯にはミス・マープルが引き合いに出されていましたがまんざら誇張でもなく、設定も人物描写も動機も丁寧。途中の囮というか読者を撹乱させるレッド・ヘリングも、全体を通して最後になるほど!っと思わせる緻密さ。事件を解決するガマシュ警部と部下のボーヴォワールが良い感じです。シリーズなので続きが大変楽しみ。