秘密の多いコーヒー豆 (コクと深みの名推理 5) (ランダムハウス講談社 コ 2-5 コクと深みの名推理 5)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270102497

作品紹介・あらすじ

コーヒーの専門家に言わせれば、カフェインの入っていないコーヒーなんて、ただの水。そうクレアは蔑んでいたけれど、旧友が開発したこのカフェインレス・コーヒー豆の味は別格。三人のバリスタに試飲させても、文句なしのコクと酸味。もし発売が叶えば、必ずや、クレアの店に莫大な利益をもたらしてくれるはず!けれど、商売繁盛どころか幻の豆をめぐる裏取引や密輸、はたまた殺人事件にまで巻きこまれてしまい…。

感想・レビュー・書評

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  • コクと深みの名推理5作目。
    ヒロインは、コーヒー店マネジャー。

    クレア・コージーは、結婚10年で離婚したアラフォー女性。小柄で茶色の髪、若く見えます。
    娘のジョイがニューヨークの学校に入ったのを機に、クレアは老舗コーヒーハウス<ビレッジブレンド>のマネジャーに復帰。
    元姑がオーナーで、元夫のマテオ・アレグロがバイヤー。
    世界を股にかけてコーヒー豆の買い付けに回るハンサムなマテオは、クレアに未練があるようでしたが、セレブな女性ブリアンと今は付き合うようになっています。

    この元夫婦の旧友リックが、カフェインが入っていないコーヒー豆で味がいいという画期的な品種の開発に成功。
    カフェインレスなんてと思っていたクレアも見直すことに。
    大きな商談になりそうではりきるマテオだったが、何やら雲行きが怪しく‥?

    ニューヨークはグリニッチビレッジの界隈の描写など、気分よく読めます。
    コーヒーについての薀蓄はかなり詳しく、いきなり没入するような感じ。
    元気のいいヒロインで、全体的にはテンポよく動きのある展開。
    互いに憎からず思っていたマイク・クィン警部補とも、ようやく交際をスタートさせます。
    夫婦で合作のシリーズだそうで、そのせいか集中して書かれているところとそうでもないところがあるような。

    娘のジョイはもう調理師学校の最終学年。インターンとして、有名レストランに勤務しています。
    そこで付き合っている男性というのが、魅力的ではあるけど50代の妻子あるシェフとわかり、クレアは大ショック。
    やや堅物で娘に関しては世話焼きのクレアも、だんだん折り合いをつけて娘の自由を認めるようになっていたのでしたが、これだけは認められない‥?
    次の巻へ続く!

  • いつもどおりおもしろかった。このシリーズは、謎解きはともかくとして、コーヒーのうんちくとかニューヨークの雰囲気が楽しくて。読みながらどーーしてもコーヒーが飲みたくなる。今回はコーヒーの種類(最近よくCMとかでもきくアラビカ種だとかー)や、デカフェの話などおもしろかった。実際、デカフェの木っていうの、あるんだろうか??あと、車での尾行がニューヨークの観光案内みたいでわくわくした。ハロウィーンの様子とかも。それから、娘ジョイの新しい恋も気になる。今回はほーんの脇筋なんだけど、こういうのもシリーズものの楽しみ。

  • NYのコーヒーハウス、ヴィレッジブレンドを舞台にしたシリーズ5作目。絡んでいる事情が3つも4つもあり、事件のまとめ方はちょっとアレアレというところもありつつも、とても面白かったです。シリーズならではの醍醐味も相変わらずです。クィン刑事とクレアがいい感じで、次回作が楽しみ。

  • クレオ・コイルのコーヒーミステリの5作目!
    キーワードは「ディカフェ」。

    カフェインレスコーヒーの商品は、いまやカフェなどでも当たり前になっていますが、一昔前はこんなに一般的ではなかったですよね。
    このお話の中でも「ディカフェ」は味が落ちるものと、やや否定的な意見が目立ちます。

    そんな「ディカフェ」と「おいしさ」を両立した画期的なコーヒー豆が、物語の中心になっている本作。
    植物としてのコーヒーの話など、植物学の知識も盛り込まれ、さらにコーヒーの奥深い世界をのぞかせてくれます。

    主人公クレアの恋の進展などもあるのですが、やはりコーヒーハウスの描写やコーヒーの豆知識部分が読んでいて楽しい!
    物語に登場するコーヒーやフードを実際に楽しみたくなります。

    ミステリ部分では、「何が動機なのか」という点を考えさせる作りになっています。事件の調査であちこちに出かけるので、動きがあっておもしろいです。

    ◇おすすめポイント
     ・ディカフェについて学べる
     ・植物としてのコーヒーについて学べる
     ・コーヒーハウスの描写が素敵

    ◇こんな方におすすめ!
     ・コーヒーが好き
     ・ディカフェに興味がある
     ・植物学に興味がある。

  • コーヒー探偵の五作目。

    あんなに嫌がっていたのにディカフェに手を出すとは、ちょっとショックを受けた。
    個人的にもディカフェが好きではないので、裏切られた気分。

    しかも人工的なカフェイン除去ではなく、
    品種完了で元々カフェインの含まれないコーヒーができました!とか
    そりゃ殺人の一つや二つ、起きるでしょ。

    警部補との関係がちょっと進展して良かった。

  • コーヒーのうんちくだけ書いてくれたらいいのに。
    とってつけたような殺人事件もういい。

  • シリーズ5作目。
    ニューヨークのコーヒーショップのバリスタであるクレアが、自分の周りで起こる事件を自分なりに推理し、友人である警察官の操作の手助けをする話。
    今回はデカフェのコーヒー豆の取引の話から、密輸や殺人事件まで起きる。
    コーヒーについてまた詳しくなれるのはとてもいいのだが、クレアと元夫は再婚する気はないのに、義母がそうさせようとするやりとりはもういいw
    しつこいw

    とりあえずこの話を読んで真っ先に思った感想は、「娘のジョイとその彼氏は頭大丈夫か?バカなのか?」でした。
    それともアメリカでは普通のことで、許されてることなの?

  • ファザコンお馬鹿娘、回を追うごとに悪い方向にランクアップしてる(笑。
    親の浮気の苦労を見てなかったのか…不倫とかないわー。
    ニュージャージー時代のマーサ・スチュワート・サバイバル・ナイトが遠く霞むね。
    珈琲蘊蓄は毎回興味深いです。むしろもうそことレシピだけ。
    まぁクィン警部と上手くいきそうな雰囲気で良かった。
    もうマテオはオナカイッパイ。
    クレアとマテオと娘の不毛な言い合いもオナカイッパイです…。

  • クィン警部登場きたーーーーーー。

    しかも離婚して、独り暮らしきたーーーーー。

    クレアとの仲も進展しそうでよろしおすえ。一つずつステージをあがるように堅実なお付き合いをしたいクィン、素敵です。もうこのシリーズは彼のエピソードが読めればいいっす。

    クレアの推理は基本納得のいくまで相手を質問攻めにするのが基本なんでつまらないっす。それでいて、犯人の目星もつけれないから。1巻では、ポケットの染みから、家族構成あてなかったけ?コーヒー限定なのか?

    あとこのシリーズ全然予測とは違うところから犯人くるんで、そこらへん流し読みっす。・・・あれ、推理物である必要ないんじゃない?日常に疲れた警部と、それを癒すコーヒーバリスタの素敵な恋でいいんではなかろうか?

    マテオとのビジネスパートナーというけれど、キオスクうまくいってない店舗があるのを内緒にされたり、プロジェクトの進行を知らされないとかパートナーなのかな、それ?ブリアンとくっつけばいいよ、もう。

  •  読む本がなくなる恐怖にシリーズ5作目と知りつつ手に取る。
    最近のニューヨークが舞台の本は「プラダを着た悪魔」以来?
    いろんな若者や文化を感じさせてくれてそれだけでも面白い。

    それにしても出てくる男性がみんなセクシー。。。
    もしやこの文庫シリーズはロマンス系?と思うほど。
    「彼の瞳はベルベットブラウン。女性誌が”ベッドルームのまなざし”と表現するような目」のリック。
    クィン警部補に元夫のマテオ。ジョイの恋人も怪しい。。。
    鼻血がでそう。
     「トロフィワイフ」という言葉をはじめて知る。

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