ダブリンで死んだ娘 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社 (2009年4月13日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784270102855

作品紹介・あらすじ

"聖家族病院"の病理医クワークは死体安置室の遺体にふと目を止めた。救急車で運び込まれたクリスティーンという名の美しい女性で、死因は肺塞栓。明らかに出産直後と見える若い女性が肺塞栓とは?死亡診断書を書いた義兄の産婦人科医マルの行動に不審を抱いたクワークは再び安置室を訪れる。だが、遺体はすでに運びだされていた!1950年代のダブリンを舞台に、ブッカー賞作家が別名義でミステリに初挑戦した話題作。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーだけど、主人公は謎解きをまったくせず、感情と人間関係に翻弄されながら物語は進む。
    突然、風景や感情の描写がウワーッと濃厚になったりして、何だろうと疑問を持ちつつ、最後まで。
    アイルランド文学の空気と悲しみを思い出しつつ、ふんわり読めた。

  • 原書名:CHRISTINE FALLS(Black,Benjamin)

    著者:ベンジャミン・ブラック(1945-、アイルランド・ウェクスフォード)小説家、ベンジャミン・バンヴィルの別名義
    訳者:松本剛史(1959-、和歌山市)[東京大学文学部社会学科]翻訳家

  • ダブリンとボストンを舞台にした、
    複雑な家族関係を織り込んだミステリー。
    なのだが、純粋にミステリーを求めるとすれば、
    ちょっと違うかな?という感想。
    しかし、深い描写の人間ドラマとしては、
    かなりハイレベルな作品である。
    本作がブッカー賞受賞作家が別名で書いた作品と知れば、
    納得のクォリティー。

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