コーヒーのない四つ星レストラン (コクと深みの名推理 6) (ランダムハウス講談社 コ 2-6 コクと深みの名推理 6)
- 武田ランダムハウスジャパン (2009年5月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270102923
作品紹介・あらすじ
"ソランジュ"はニューヨークでも随一の高級フレンチレストラン。料理は、どれも一流の味。そんな大評判の店で娘が料理修行するとなれば、親ならば誇らしいところ。けれど、クレアは素直に喜べない。娘ジョイは、料理長と不倫関係にあるばかりか、店で次々に起こるシェフ殺害事件の容疑者にされてしまったのだ!娘を救うため、クレアは潜入捜査をすることに。美食家も唸る、絶品料理と四つ星コーヒーが満載のシリーズ第6弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ6作目。
スリルとグルメと恋愛、バランスのいい仕上がりになっています。
ヒロインのクレア・コージーは、老舗コーヒーハウスのマネジャー。
娘のジョイが難関料理学校の最終学年となり、インターンとして、フレンチレストラン<ソランジュ>で働いています。
元姑(ジョイの祖母)のマダムと一緒に店に出向くと、料理は最高級だが、なぜかコーヒーは最低。
マダムは高齢だけどオシャレで若い頃の苦労を乗り越えた女性、クレアは尊敬しているんですね。
娘に会っていこうとすると、厨房で騒ぎが‥?!
ソランジュの名シェフ、トミー・カイテルは何故かだんだん店に来なくなっていて、彼に次ぐ責任者のスー・シェフの女性はヒステリック。
レストランで何が起こっているのか?
さらに事件が起こり、ジョイが容疑者に?
ジョイが50代のカイテルと恋仲になっているのも前作からの心配の種。
クレアはもちろん大反対だが、今度は口を挟まない約束をしている。
いずれ捨てられた時に力になれるようにと。
ソランジュの店で美味しいコーヒーを出すようにアドヴァイスするクレア。
料理もおいしそうなので、仕上げにこういうのが出たら、さぞかしうっとりものでしょう。
一方、恋愛も進展~刑事のマイクと慎重に接近していたのが、ついにラブラブに。
このマイク・クィン警部補はクレアの探偵活動に反対せず、信頼してむしろ協力を求める姿勢。
今回はクレアがおとり捜査に出るまでになります。
元夫のマテオは、セレブでファッショナブルな編集長ブリアンと交際中、仕事がらみのようにも見えていたのが、ついに結婚話が出る。
マダムは反対しているが‥?
分厚くなる次作をお楽しみに☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安定感のあるシリーズ。今回クレアとマテオの娘ジョイが大変なことに。そしてマイクとクレア、マテオとクレアの関係もいよいよ見逃せない感じに。次の作品が早く読みたいです。
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(ミシュランのレストラン評価は三つ星までってきいたことがあるような気もするんだけど、細かいことはまあいいか)。このシリーズは安定したおもしろさ。今回は、コーヒーハウスのマネージャーである主人公の娘がインターンをしている高級レストランで殺人が。高級レストランの舞台裏みたいな話もおもしろい。あと、調査途中で、主人公がレストランに対して、コーヒーとデザート、コーヒーとチーズの組み合わせを提案するところがすごくおいしそうで。でもちょっと殺人が起こりすぎのような気も。一般的には評判悪そうだけれども、主人公と元夫とか恋人候補とか、そういうミステリと関係ない部分の話もわたしは好き。
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クレアの娘・ジョイがインターンシップを過ごす高級レストランで2件の殺人が起こる。容疑者として逮捕されたジョイを救うため、クレアは捜査を始める。
濃密な男女関係が嫌で放り投げていたこのシリーズ。続きを読むべきとTwitterで松恋さんに言われて再開してみた。
ら。
以前の印象以上に面白かった。
ここ暫くよんでいた紅茶シリーズが合わなかったせいもあるのかな。コーヒーのように複雑なアロマとどっしりとしたテイストが感じられる作品だったよ。
コージーとしてもコーヒーの薀蓄が自然に語られるのがいい。ミステリとしてもきちんと伏線が貼ってあったり、事件の捜査が進んでいく描写があったり。
慣れてしまうとこういうのが当たり前に感じられてしまうんだなあ。ちょっと反省。
しかしそれでもやっぱり男女関係の描写は自分には過剰だ〜。 -
コーヒーが好きなので手に取った。
推理小説ではあるが、トリックがあるというよりは女主人公の逞しさにより新たな事実が見つかり、事件が解決に向かう感じ。
面白かったと思うんだけど、外国人の名前は全然覚えられないので、あんまりストーリーが頭に入らなかった。 -
このシリーズ好き。テレビドラマを見るような気持ちで読んでいる。
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コーヒー探偵の六作目。
いよいよ警部補と一緒に暮らすことに。
クレアの恋が進展して良かった。
事件の方は、娘のジョイがインターンとして勤めていたレストランで殺人事件が発生。
レストランのエグゼクティブ・シェフも殺され、不倫関係だったジョイが容疑者として逮捕される。
ジョイの勤めるレストランに潜り込むため、クレアがコーヒーを売り込むシーンが面白かった。
でも、コーヒーがメニューにないフレンチレストランなんてあり得るんだろうか?
コーヒー好きのアメリカで?
そして、元夫マテオは付き合っていた女性と結婚することに? -
コーヒーショップのオーナーが殺人事件に巻き込まれ、それを解決すべく探偵のようなことをする話。
シリーズ第6弾。
今作は主人公の娘が殺人事件の犯人にされてしまう。
前作からの続きで、娘の不倫相手のレストランが主要な舞台となる。
4つ星フレンチレストランでもあるそのレストランのコーヒーがありえないくらいまずく、そこに自社のコーヒーを提供する業務提携を持ち込むところから話は始まる。
展開はだいたいいつも同じなのだが、今作は飽きずに読めた。
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クィン警部ーーーー!甘いですよー!
マイケル・ライアン・フランシス・クィンーーー!!
カッコイイぃぃぃぃ。彼のいろんな顔を見れただけでこれは読む価値あった!職場でのクィン、プライベートのクィン、病室でのクィン。たまらんっす。
このシリーズは6作目。お気に入りは1作目(まだ推理物)と6作目(恋愛物)。クレアのキャラがいらだって仕方ないけど、ドラマ化するなら誰だろうと考えてみた。おせっかい好きで、トラブルに突っ込んでいくタイプ。コーヒーにうるさくて、そしていろんな男がアラフォーの彼女に寄ってくる。プレイボーイの元旦那も堅物の警部も魅了しちゃうような人物・・・・。
まっさんのエリーなら許せるわー。うん!シャーロット・ケイト・フォックスだわ!これなら、読み進めてもいらつかなさそう。
そして、ブリアン・ソマーは、ニコール・キッドマンかな。
マテオはジュード・ロウで。