ロンジン・ティーと天使のいる庭 お茶と探偵8 (ランダムハウス講談社文庫 チ 1-8)
- 武田ランダムハウスジャパン (2009年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270103067
作品紹介・あらすじ
うららかな春の植物園。さまざまなイベントが催され、セオドシアの提供した冷たい龍井茶も大人気。なかでも珍種植物のオークションは、稀少なランの花が出品されるとあって大盛況だった。愛好家たちが競り合うなか、落札したのは地元B&Bの元オーナー。さっそく手に入れたランを自慢しながらセオドシアのお茶を口にしたん、その場に倒れこんでしまい…!?生のミントに色とりどりの花々がグラスを飾る、春の日の悲劇とは。人気コージー・ミステリ第8弾。
感想・レビュー・書評
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お茶と探偵シリーズ第8弾。
セオドシア・ブラウニングは、ティーショップのオーナー。
美味しいお茶とランチメニューがたくさん登場して、楽しめます。
アメリカ南部の歴史ある美しい街チャールストン。
今回はうららかな春のお茶会から。
大きな植物園でのイベントで、さまざまな催しがあり、中でも希少な植物の展示とオークションは大盛況。
セオは冷たいロンジン茶を提供し、喜ばれていました。
オークションで蘭を落札したマークが、お茶を飲んだ後、昏倒してしまいます。
マークは地元のB&Bを経営するアンジーの夫。
憔悴するアンジーを手助けしようとセオとドレイトンは心を砕きます。
果たして、事件の真相は‥?
ちょっと飛びましたが~たまたま安く出ているのを見つけたので。
主人公達にあまり変化が起きないのが安心な(ある意味スリリングではない)このシリーズ。
おっと~この間に、ヒロインの恋人に変化が起きていました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ローラ・チャイルズのお茶と探偵シリーズの第8弾!
今回はなんとこれまでのシリーズにも出てきていた、主人公セオドシアの友人の一人が、イベント会場でお茶を口にした途端突然倒れてしまいます。
セオドシアは友人のために調査に乗り出すことに。
今回もローラ・チャイルズの描写力は健在でした。
セオドシアの経営するインディゴ・ティーショップのシーンでは、悲しい空気のただよう物語の中でも、変わらず心癒されます。
お店の調理担当ヘイリーの作り出すオリジナルメニューや、マスターティーブレンダーのドレイトンがブレンドするお茶。
それに加えて、お店のインテリアの描写も本当に素敵です。
実際にインディゴ・ティーショップで、ゆっくりお茶を楽しんでみたい!!
セオドシアの目下のボーイフレンド的存在、パーカーの手によるカクテルも登場し、お酒好きにもたまりません。
ミステリの部分では、伏線の張り巡らし方が見事でした。
コージーミステリではトリックではなく犯行の動機が重視される作品が多いです。
この作品もその点は同じですが、どの動機で誰が犯行に及んだのか、様々なパターンを考えられるように工夫されています。
アクションシーンもたくさん登場し、メリハリのあるおもしろい構成の作品でした。
◇おすすめポイント
・インディゴ・ティーショップの描写に癒される
・伏線の効いたミステリ部分
・登場するドリンクや料理がとにかくおいしそう
◇こんな方におすすめ!
・経営者として独立したい
・ゆっくりと自分を休める時間がほしい
・アクティブなコージーミステリを読みたい -
回を重ねるごとに奇跡の生還が増える気がするセオ。
そしてやっぱり美味しそう。 -
シリーズ8巻目。
今回は、読者にも事件解決のヒントが出されていたので、星4つ。
因縁や怨念、殺人鬼は一切出ないので、不適切な言い方かもしれませんが、安心して読めるミステリー。
お茶とお菓子がふんだんに登場するので、手元に美味しい紅茶のマグカップが欲しくなります。 -
お茶と探偵シリーズ8作目。
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マークを殺した犯人を追うセオに伸びる魔の手。ティーショップには実習生が来て、パーカーとの仲にもついに進展が……。今回はお茶よりも軽食が美味しそう。蘭についての蘊蓄もあり。
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前回、前々回から少し読むのが億劫になってきていたのですが、久々に読むと美味しそうなお菓子とお茶がちりばめられていて、やはり面白い。読みながらほっこりした気分が味わえました。
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お茶と探偵シリーズの8巻。
もう、8巻なのですね。
いや、こんなに殺人事件ばっか起こらないでしょうと思いつつ・・・でも読んじゃう。
8巻にもなると登場人物たちもおなじみになって会わずにはいられない、というところもありますね。
このシリーズはランチメニューがいつも魅力的。
コージーミステリーって、お話の内容以上に、食べ物が楽しみで楽しみで。
こちらも巻末にレシピあり。スイートポテトのスコーンは作ってみたい。