休日には向かないクラブ・ケーキ (お料理名人の事件簿4) (RHブックス・プラス)

  • 武田ランダムハウスジャパン
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本棚登録 : 83
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270103562

作品紹介・あらすじ

海辺にある朝食つき民宿の留守番を任されたフィリス。のんびりと休暇気分で、その朝も美しい景色に一杯のコーヒー、そして釣りを楽しもうとしていた。それなのに桟橋で宿泊客の遺体を発見してしまい、お気楽な留守番は一転!死因が朝食のクラブ・ケーキだと判り、宿泊客が次々とキャンセルする事態に。なんとか混乱を収めようとするも、不愉快な遺族が押し掛けてきたり、料理人に容疑が掛かったり…。B&Bを守るため、フィリスは捜査に乗り出す。

感想・レビュー・書評

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  • リヴィア・J・ウォッシュバーンの「お料理名人の事件簿シリーズ」の第4弾!

    いとこ夫妻が経営するB&Bの留守番を頼まれたフィリスは、下宿の仲間3人を誘って海辺の町へ。

    B&Bには腕のいい料理人もいて、特に忙しく働く必要もなく、4人は快適な滞在を楽しんでいました。

    しかし宿泊客の一人が謎の死を遂げたことから、事態は一転。

    宿泊客や従業員の思わぬ秘密が暴かれたりと、殺伐とした雰囲気になってしまいます。

    いとこのB&Bの名誉回復のため、これまで数々の難事件を解決に導いてきた手腕を発揮することにしたフィリス。

    下宿人の一人であり、お互いに好意を持っているサムの力も借りながら調査を進めていきます。

    今回はやや影が薄いですが、このシリーズ名物のお料理コンテストももちろん登場。

    キャロリンとフィリスがコンテストに出品したレシピも掲載されているので、自分でも再現して楽しめますよ。

    落ち着いた大人の視点で語られるストーリは、読んでいて心地いいものです。

    酸いも甘いも経験してきた登場人物たちの人生観も垣間見え、とても勉強になりますし人生をがんばる元気をもらえます。

    年齢にとらわれないというのではなく、年齢を受け入れて自分らしく生きるということの強さを潔さが根底にあるシリーズです。

    ミステリ面では、伏線の利かせ方が見事でした!

    これはぜひ読んで体感してほしいです。

    物語を普通に楽しめて、ミステリとしての読みごたえもあります。

    物語の舞台が違っていることで、いつもよりもキッチンのシーンが少ないのがやや残念でしたが、休暇というのはそういうものだとも思いました。

    ◇おすすめポイント
     ・海辺の休暇気分を味わえるストーリー
     ・実は推理も楽しめる
     ・滞在先でのおいしい食事が続々登場

    ◇こんな方におすすめ!
     ・休暇気分を楽しみたい
     ・推理を楽しめるコージーミステリを読みたい
     ・人生の先輩に学びたい

  • 老人同士の恋というものがどうにもしっくりこないので、シリーズ1册めほど面白くないような気がします。

  • 見かけると読んでいるので、けっこう好きなんだろうなと思いつつ絶賛するというわけでもない、第四弾。
    人間関係の説得力が魅力のひとつだと思うけれど、今回はイマイチ感じられなかったかな。鬱陶しいヤキモチ場面が減って読みやすくなったのは、良かった。

    特段、レシピを実践してみたくなったり、わー美味しそうと思ったりは、しない。そこらへんが何となく古典の雰囲気で、意外と良く作用していると感じます。

  • お料理名人の事件簿シリーズ4作目。

  • 今回はロックポート・フルトンでB&Bを預かっている間に起きる殺人事件。

    アビー、フィリスを信用しすぎじゃないかな。笑

  • 20110124読了
    今度はいとこのB&Bの留守を任されてリゾート地(?)へきたフィリスたち。
    なかなか面白かった!
    食事美味しそう~
    凝った趣向だったと思う...
    フィリスが伏線に気づかないことにやきもきはしないようになってました。
    次回はどうなるのかなー
    街に戻るか、またどこかへいくのか。
    など。

  • 海辺のB&Bの留守番を任されたフィリス一行。宿泊客が殺され、B&Bは大混乱に…。

    爺さん婆さんが相変わらず生々しいな…。生き生きじゃないところがなんとも。
    留守番をしているB&Bで殺人が起こっても料理コンテストへの出場をやめないとか、前向きなんだか無神経なんだかよくわからん。
    しかも今作は料理で人の心を慰めるとか、話を聞きだす手段にするとかなかったので、どこが【お料理名人の事件簿】?って思ったし。
    ミステリ部分も酷かった。最後の30ページでそれまで語られなかったオチをつけるなと。それまで出てきた対立とか人間関係とかなんだったの?
    この作家、自分には夫婦でダメかも…。

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