クリスマス・ラテのお別れ コクと深みの名推理8 (RHブックス・プラス)
- 武田ランダムハウスジャパン (2010年11月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784270103692
作品紹介・あらすじ
サンタクロースが遅刻-といってもクリスマスにではなく、クレアが招待したラテの試飲会に遅れていた。ボランティアでサンタをしているアルフは町の人気者で、「クリスマスの味」をラテにしようと発案したのも彼だった。心配したクレアが雪の中を捜し回ると、なんと高級アパートの裏庭で殺されているアルフを発見。しかも死の直前に、不法侵入しようとした形跡があった。サンタが泥棒?朗らかなサンタの意外な一面と、事件の真相とは。シリーズ第8弾。
感想・レビュー・書評
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クレアのシリーズも8作目。
コージーにしては書き込まれていて、安定したシリーズです。
アラフォーでバツイチのクレアは、コーヒー店のマネジャー。
刑事のクィンともきちんと付き合うようになり、元夫のマテオも結婚。
一人娘も今は順調な様子。
と、良いこと尽くめ?かと思うと‥
クリスマスを前に、新作コーヒーの試飲をするコーヒーハウスの面々。
個性的な従業員それぞれに、思い出や好みがあるのが面白い。
クレアは特に思い入れがある様子。
ボランティアでサンタクロースをやっている街で人気のアルフも試飲会に来ることになっていたのだが、姿を見せず、探しに出たクレアは‥?
高級アパートの裏庭で事件に遭遇!
恋人の刑事クィンと上手くいっていて、彼はクレアの捜査能力を認めてくれているが、別件で忙しく、今回はあまり頼りに出来ない。
アルフの娘に依頼されたクレアは一肌脱ごうとする。
元夫も旅行から帰ってきて、早くも新婚気分は冷めたかのよう。
元姑と、テレビ番組の収録現場に潜入。そして‥
店に現れるようになった赤毛の美女の正体は?
お決まり?のパーティーでの仮装もあり。
にぎやかに展開。
ニューヨ-クらしい情景を生かしつつ、クィンの従兄なども出てきたり、まだまだ、どこでふくらむかわからないですね。
読み続けるつもりです☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20110906
それぞれの故郷のクリスマス定番の味を再現したラテ、ファラララ・ラテ。
なんか羨ましいのぅ。
日本だとおせち料理みたいな感じかな?あとは節句のお菓子たちとか。
趣向に富んだ話でした。
クリスマスらしく、ディケンズのクリスマスキャロルの話が出てきて、奥行きが出たと思われ。
クレアの周囲もトラブルが絶えないようで…ロマンスの部分も、クレアの
生活と性格が次の事件や場面へと繋がるため大事だけど、やや長いなー。個人的には家族ネタや従業員ネタ友人ネタの方が読んでて面白いんだよね。
マダムの活躍が少なかったのがさみしいな。 -
ボランティアでサンタをしている友人の死体を見つけたクレアは、被害者の娘の頼みで犯人捜しに乗り出す。
クリスマスが舞台になってはいるものの、クリスマスそのものの描写は少なめで、コーヒーショップのクリスマスが描かれている。
いずこも大変だなあと思いつつ、クリスマスの味の試飲会に集まった人たちがそれぞれにクリスマスの味を語るシーンは興味深かった。
なんだかロマンス方面の比重が大きいように感じるけど、コージーにしてはミステリ部分がしっかり描かれているシリーズだと思う。
クレアはきちんと捜査しているし、あっさり終わるかと思われたラストにもうひと山持ってくるし。事件が添え物になっていないんだよね。
暫くシリーズを読むのをやめていたから分かる良さというのか…。
ロマンスパートがややこしくなっているのは、全体を通す縦糸だから仕方ないんだろうなあと考えることにした。そう割り切ったら、普通に面白いシリーズだと思う。 -
殺人事件に巻き込まれるコーヒーショップのマネージャーを主人公にしたミステリですがもはやシリーズもここまで続くと興味は事件の謎解きよりも人間関係の方に移ってきます。前作でクレアの元の夫マテオも結婚し娘のジョイはパリへ、クィン刑事ときちんとお付き合いが始まり一段落した感があったのですが、みんないい大人なのにとても情熱家でいろいろあり、まだしばらく続きそう。事件の謎解きの方はパズルとしてはきちんと出来ていて面白かったですが物語とすると全体的に荒削りな感じ。私の好きなマダムの活躍もとってつけたようで少し残念。とはいえ楽しみにしているシリーズなので引き続き読みます。
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シリーズ第8弾。
クリスマスシーズンを舞台に、クレアの友人であるボランティアサンタが殺される。
真相を探ろうと奮闘するクレアと、それぞれ家族の話。
犯人は普段のようにいきなり出て来で誰?!とはならなかったので面白かった。
話に全然出てこなくて、ラストの方で突然出て来た人が犯人ですって言われても面白くないw -
コーヒー探偵の八作目。
寄付をつのってニューヨークの街角を歩くサンタクロースが殺される。
年中行事の中で最も大切なクリスマスにショッキングな事件。
日本でいえば、お正月に家々をまわる獅子舞が殺されるようなもの?
ちょっと違うか。
前作で結婚した元夫マテオは、
奥さんに振り回されながらもまあまあうまくやっているようで良かった。
しかし警部補の元妻が登場するとは思わなかった。
しかもネグリジェ姿とは。
しかし、いくらクリスマスとはいえ、
コーヒー豆にだわって世界中から輸入している割には、
ラムシロップやチョコレートシロップやその他ごたごたした甘い物を入れてラテを作っているのは、
どうも納得がいかない。 -
可もなく不可もなし。テレビドラマのドタバタコメディみたい。
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クィンへ☆1つ。
捜査が崩壊してると思う。証拠を見つけるため、不法侵入しておきながら、捕まったら簡単に入れるのが悪いんじゃー、告訴すんな、的な。そういう機転をきかして、トラブルを切り抜けた感を出してるけど、もうね、クレアのやり方は疲れたのよ、私。
めちゃもてクレアって設定もうんざり。海へ突き落とされて、あと少し救助が遅れたら寒さで死亡っていう状況。アラフォーの女が救助されて、歯をがちがち下着同然でぬれねずみの姿。クィンの従弟で救助員→「こんなチャーミングな女性なら忘れるはずないんだがな」とか。そんなこと思うかよ。
クィンの別れた奥さん・レイラ登場。マテオ、ブリアンとの生活に暗雲。これは推理を楽しむのではなく、昼ドラを文章化したものだと思う。 -
24.1.13
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2011年7月25日読了。