スリー・パインズ村の無慈悲な春 ガマシュ警部シリーズ (RHブックス・プラス)

  • 武田ランダムハウスジャパン (2011年5月12日発売)
3.67
  • (3)
  • (7)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784270103845

作品紹介・あらすじ

美味しいビストロと居心地のいいB&Bで休暇を過ごすためにスリー・パインズ村にやってきた占い師ジャンヌ。ひょんなことから降霊会を開催するように頼まれてしまった。場所は美しく穏やかなこの村で唯一の邪悪な場所、丘の上にある旧ハドリー邸。イースターの聖なる日曜の晩、興味本位で集まった村人たちの前で、死者を呼び出す儀式が始まったが…。ケベックの伝説的警部ガマシュが今回も大活躍。好評シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 20111102
    今更気が付いたけど、作風がけっこうフランスっぽい。
    訳の仕方かな?
    もしかしてガマシュがメグレっぽいのかも。

    アルノー事件、引っ張るなぁ…と思ってたけど、ここでひとつの決着が!
    ひとつのテーマなのだけども、重い、改めて重い。切ない。
    そしてガマシュ強い笑
    ブレブフ、ニコル、ルミュー、ボーヴォワール、ラコステ、それぞれがそれぞれの思いを抱えて。
    事件も、そういう人がいるなぁぁぁといった感じ。
    なるほどね。
    熊の例えが暗示的だったね。

  • ガマシュ警部シリーズ第3作。

    いわくつきの旧ハドリー邸で行われた降霊会で、参加者のひとりが心臓発作を起こして亡くなってしまう。体内から禁止薬物が見つかったことから殺人が疑われ、ガマシュ警部の捜査が始まる。

    いつにも増して人の心の光と闇がみごとに描き出されている。本筋とは関係なく散りばめられた村人たちのさまざまなエピソードが印象的で、物語に奥行きを与えている。毎回登場する変わり者の詩人ルースのファンになってしまった♪ 前作で少し触れられていた警察内部の問題も絡んで、読み応えじゅうぶん。

  • ガマシュ警部シリーズ3作目。ガマシュが内部告発しそのために警察内部に敵を作ることになってしまったアルノー事件とはいったいなんだったのか、初めて全貌が明らかになります。アルノーの残党とガマシュの身を削るような戦いと、スリーパインズ村で起きた「恐怖」による殺人の謎解きとが、平行して進みます。今回は全体的に暗い雰囲気でしたが、偏屈なお婆さんで有名な詩人のルースのエピソードがちょうど良い緩衝材のようになっていて思わずにっこり。次の作品が訳されるのが楽しみ。大変面白かったです。

全3件中 1 - 3件を表示

ルイーズ・ペニーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×