マルクスはどんな憲法をめざしたのか

著者 :
  • 大月書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272240135

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  •  マルクスが考えていた憲法はずいぶんと進歩的だったようだ。

     マルクスと言えば共産主義、共産主義と言えば中国。中国と言えば人権抑圧。

     という流れでマルクスの思想はかなり歪められて伝わっている。
     しかし、資本論を読めば分かるように、彼の思想は今の民主手技を使って資本主義のゆがみをどう解決するかにあったのだ。

     その進歩的なマルクスの思想を、当時のヨーロッパの歴史や法制度の変革、それに対してマルクスがどのように関わったのか?が書かれている。

     昨今の経済状況のために、資本論が注目されていたそうだが、改憲の声が高まる今、彼が憲法についてどのように考えていたのかも注目してほしい。

     この本は憲法とは何かを考える一助になるだろう。

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著者プロフィール

松竹伸幸(まつたけ・のぶゆき)
1955年長崎県生まれ。 ジャーナリスト・編集者、日本平和学会会員(専門は外交・安全保障)、自衛隊を活かす会(代表・柳澤協二)事務局長。一橋大学社会学部卒業。『改憲的護憲論』『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(共に集英社新書)、『9条が世界を変える』『「日本会議」史観の乗り越え方』(共にかもがわ出版)、『反戦の世界史』『「基地国家・日本」の形成と展開』(共に新日本出版社)、『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』『対米従属の謎』(いずれも平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(小学館)など著作多数。

「2021年 『「異論の共存」戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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