あなたの知らないミミズのはなし

著者 :
  • 大月書店
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本棚登録 : 21
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (38ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272330485

作品紹介・あらすじ

自然のリサイクルにはなくてはならない、ミミズの知られざる素顔。

感想・レビュー・書評

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  • ガーデニングをするようになるまでは
    あまり、興味もなかった生き物.ミミズ

    ガーデニングをするようになると、
    特に身を守る手段を持ち得ていないようなこの生き物の
    すごい力に驚かされるように.

    さて、市立図書館から借りてきたこの本。
    大きな写真、図説もたくさんあり、あっという間に読めます。
    どちらかと言うと、子供向け?とおもうほど

    動物の中までは陸上に一番乗りと思われるミミズ
    何と、最古の化石は5億~4億3500万年前の地層から
    もともとの祖先は、ゴカイと同じ。
    はじめは足もあった、、、
    陸上に進出はじめた当時
    地球は強烈な日光や乾きにさらされ、
    一緒に打ち上げられた海藻の中に潜り込み
    長い時間をかけて、土を作り、
    いつしか土の中で暮らすようになった。
    そして、目を失い、足を失った

    数はどのくらいいると思いますか?
    例えば日本の雑木林の多い土の上に立つと
    半径1平方メートル(畳半畳)の地面の下には
    数万から10数万匹のミミズがいる計算。
    両足で立つと、約1000匹をふんづけている
    ミミズのふんは、1ヘクタールあたり、一年間で28トン
    厚さにして20ミリメートルの土を作る。
    100年もたてば、2メートル

    ミミズが植物にとっていい土を作るのは今では周知の事実だが
    いろんな食物連鎖の食べられる側の代表選手でもある。
    ♪そして、食べられる~と、いう歌があったがまさしく!!

    ミミズの動きかたは不思議だ。
    蛇ともいも虫や尺取り虫とも違う。
    頭の方で地面をとらえ、身体を縮めてすすむ。
    これはカメラのオートフォーカス装置などに使われている
    超音波モーターと同じ。

    ミミズは傷ついたりして死んでしまうとすぐさま土に帰るような
    特殊な体液を持っている。
    その体液は血栓を溶かす働きや、
    精子を殺す働きがある。
    それに不思議だろうが土の中で
    効率よく酸素を吸収するミミズの血は
    なんと高等動物と同じ赤色なのだ。

    他にも、ヘェ~~と、驚くようなミミズのはなし。
    お子さんの夏休みの1冊にもいかがでしょうね?

  • ミミズすごいじゃーん!

  • 1番面白かったみみず情報

    ・ヘモシアニン〈ヘモグロビン〈エリスロクルオリン
    みみずの血に含まれるのはエリスロクルオリン!
    だからみみずの血は人間の50倍も酸素と結びつきやすい!

    さっと読めておもしろい!小学生とかも読めるんじゃないかな。だけど沢山の大切な情報が詰まってる!図書館から借りた本だけど買いたくなった。

  • 食物連鎖の中で、ほとんど食われるだけの存在(自分は落ち葉を分解、他にとって良質なたんぱく質)ってのが素敵!!

  • 1haで280tの土を創るミミズ〜海から陸上に上ってきた最初の動物で,その時,脚を失った。枯れ葉の多い森の土の中,1平方mで数万から10数万匹がいる。1haで280tの土を創る。食物連鎖の最下位にいて,死ぬと溶けて土になる。世界中に3000〜1万3000種類あり,0℃の前後−3〜4℃の中でしか生きられないものモノあり,木星の衛星エウロパにもいる可能性あり。無脊椎動物の血にヘモモグロビンがない中,赤い血が流れ,血栓を溶かす薬や精子を殺す薬ともなる〜監修者は1930年生まれ,文は私と同じ歳の生まれ。よくできているお子さま向けの本

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著者プロフィール

山村 紳一郎:科学と技術の全分野で取材・執筆活動を展開中。『子供の科学』や書籍を中心に、解説記事、科学実験の開発・実演記事を執筆。各種科学イベントや実験教室で講師をつとめ、科学イベントのプロデュース、テクニカルディレクション、科学館の展示企画および監修なども手掛ける。

「2016年 『身近なものでふしぎな科学実験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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