- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784272330690
作品紹介・あらすじ
見えてきた住民主体・地域協働の方法。復興まちづくりの最前線で奮闘する専門家たちによる、現状報告と提言。
感想・レビュー・書評
-
復興まちづくりの最前線で奮闘する専門家たちによる、現状報告と提言をまとめた一冊。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
FBの友達の紹介。
大月書店は、学生のころ共産党宣言の文庫とかお世話になったが、今は、結構、中立的な本をだしているんだなと思った。
内容は、そのほとんどに共感する。
(1)基盤施設の復旧・復興と「地区・集落のまちづくり」とを連携する、漸進的マスタープラン(p38)
これは、現実に調整があちことで問題になっているし、決めきらないで、少しずつ進むマスタープランであってほしい。復興交付金事業計画の変更も可能なので、地元の意見で修正をはかっていいプランにしてほしい。
(2)避けるべきインフラ至上主義のシナリオ(p44)
これも注意したい。現場でそのような動きがあれば教えて欲しい。国もインフラとまちづくりは局が違うので、むしろ地元の情報がほしいところです。
(3)思い切って山際の平場に、仕事場、買い物の場などのある一団の仮設市街地をつくるべきだ。(p97)
これも平場で基盤整備をする場合に効果促進事業として仮設市街地をつくり、基盤整備が終わったら、移設して本設するなど、工夫ができると思う。
正直、違和感があったのは、エコツーリズムとエコビレッジの話。自分の周りにこれを語る人が少ないためだろうが、現実性、被災者が本当に求めていることなのかなど、ちょっと理解できない感じがする。
全体を通じて、最近読んだ復興本の中では秀逸だと思います。