若者の労働と生活世界?彼らはどんな現実を生きているか

制作 : 本田 由紀 
  • 大月書店
3.37
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本棚登録 : 114
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784272350254

作品紹介・あらすじ

混迷する社会に生を模索する若者たち-それぞれの「現場」から見える実像とは?作られる「若者」像に抗し、若き研究者・実践者たちの手で編まれた画期的論集。

感想・レビュー・書評

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  • 若い学者達による研究をまとめた本らしいが、学生の卒論がまとめられたのかなという感じで、結局何が言いたかったのか伝わってこないことが多かった。そのため1冊の本としては散漫な印象。ただ、ストリートダンスをする若者のレポートでは、最近話題のマイルドヤンキーの話にもつながる地元密着型の若者の生態が詳しくレポートされており非常に興味深かった。というか、この本の話をベースにブームを作ろうとしているのではないかと思ってしまった。

  • 若者には日本社会の変貌が凝縮された形が表れる。年長者はそれを見て自分たちの安全策・生き残り策を考える。裏を返せば力も経験もない若者をいいように使えば、年長者は既得権益を守る事ができるし、安泰だという事だろう。ここの世代論の最大の問題がある。他人の子供を蔑ろにしてコキ使い、他方自分の子供は他人に蔑ろにされコキ使われている。結果守られた親が守られない子供の面倒を中年まで見続けるというパラサイトは親子にとって必然的な選択となる。
    が、それも機能しないほど仕事・家庭・教育の3つの社会領域間の関係が破綻しているというのも事実であり、これをどのように再構築すべきなのか?そもそも再構築ではなく、まったく別の新たなモデルを創造するのか?という解決策の提示がないのは残念。社会学の役割は現状分析だけで、モデル設計・構築は政治の役割という事か?
    編集方針というかコンセプトはよいのだが、内容が個別過ぎて全体像がよくわからないというのが難点。もっと網羅性を持たせるか、マクロ的な視点が欲しいところ。
    「(働きたくないという)意欲の貧困は自己責任なのか?」については考えさせられる。

  • ・本田
    若者は、正規雇用/非正規雇用/失業・無業に分断。勝ち組と思われてる正規雇用も、「会社人間」的なオーバワークと雇用を失う不安に苦しんでる。これは、構造的な問題。


    ・高原
    官僚制への反発と個人化への不安が入り交じる日本
    →一方でネオリベを批判しながら、フリーターやニートを嘲笑する態度につながっている。

  • 分類=経済・労働・若年層。07年5月。

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